5回戦終了時トータル
石橋 +47.5
竹内 +40.6
佐藤聖 +17.2
佐藤崇 ▲105.3
若干劣勢ではありますがほぼ3人並びで最終戦を迎えることになってしまいました。
5回戦のラスは痛すぎますが、決勝6回戦でラス1回くらいは当然覚悟していました。
しかし「勝てるかも?」という感じはもうどこにもなく、早々と優勝争いから脱落してしまうのはイヤだな、くらいにしか思っていなかったように思います。
優勝条件は、竹内と1着順差なら3400点差つけ、2着順以上なら無条件。
かつ、石橋と1着順差なら10300点差つけ、2着順以上なら無条件。
6回戦南1局
佐藤崇 39300
石橋 27800
佐藤聖 27500
竹内 25400
竹内からの先制リーチは雀風も含めて好形リーチにしか見えませんでした。
恐らくマンズ待ち、たぶんマンズの上が本線。
そこに追いついた形は、あまり良いとは言えないカン待ち。
私の初決勝、36期最高位決定戦でフラッシュバックするシーンの一つに、曽木の深い、深すぎる踏み込みがあります。
「決勝とはこうやって闘うものだ」と言われているような気分でした。
曽木だって決勝は初めてでしたけど、恐らく私とは比べ物にならないくらい覚悟や思い入れがあったのだと思います。
このカンをテンパイしたとき、曽木の踏み込みが脳裏によぎったのです。
外しているとアガリ逃しで恐らく佐藤崇、竹内どちらかのアガリ。
ダマテンなら500-1000。
当然のようなリーチかもしれませんが、間違いなくこの局が決定打となった局でしょう。
南2局2本場
佐藤崇 32700
石橋 30600
佐藤聖 35900
竹内 20800
石橋を2着にあげるわけにはいかないので、この親は全力で落とさなければいけません。
3巡目のからチーしました。
同じ最高位戦ルールでもAリーグではこういった仕掛けはほとんどありません。
しかし發王戦はトーナメント戦なので、条件がはっきりしている状況では様々な手段が用いられます。
決勝までがトーナメント戦だったおかげで、このへきちんと反応できたように思います。
この局はもう佐藤崇はアガリにきていない。竹内は自然にアガリに来るだろうが、子のアガリが一人分減るだけで親の石橋にとってはかなり有利な状況なのです。
ならば、自分にまだ親がある利を生かし、多少のリスクには目をつむってアガリに行く局だと思います。
無事どこからも攻撃を受けることなく石橋の親を落とし、オーラスはこのように決着。
南4局
佐藤崇 31600
石橋 22700
佐藤聖 41200
竹内 24500
2着になれば私と1着順差10300点差以内になるので、石橋の優勝条件は満貫ツモ、ハネ満出アガリ条件。
そこへ条件を満たすリーチ!
私の–は山に1枚、石橋のカンも山に1枚の残り1枚対決。
後に聞いた話だが、片付けをした運営スタッフが山を開いてみると、石橋の次のツモ牌はだったそうです。
ほんの少しの後先で私が優勝カップを受け取り、石橋2冠は1つ冠を失った。
この後先は、私に「たまたま勝てたんだよ」と思わせるには十分すぎることでした。
21期發王戦へつづく