コラム・観戦記

【飯田正人杯・第8期最高位戦Classic決勝初日】

今更ながら、最高位戦Classicは旧最高位戦ルールです。


一発裏ドラ無し、カンドラカン裏ドラ無し。ノーテン罰符無し。アガリ連荘。

 

という何にも無いルール。

私はこのルールが苦手です。
第8期とあるように、Classicは発足して8年目になるのですが、私はプロ8年目なのでプロ入りした年から新たに発足されたタイトル戦なのです。
初めてやった一発裏無しルールがClassicでしたから、それはもう極端すぎて戸惑いました。
7回Classicに出場して、その期間はClassicルールで練習を重ねて、それでもなんかイマイチよくわからないままでした。
毎年、「もう少しで何か掴めそうだ」という感触はあったんですけど、その少しが遠いまま・・・。

ただ、今年はそんなこと言ってられません。
なんたって、冠に大好きな飯田さんの名前が付いてしまったのですから。

私は今期のClassicをすべて真っ黒なシャツで挑んでいます。
リーグ戦で黒のシャツを使用したことはありません。
これは私なりの飯田さんへの気持ちで、飯田さんの名前が付いたタイトル戦なのだから、飯田さんを偲んで打とうと、そういった想いなのです。

さて、決勝は日本プロ麻雀協会の現雀王鈴木たろう、Aリーグ木原浩一、最高位戦の現RMUクラウン川上貴史といったメンバー。

半荘5回戦を2日間行います。

初日のヒトコマを紹介しましょう。


Classic決勝 初日 5回戦

 

4回戦終えて本日の最終戦。

ここまでのトータルは、

木原 +39.3
たろう △12.3
川上 △12.6
佐藤 △14.4

木原が一人抜けていて3人がほぼ同ポイントで追う形。
木原にこれ以上走らせるのはまずい。かと言って自分もこれ以上マイナスするわけにはいかない。
自分が連対して、木原が逆連対。これくらいが目指すところか?

東3局

たろう 28300
川上 27200
木原 32200
佐藤 32300

2巡目にすでにこの形。

  ツモ  ドラ

このままリーチでも悪くありませんが、が1枚切れであることと、木原の親番ということもあってダマテンを選択。

を引くも待ち変えせず、次巡のツモ

  ツモ  ドラ

 

さてこれはどうしましょうか?
ジュンチャンまであるので単騎に構えてみました。
すぐ出るは木原から以外はアガらない!
すぐツモ切りリーチ!
こんな選択もかなりアリだと思っていました。
しかし・・・

現実はそううまくはいきません。
親の木原がと手出し。
第1打がということもあり、木原はピンフ形の手なのにリャンメンターツ落としをしていることになる。
かなりのスピードを感じる。
実際牌譜を見るとこの形だったようす


   ドラ

 

この木原の重圧に負けて、あまり嬉しくないが川上からロンアガリ。
まぁフラットな局面でもアガった方が良いかもしれませんね。木原をどうしても逆連対させたくて、そちらにばかり気が行っていました。
この5回戦はたろうが頑張ってくれて嬉しい嬉しい木原ラス!
自らも2着で終えることができ、最終日に望みを繋げました!

Classic決勝 初日終了スコア


木原  +15.2
たろう +12.7
佐藤  △5.5
川上  △22.4

最終日は8月25日(日)正午から神楽坂ばかんすにて対局開始です!

最終日も頑張ります!!!

 

(文中敬称略)

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