(文・神尾亮)
最高位戦ラバーズの皆様こんにちは。いつも応援ありがとうございます。
2022年、最高位戦はあらゆるコンテンツを充実させ、応援してくださる皆さんに喜んでいただけるような取り組みを行ってきました。
その取り組みの一つが選手の「生涯成績ページ」。
本日は、生涯成績ページについて紹介させていただきたいと思います。
生涯成績ページの見方
最高位戦HPトップページの「試合結果」タブをクリックすると、タブメニューの中に「生涯成績」というメニューが出てきます。まずはここをクリックしましょう。
スマートフォンで見る場合は、試合結果ページにある「生涯成績」をタップしてください。
生涯成績ページは、リーグごとにページが分かれています。
気になるリーグを選んでみてください。
横にスクロールすると、過去の成績を見ることができます。
そのリーグに在籍している各選手がいつ昇級したのか、何年前からそのリーグにいるのか、どういったポイント推移で麻雀プロ人生を歩んでいるかを確認することができます。
気になる選手がいたら、名前をクリックしてみましょう。
会員紹介ページに移ることができます。
下にスクロールすると、その選手の生涯成績を一度に見ることができます。
お目当ての選手がいる場合
最高位戦ラバーズの皆様の中には、特定の選手を応援しているという方もいるでしょう。
この文章を書いている私は、プロになる前から金子正輝選手のことが好きで、金子選手の成績に注目していました。
(余談ですが、金子正輝オリジナルお守りももちろん購入しました。ぜひ最高位戦オフィシャルグッズショップもご注目ください。)
そういった方は、会員紹介ページからお目当ての選手の名前を検索して、その選手のページを見にいくとよいでしょう。
+352.2で決定戦に進んだ第41期の最高位決定戦。
大幅なリードから近藤誠一選手に大まくりをされて永世最高位を逃したあの対局。
新津潔代表が「シンボリルドルフのレースを見ているようだった。」と語った近藤の凄まじい追い上げ。
あのホンイツをツモられたときに思わず牌をたたきつけて悔しがる金子の表情。
そしてインタビューでの穏やかな表情。
忘れられません。
そして、降級となってしまった第44期。
不運に不運が続き、第5節終了時▲400だったところからの怒涛の追い上げ。
最終節も1回戦は圧巻の7万点トップ。それでも残留に一歩足りなかったあの日。成績を見るだけで、あの悔しさがこみ上げてきます。
推しの選手がいるならば、その選手の生涯成績を見ながら当時を振り返ったり、まだ自分がファンになる前の成績を見たりして、思いをはせてみるとよいでしょう。
気になるリーグがある場合
注目しているリーグがある場合は、生涯成績ページの各リーグのページを横スクロールしながら見てみるとよいでしょう。
例えば、A1リーグを見てみます。
今年(2022年)が第47期で、1年で1期進むので、10年前は第37期です。
第37期の時点ですでに近藤誠一選手、村上淳選手、坂本大志選手の3名は現A1リーグに所属しています。
そして、この年に現A1リーグに昇級した新井啓文選手は翌年いきなり決定戦に進出し、最高位を戴冠しています。
それに対して浅井裕介選手は当時C2リーグで苦戦しており、A1リーグには遠いところにいることが分かります。
ではどのようにA1リーグへ昇級したのかと浅井選手の行を左に目を追ってみると、今から5年前の第42期から怒涛の連続昇級を決めてA1リーグにたどり着いたことが分かります。ここ最近の5年が浅井プロにとってどれだけ充実していたかが、この成績を見ることで分かります。
ちなみに、10年前の第37期の時点では、竹内元太選手、品川直選手、朝倉康心選手は成績が何も書かれていません。これは、この3名がまだ最高位戦に入会すらしていなかったということです。
10年前でこれだけ違うわけですから、今から10年後に誰がA1リーグに所属しているかなんて全く予想できませんね。
そして、新Mリーガーにも選出された現最高位の鈴木優選手。
今期については、すでに現最高位として決定戦進出を確定させています。
先ほどのA1リーグのページで、右にスクロールさせてさかのぼっていくと、今から20年前の第27期に最高位戦に入会していたことが分かります。
しかし、初年度に昇級した後は残留が続き、第29期にC1リーグを降級したタイミングでなんと最高位戦を一度退会しているのです。
そして、最高位戦を離れてから7年後の第36期、選手として復帰しました。このあたりのいきさつについては、FACESにも書かれているので、ぜひ読んでみてください。
復帰してからは、大きくポイントを稼ぐ踏み込みの強い麻雀で昇級を重ね、2021年にA1リーグに昇級。そのままの勢いで最高位戴冠にまで至ったのです。鈴木優プロがいかにして最高位の座に登りつめ、Mリーガーに選出されたのか、こういったデータからも見えてきますね。
あらゆる選手の成績を見たい場合
さて、熱狂的な最高位戦ラバーズの方は、知っている最高位戦選手が多くいるかもしれません。
その場合は、会員紹介ページから知っている選手を見つけては、各選手の生涯成績を一人一人見にいくことがおすすめです。
生涯成績ページを作成するにあたってデータ提供してくれた菊崎善幸選手は、第42期までについては退会した選手(1年だけ在籍してやめてしまったような選手も含む)の成績までつけていたとのこと。
これにより、のべ1000人以上の成績データが最高位戦には眠っています。全選手のデータをじっくりと端から見てみてください。
特に絞り込み検索をしなければ、全選手のプロフィール写真が一覧で表示されます。このページを上からゆっくりスクロールさせていき、気になる選手や知っている選手がいたら、その選手のプロフィール画像をクリックして見ていきましょう。
超熱狂的最高位戦ファンの方は、知っている選手が多すぎると思いますので、好きなお酒と美味しいつまみを手元において、一人一人の生涯成績を見ながら晩酌をされることをおすすめします。
全選手の生涯成績が掲載されているので、新津潔代表の生涯成績ももちろん掲載されています。これは見にいかないわけにはいかないでしょう。
最高位戦のリーグ戦に出場していたのは今から18年前の第29期まで。3度決定戦に進出しており、Aリーグから降級しても翌年にすぐにAリーグに返り咲いていており、選手として活躍していたことが分かります。
新津代表と言うと、今や選手を後方から見守り支える「代表」というイメージが強いかもしれませんが、当時は選手として最高位戦のリーグ戦でしのぎを削っていたことが、生涯成績から分かります。
当時のリーグ戦の映像はありませんから、こういった生涯成績を見ながら選手がどんな表情で試合にのぞんでいたか、想像をふくらませてみるのも良いかもしれません。
生涯成績ページを作り上げた最高位戦会員たち
菊崎選手が長年記録してきたデータがなければ、生涯成績ページが作成されることはありませんでした。
FACESのインタビューでも語っているように、趣味として、全選手のリーグ戦の成績データを集めていたのです。
菊崎選手から皆さんへのメッセージはこちら。
最高位戦のHPに掲載されていないような過去の成績については、色々な人のブログを見にいって探したり、過去にあった「はこパラ」というSNSを利用したりして収集しました。とはいえ、やはり完璧とまではいきませんでした。
成績記録をやめたくなったことはありません。半期ごとに新しい人が増えていくのが楽しくて、リーグ戦の最終成績をつけるのが楽しみになっていました。
HPに掲載された生涯成績のページは素晴らしい出来栄えで、見ていて楽しくなります。不備がないか暇を見ながらチェックしています。
好きなプロ、応援しているプロがどのような成績で歩んできたかが分かると思うので、麻雀ファンの皆さんにはそのあたりを楽しんでいただけたらいいなぁと思います!
そんな菊崎プロも今年B2リーグへの昇級を決めました。自身が大きく関わった生涯成績ページができた年に、初のBリーグへの昇級を自分の生涯成績ページに飾るとは、感慨深いものが本人にもあるかもしれません。
また、生涯成績ページの作成に大きく携わったもう一人の立役者が、華村実代子選手。
記録されていたデータをどのように視覚化するか。どんなビジュアルで表現すればわかりやすく閲覧者に届けられるか、紆余曲折があったといいます。
どのように表示すれば見やすいのか答えを見つけるのに一番苦労しました。
昇降級・残留を最初は記号のみで表したのですが、なんだかしっくりこなくて漢字表示に決めました。
色分けを等センスを問われるものは一人ではとても無理でした…
また、データ整理が膨大な作業量で
全選手の期首順位・菊崎さんがまとめた成績・最高位戦のHPを開き検索・コピペ、昇降級入力、リーグ入力、検索、コピペ…の繰り返し。
データの抜けが怖かったので一人分が終わったら期首順位表に色を付けるという作業をただひたすら、ただひたすら繰り返しました。
生涯成績ページを最初にアップした後に「ポイント不明な期のデータを持っていますよ」とお声がけいただいたのはとても有難かったです。
データに齟齬があった場合は事務局までご連絡いただけると嬉しいです。
データから1人1人の歴史がわかるので、きつい時代があって今があると思うとさらに応援したくなると思います。
生涯成績から色々と想像してもらえたらきっと楽しいと思いますので気になる選手やリーグをぜひご覧ください。
選手一人一人が魂を込めて得た1ポイント、悔しい結果に涙した1ポイント。ただの数字の羅列として見るのではなく、選手の思い、歴史を感じ取りながら、生涯成績ページを楽しんでみてください。
これからも是非、選手と一緒に、数字に一喜一憂していただけると嬉しいです。