コラム・観戦記

第41期前期北海道C2リーグ第2節自戦記 松本亮一

第41期前期北海道C2リーグ第2節

本日の対局相手である松野と福岡は、同じ北海道でありながら札幌からかなり遠方からの移動をして戦いに挑んでいます。
松野は網走からの移動であり、聞くと前日移動で札幌一泊。
無難、というか正しい判断だと思います。
一方、福岡は北見からの移動で、聞くと本日入りとのこと。
多分ですが北見を出発したときは、まだ薄暗かったのではないでしょうか?
単に北海道といっても、とっても広いのです。
私も苫小牧という土地から毎回当日移動していますが、それでも高速を使って約1時間半ほどかかります。
これでも移動に費やす体力は相当なものなのですが、この二人を前には負けたときの言い訳にしか過ぎません。
さて本日の対局はその二人と鈴木、そして前回遅刻した同じ苫小牧の小松との5人打ちです。
それではよろしくお願いします。

 

1回戦

福岡、鈴木、松本、松野の並びでスタート。(抜け番:小松)
東1局、鈴木の先制リーチに対し松野が勝負するが一発での放銃となりドラ2枚あっての8000移動からの開局となった。
東4局8巡目、以下の聴牌を入れる。

場にはが1枚見えている。
即リーチも考えたが、下家の松野が萬子のホンイツ風の仕掛けを入れている。
万が一、が持ち持ちであった場合を考えダマを選択する。
その間にポロッとがこぼれ出た場合には、それでアガる気満々であったが11巡目にをツモってくる。

 ツモ

上記から打として高めイーペーコーのリーチを打つ。
4巡後、松野からが飛び出し裏1枚の5200をゲット。
南2局、鈴木の親番。
鈴木が早々にを仕掛ける。
その後、私の元へやってきた牌はであった。
鈴木の河からは手役の情報が読み取れない。
少考したが、をツモ切ると鈴木から『ロン』の声が。

 ポン

親満に刺さる・・・
ここまでは鈴木と福岡が大きく点棒をリードしており、松野が大きく沈んでいる状況であるが、私にはまだ親番も残っているため諦めない。
南3局2本場、供託2本でさらに福岡、松野からリーチが入っている状況。
私も必死に戦う。
ドラ

 ポン チー

松野からので5800は6400、さらにリーチ棒4本付きという十分な加点に成功。

だが反撃はここまで、1回戦は3着、△15.8Pで終了した。

 

2回戦

並びは福岡、松本、鈴木、小松の順となる。(抜け番:松野)

東1局 南家 ドラ

 ポン チー

上記の3900を鈴木から出アガり、中々良いスタートであった。
その後、東4局で手が入る。
東4局 西家 ドラ

 ツモ

ドラが出て行かないツモで気分を良くし打で即リーチへ。
しかし、鈴木がこれをチーする。
鈴木の河には3巡前にが切られている・・・
さらに2巡後、手の中からが出てくる・・・
徹底した一発消しはさすがである。
だが親の小松からが飛び出し、裏ドラをめくるとなんとがいる。
メンピンオモオモウラウラの12000である。
これはこの半荘の決定打になると思っていた。

ここから反撃をしてきたのは福岡である。
南3局にタンピン三色ツモドラの3000/6000でオーラスは以下の状況に。

東家 小松  21700点
南家 福岡  36200点
西家 松本  33900点
北家 鈴木  28200点

しっかりと捲くられて、その差2300点。
そして終盤、私の牌姿は以下になっていた。

 チー ポン

このままではツモらなければならない。
心の中で『誰かリーチ掛けろ』と念仏を唱えるように祈る。
その祈りが通じたのか、鈴木からリーチが入る。
これで出アガりもできるようになり、ホッとした直後のツモ。

腰が砕けるかと思うほど、とても感触の良いツモであった。

結果、2回戦はトップの+36.9Pで終了。

3回戦は抜け番のため省略。

 

4回戦

松野、松本、小松、福岡の並びでスタート。(抜け番:鈴木)

この半荘、結果からいうと大ラスとなってしまった。
東場を終えたときには福岡がダントツ状態になっており、何とか2着を目指して打っていると、南3局の親番小松の6000オール、オーラス福岡の6000オール2発などあっという間に箱下に。
もうこれ以上はどうすることもできない。
とにかく誰かがアガらなければ、福岡の連荘は止まりそうもない。
そして私が選択したのは、

南4局 2本場 西家 ドラ

 チー ツモ

上記のとおり自身でラスを引き受け、1000/2000は1200/2200のアガリで終了させた。

4回戦はラス△65.2P

 

5回戦

松野、松本、小松、鈴木の並びスタート。(抜け番:福岡)

まず、親番でチャンスをものにする。

東2局 1本場 東家 ドラ

 ポン チー ツモ

松野からリーチが入るも、先に自身のアガリ牌がいてくれたことにホッと一安心。
これで気持ち的にも点棒的にも余裕ができた。

南場の親番でも決定打になる得る勝負手が入る。

南2局 東家 ドラ

高めツモで6000オールまである。
これをトップ目であることからダマを選択。
しかし、鈴木が打ったが小松のタンヤオ三色の5200に刺さり、あっさり流される。

続く南3局、小松の先制リーチに鈴木が追いかける。
すると鈴木が一発でツモアガリ、メンタンピン一発ツモオモ裏の3000/6000で猛追を見せる。

そして迎えたオーラス。

 チー

上記を鈴木からを討ち取り、何とかトップを死守。

5回戦は+42.8Pで終了した。

 

 

本日のトータルは△1.3Pと小さいマイナスで終わりました。
やはり、4回戦の大ラスが痛かったです。
ですがそれ以上に細かなミスが多々あり、例えば点棒状況的にマイナスの親番で、ピンフドラ1をリーチ打たなかったり、まだまだメンタル面が影響してブレることが多いのも反省点ですね。
現在の総合順位は8位であるため、あと一歩で昇級圏内に入れます。
ですが、今期の最低目標は降級圏に入らずに終えることであるため、少し引き気味に失点を少なくするように打つことになると思います。
それでは次節も頑張ります。
ありがとうございました。

 

(文:松本亮一)

コラム・観戦記 トップに戻る