コラム・観戦記

【40期後期北海道C1C2リーグ第4節自戦記】松本亮一

前回の第3節を終え、トータルポイント▲192.5pで総合順位も下位から2番目という、早くも崖っぷちに立たされた状況で迎えた第4節です。

この日の対局者は、

鈴木 隆将

 

 

 

南 文明

 

 

 

山田 清治

 

 

 

村田 亜美

 

の4名で、5人打ちとなりました。

ですが、正直言って『対局者が誰か』は今の私には関係ありません。

とにかく『自分の麻雀を打つ』ことだけを考えて挑んだ半荘4回でした。

それではよろしくお願いします。

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1回戦 (抜け番 南)

 

松本、村田、鈴木、山田の並びでスタート。

東1局、配牌からあるの対子と6巡目に重なったドラのの対子を生かして、先制パンチを炸裂させたいが、どちらもそう簡単には出てこない。

すると対面の鈴木からリーチが入り、ハイテイでカンをツモられる。

雀頭のが裏ドラにもなり、リーヅモハイテイオモ2ウラ2の3000/6000である。

私が欲していたがドラ表示牌に2枚ともいるとは、今日1日苦戦を強いられる予兆なのかと嫌な感じをキャッチしつつ、それも受け入れて『自分の麻雀を打つ』ことをもう一度思い起こす。

その後、状態が苦しそうな山田が点棒を吐き出し、オーラスで以下の状況。

東家 山田 ▲6,700
南家 松本  31,900
西家 村田  40,800
北家 鈴木  54,000

山田はこの親で少しでも持ち点を回復させたい。

私も満貫ツモで2着浮上なので何とか勝負を長引かせたい。

しかし2人の思いは、鈴木の300/500で打ち消されてしまった。

1回戦は3着、▲8.4pで終了した。

2回戦 (抜け番 村田)

松本、山田、鈴木、南の並びでスタート。

またも起家スタートとなる。

東1局、今度こそスタートダッシュをかけたい思いで必死に摸打を繰り返す。

しかし中盤を過ぎても到底アガれるとは思えない牌姿であったため、形テン上等の役牌後付けの仕掛けで聴牌を入れる。

それが運良く役牌のをツモり、ドラ1の1000オールとする。

続く1本場、鈴木がをポン、ポン、ポンと仕掛ける。

さらにを加カンすると、カンドラ表示牌にがめくられる。

私の手牌にはがそれぞれ対子とが1枚浮いている。

鈴木の手牌4枚にはこの3種うち、どれかは対子であることはほぼ間違いなさそうである。

自分が1枚しかもっていないが相手に2枚以上あるのが最も確率が高いのだが、役牌後付けまでして死守した親番なのに、ここでヒヨっていては意味が無い。

なのでを勝負する。

だが、当然のことながら通るわけなどなく、トイトイドラ3のハネ満に放銃。

東2局、鈴木、山田の順にリーチが入る。

そして11巡目、私も追いつく。

東2局 11巡目 ドラ
 ツモ

山田にカンが入っており、その新ドラのを引き入れての聴牌である。

は2人には通っていない。

しかし、ここでもヒヨることなく勝負する。

結果、一発で高めが山田がつかむことになり、12000を取り戻すことが出来た。

このアガりで勢いがついたのか満貫クラスが簡単にアガることができ、トップ目で迎えたオーラス。

ドラ
 ツモ

これもあっさりツモれ、待望のトップとなり+56.7pを得る。

3回戦 (抜け番 鈴木)

松本、南、村田、山田の並びでまたまた起家スタート。

まずは南からの猛攻を受けることになる。

まず東2局2本場、南から2巡目ツモ切りリーチが入る。

ダブリーを拒否してまでの1巡回し?色々なことが頭の中を駆け巡る。

結果、流局してあけられた手牌はチートイの単騎であった。

続く東2局3本場、4巡目にまたしても南からリーチが入る。

だが、ここでもヒヨったりはしない。

とにかく戦う姿勢だけは崩さずに攻める。

しかし、やりすぎは良くない。

リャンシャンテンからを打つとドラのが雀頭の親満にささる事になる。

 

 

東4局
 ロン

この8000を南から出アガリ、何とかくらいつく。

そしてもうひとアガりでトップまで見えてくる状況での南3局。

ドラ
 ツモ

最高の入り目である。

も場に2枚出ており、既に勝ったつもりでリーチを打つ。

しかし、ここまで我慢しながら復調の時を待っていた山田にタンヤオドラ3の手牌が入っており、この満貫に放銃する結果となった。

オーラス、何とか少しでも失点を挽回しておきたいところであるが、3着目の村田の動きが不自然に映る。

『アラレちゃん』のような大きなメガネの奥で、何かを虎視眈々と狙っているような目をしている。

すると村田からツモ切りでリーチが入る。

これにも堂々と勝負したかったが、こちらは勝負にならない手牌であったため素直にオリることに。

数巡後、村田がドラのをツモアガる。見るとが場に切られており、フリテンであったようだ。

それを高めのドラをしっかり引きアガるのはさすがである。

3回戦は大きな放銃が続き、▲47.9pのラスとなってしまった。

4回戦 (抜け番 山田)

さて、ここまで3着、トップ、ラスという成績できており、少なくとも連対しなければ、またしてもマイナスポイントの上乗せとなるため、もう余裕がない。

3回戦がラスであったこともあり『自分の麻雀を打つ』ことすら忘れて必死だった4回戦。

鈴木、南、松本、村田の並びでスタート。

東1局、鈴木のチャンタ風の仕掛けに対して

 ツモ

上記からの待ち選択となるのだが、打でリーチを打つ。

正直、どちらもアガれそうではあったのだが、ピンフという役を消すのがイヤだったことと、万が一、4枚目のが鈴木にありカンの受けに放銃してしまうことの2点が打とした理由である。

結果は鈴木からが飛び出て、裏ドラものらず2000点の加点となった。

東3局、勝負の分かれ目の局となった。

東3局 9巡目 ドラ
 ツモ

既に鈴木から先制リーチを受けている状況であるが、ここは打でリーチを打ち、高めでアガるつもりで勝負を決めにいく。

すると村田もすかさずリーチを打ち、緊迫した状況になる。

南からが打たれると、鈴木からロンの声がかかり、リーのみ1300であった。

これは本当に『敵ながらアッパレ』という感じの打ち込みである。

逆にいうと、放銃していないのに痛恨の一撃を喰らった感じだ。

結局、ここでアガりきることが出来なかったことにより、2着の+9.6pで終えることになる。

 

 

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2回戦のような戦いが毎回出来ると楽なんですが、なかなかそうはさせてもらえません。

次節の最終節は今回以上に攻めていく覚悟です。

さて、次回の自戦記は伊藤(奏)プロが担当となります。

よって、今期の私の自戦記はこれで終了です。

麻雀も文章表現もどちらも未熟な私ですが、今後どちらもスキルアップ出来るようにまだまだ頑張っていきます。

以上、ありがとうございました。

  (文:松本亮一)

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