コラム・観戦記

第43期前期北海道C2リーグ第5節自戦記 佐藤正武

C2リーグ第5節自戦記を担当します佐藤正武です。よろしくお願いします。

 

今回は北見市の名物も言える食べ物についてです。

ネットでも大体が塩焼きそばなどが有名ではありますが、意外にも人気があるのはこの食べ物。

【目丼】めどんという食べ物で、ただ目玉焼きが乗っているだけのどんぶり飯かと思われるのですが

これがまた絶品なのです。焼肉屋さんにある食べ物で、ある意味そのお店の看板メニューなんです。

北見市に住んでいる人は知らない人はほぼいないというくらいの人気のメニューです。

 

美味しそうな食べ物を見た後になんなんですが、最終節の自戦記になります。

+86.8で終了し迎えた5節目

今回の同卓者
伊藤、小原、福岡、福井(敬称略)

同卓の方々を僕のイメージで簡単に紹介してみたいと思います。

【伊藤】
笑顔が良く、人懐っこい印象がある
門前主体であり、どっしりと構えて長打を打つタイプ

【小原】
飄々としていて、自分の世界観を出しているイメージ
仕掛けを多用してくるイメージであり、手数が多いタイプ

【福岡】
いつも明るく、楽しい人柄であり、一緒にいると周りも楽しくできるというイメージ
門前主体であり、愚型のリーチがほぼないというくらい、良い待ちを作ってくるタイプ

【福井】

昔から知っている仲であり、面倒見の良いお兄さんというイメージ

手役もさることながら、相手のウィークポイントを加味し、しっかり対応してくるタイプ

 

【1回戦】

東1局 親 ドラ

自身の手はまったく戦える形にあらず、8巡目には福井からリーチが入りあっさりと4000の親被り

東2局は小原に自身が2900の放銃

東2局一本場は小原が6000オールツモ

東2局2本場は流局

東3局 西家 ドラ

この局は素点回復と+福井との差を極力詰めるというがテーマであった

そのため11巡目にを切り、フリテンリーチを打った

ツモることはできなったが一人テンパイで流局

東4局 南家 ドラ

5巡目にして福岡の河がと割と積極的に字牌から切られていたのがどうも気になっていた

7巡目には自身もから先にを先に切るほど速度を感じていた

9巡目に福岡がをツモ上の三色を和了り4000オール

東4局1本場は福井が流し、迎えた南1局の自身の親番

南1局 親番 ドラ

今局のテーマは親番維持と先行をとりリーチを打つことだった

配牌

三色が見える配牌でもあり、まあまあと思っていたところに小原から5巡目にリーチ

完全に冷静じゃなかったと言わんばかりので12000の放銃だった

この半荘はこれでほぼ終了であった。以降南4局まで福井、小原が局を進め

自身ができることはラスを受け入れ失点を防ぐくらいだった。

 

【2回戦】

この半荘のテーマとして是が非でもトップを取り、1回戦の負債を減らすことを考えていた

東1局 福井と二人テンパイ

東1局 1本場 福岡が300・500ツモ

東2局 自身の一人テンパイ

東2局 福岡へ1300の放銃

東3局 東4局と流局

南1局 福井が1000オールツモ

また親を連荘させてしまったと自分で感じていた。次の局は先頭に立って親を流そうと決めていた

南1局 1本場 南家 ドラ

配牌

これはダブルリーチ+加点+親流しのチャンスと思っていた。

期待する第一ツモは 打のリーチ

実際は安くてもリャンメンであり、久々のチャンスに心を躍らせていたが、中々ツモれないし

福井、伊藤、福岡も普通に進めるしかないので、無筋も切り飛ばしてくる

内心7巡目を過ぎて、福井の押し返しにビビっていたのも事実である。

9巡目 ツモでカンをするとカンドラ表示に、これはダブルリーチドラ4だ

配牌時よりも和了たい欲が前面にでてきてしまい恥ずかしいくらいだったが、福井の押し返しは続く

11巡目に福井からでホッとしていたが裏ドラを見るとカン裏表示に ドラ8になってしまった

この幸運により16000を和了ることができて内心は油断していたのかもしれない。

南2局は福井に500・1000をツモられ親が落ちる。

南3局 ドラ

今局のテーマは加点をしリードを増やす!と考えていた。

配牌

まあまあともいえるが七対子も見据えて慎重に進めようと考えていた。が《慎重に》?この思考が

最初のテーマからはズレていた気もするし、慎重に七対子?これが誤算の始まりだった

第一ツモは ここで早々と七対子を強く意識し手を進めていくことにした

自身の河はで6巡目にして南を切ってリーチ

テーマはリードを増やす、配牌では慎重に進めるなど

リーチしなくても8000がある手をドラ単騎でリーチするほど、思考はコロコロ変わり

一貫性のない進め方をしてしまう。和了ならまだ単騎のヤミテンほうが良いのにと思って宣言牌を

横に曲げていた。実に情けないと思いながらも・・・

そして9巡目には伊藤に1500を放銃してしまう。ただまだ軽傷と気持ちを切り替えようとしていた。

南3局 1本場 伊藤が福井から12000を和了る

南3局 2本場 ドラ

今局のテーマは親落とし

しかしながら7巡目には福井からリーチが入る。をポンして仕掛け、単騎の2600点のテンパイをしていて打っても良いのではと勝手な予測からを放銃してしまう。リーチの人は裏ドラがのる可能性もあるのに

そして福井へ5200の放銃で28600点の2着目まで失点をしてしまう。

まだまだ悲観することなく、オーラスをしっかり和了しようと気持ちを切り替え臨んだオーラス

だがそれは完全に冷静に冷静にと言い聞かせながらも逆に前がかりになっていただけだった。

南4局は福井のリーチへ10巡目にあっさり放銃し12000の連続放銃でラス

とても16000を和了った人とは思えないくらいの雑な放銃のオンパレードだった

 

【3回戦】

東1局 一度乗ってしまった福井を止めることは簡単ではないと思っていたが

福井に早速2600オールをツモられる

東1局 1本場 福井と二人テンパイで流局

東2局 福井が小原へ3900の放銃

東3局 伊藤が小原へ1000の放銃

東4局 北家 ドラ

序盤から福井はホンイツか七対子か変則手または国士の捨て牌模様だった

9巡目

のテンパイ

三色の変化待ちでヤミテンをするが、10巡目に福井からツモ切りリーチが入る

場には国士を否定する4枚切れの牌はなかった

ただツモ切りしてくる以上は何か思考があってのリーチだと考えていた。

14巡目伊藤が切ったで福井が和了する場には三枚切れ・・・

自分もまさか国士をリーチするとは思わなかったが、32000を福井が加点する

さらに南1局福井が6000オールをツモ、もう手も足も出ない状況、ただやれることはやろうと

考えていた。

南1局 2本場は小原が軽く和了って親落とし、この辺の精度は小原は素晴らしいと感じた

南2局 14600点の3着目に甘んじては自分としてはここで伊藤に加点されてはいけないと思っていたが

伊藤にこの半荘、福井を含め3回目の一発ツモで2600オールをツモられる

南2局 1本場 500・1000を小原が加点する。

南3局 親番 ドラ

配牌

お世辞も良いとは言えないが、あきらめず手を作りにいく

この局は何としても加点するというテーマではなく、失点がすくなく親が落ちるなら御の字くらいの

感覚でいたが、自身の手は少し育っていた

12巡目

は場に1枚ずつ比較的にマンズが場に安いが先ずリーチで蓋をするよりもヤミテンを選択した

次巡を持ってきたが、このままではやはり他家を自由に進めさせてしまうのではないかと思い直し

をツモ切りしリーチをした。この局のテーマは失点を少なく抑えると考えていたのにまたチグハグな

思考になってしまっていた。

すると小原がそのをフリテンでチーをする。そして次巡持ってきた牌は

伊藤は半ばオリ気味だがリーチする前から2枚切れの字牌が次々と手出しされていた。

そしてを切った僕にロンの声、国士は否定されていたので単騎待ちなのは想定したが

当然伊藤ならドラドラかホンイツ七対子は予想していたのでロンの声の瞬間に1万点棒をそっと用意した

ホンイツ七対子の地獄単騎への8000放銃だった。ここまで自分自身の思考や場況をくみ取る精度が低く

雑だと結果もこうなってしまうことも多いよねと、言い聞かせ再度気持ちの切り替えをした。

南4局は福井の一人テンパイで終了、なんとかラスではなかったが、メンタルは崩壊寸前だった。

 

【4回戦】

昇級はほぼ絶望的になったが、自分のできることはやろうと思い臨んだ最終戦だったが

伊藤が高打点をものにして終始リードされ、小原には局を消化されあっという間に南2局

南2局 西家 ドラ

配牌

程よい配牌ではあるが、10巡目には手が育った

11巡目にドラが小原から出てポンテンを取る

   

14巡目に小原からが出てなんとか加点ができたが、南3局、南4局はともに小原と、伊藤で局を

無難に消化され終了。

最終節に一番マイナスを叩いた結果になったが、これをしっかり反省し、修正して来期に臨みたいと

対局後に考えていた。

 

最後に、長期にわたりこの自戦記を担当できて本当に勉強になりました。

まだまだ、拙い文章ではありますが、来期も継続してやらせていただきたいと思います。

文責:佐藤正武 (文中敬称略)

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