コラム・観戦記

【發王位を連覇するまで その12】

3回戦終了時トータル
佐藤 +39.7
水巻 +30.3
平賀 +6.5
山田 ▲76.5

4回戦南3局3本場供託4本

水巻 74600
佐藤 11500
山田 20300
平賀 9600

なんとか2着になりたい。供託を取った者が2着になれることが多いので、ハイパイはかなり悪いがすべて仕掛けてアガリに向かうつもりでした。
こういう場面で水巻がどう打ってくるか難しいですが、水巻の中では(自分のアガリ)>>>(平賀のアガリ)>(私のアガリ)≒(山田のアガリ)といったところでしょうか?
2着目の親に追撃されるのは嫌だが、点差がかなり離れていることと山田のトータルポイントを考えると多少は好きにやらせても良いと考えるのかもしれません。
私が水巻の場所に座っていたら、まずは自分のアガリを考えますが私と平賀を逆連対で終わらせるために私に対して鳴かれそうな牌は選ばないかもしれません。

今局は山田がリーチピンフツモ三色裏1をツモあがって6000オールで抜け出しました。

4回戦南3局4本場

水巻 68300
佐藤 5200
山田 43200
平賀 3300

こうなると先ほどとやることが変わってきます。
まずは3着取り!平賀より上で終わりたい。
そして願わくば、山田には水巻をまくってトップになってもらいたい。

山田がをポンしてマンズが高い捨て牌。
私の手牌もまずまずですが、普段よりも放銃したくない局面なので、山田の手が進んでしまうとすぐに撤退してしまう局面。
私の選択は打。山田へアシストする作戦です。
自分さえ放銃しなければ流局ノーテン以外すべて自分に利すると思うのです。山田のアガリは大歓迎。
次巡引いたをそのままツモ切りし、山田がチーして打
ここに水巻が飛び込み、2900は4100の直撃に成功!
山田のトップがより近づきました。

4回戦南3局5本場

水巻 64200
佐藤 5200
山田 47300
平賀 3300

ここもまだアシスト。2フーロの山田に対し、平賀は通っていないを押しているので平賀を止めることも含めてを合わせ打ちして山田へアシスト。
は無事山田にチーされ、平賀から1500は3000!
自分の3着も近づき、山田のトップも近づきました。

平賀とのテンパイノーテンを行って来いして8本場。

4回戦南3局8本場供託2本

水巻 64200
佐藤 5200
山田 51300
平賀 ▲2700

できれば水巻からアガりたいと思いながらも、5200+8本場+供託2本は大きすぎるので山田から出アガリ。
決勝終了後に山田は、「あのはもしかしたら見逃してくれないかな?という期待が少しあった」と言っていました。
そのくらい、私の4回戦南3局で山田へのアシストぶりは異常だったのです。

4回戦
水巻 +59.6
山田 +17.5
佐藤 ▲27.2
平賀 ▲49.9

4回戦終了時トータル
水巻 +89.9
佐藤 +12.5
平賀 ▲43.4
山田 ▲59.0

つづく

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