コラム・観戦記

【發王位を連覇するまで その10】

2回戦結果
水巻 +52.7
佐藤 +9.6
山田 ▲14.2
平賀 ▲47.1

1回戦大トップだった平賀がラス、箱ラスだった水巻がトップという理想的な並び。
小さい2着2回でトータル首位になりました。

2回戦終了時トータル
佐藤 +26.6
平賀 +20.2
水巻 ▲12.6
山田 ▲34.2

この3回戦で考える事は、自分はマイナスしないこと。できればトップが良いですが無理しないで良い。
決勝戦だと普段より踏み込んだ方が良いと考えがちですが、21期發王戦決勝では「トータル首位と離されないように、2番手につける」と考えていたのです。
つまり3回戦目も平賀にトップを取らせずに自分が2着になることが最低条件。
ちなみにこのように闘うのは3回戦まで。4回戦目からは少しずつギアを入れていくつもりでした。(全6回戦)

3回戦南4局2本場

平賀 26300
山田 17700
水巻 42900
佐藤 33100

2着目で迎えたオーラスの親番。
トップ目の水巻とは9800点差。3着目の平賀とは6800点差。ラス目の山田とは15400点差。

リーグ戦でこのくらいの点差ならば、山田への満貫放銃だけ気をつけてトップを取りに行きます。
もちろん最高位戦ルールは2着でも嬉しいので、3着落ちの方が多そうならば無理はしません。

さて、画像の場面です。
ひとまずが出たので鳴きました。
そして最初の分岐点ですが、この局最大のテーマは「3着落ちしないこと」です。トータル2番手の平賀にまくられないことが最重要項目です。
ここはトップを目指して打点上昇を目指すのではなく、平賀が攻めてきたときにかわせるように構えておくことを重視しました。
ドラは重なりだけを残し、アガリにくいカンを払って良さそうなカンを残しました。打

道中ドラもリリースして残りツモ2回。

ドラを切っているとはいえ、平賀が無スジのを押してきた。
平賀はタンピンドラ1など、ダマテンで出アガリ3900の手はダマテンにしてくる点差。
を切って単騎形にしておいた方がテンパイ流局の可能性は高くなりますが、平賀には絶対に放銃したくなかったので打でテンパイ維持をしました。

水巻は恐らくノーテンなので、テンパイ流局はテンパイを開いて連荘するつもり。
しかし平賀への放銃はかなりケアして打っていました。最初の3回はこう打っていこうと思っていたのです。

3回戦
水巻 +42.9
佐藤 +13.1
平賀 ▲13.7
山田 ▲42.3

3回戦終了時トータル
佐藤 +39.7
水巻 +30.3
平賀 +6.5
山田 ▲76.5

つづく

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