コラム・観戦記

【第40期前期D1リーグ第5節自戦記】土屋宗一郎


初めまして。40期前期入会、D1リーグ所属の土屋宗一郎と申します。

 

 

 
簡単に自己紹介をさせていただきます。
東京生まれの東京育ち。普段は池袋で会社勤めをしております。
競技麻雀の楽しさを知り、一人でも多くの方に競技麻雀の素晴らしさを知ってもらいたいと思い、プロになりました。皆様、よろしくお願い致します。
 


4月にスタートしたD1リーグもついに最終節を迎えました。
第1節こそプラススコアで終える事が出来たものの、第2節以降はマイナスの連続。
第4節が終了した時点でのトータルは▲36.4。
 
23人中11位、8位までが昇級と言えば聞こえは良いですが、ボーダーラインまで上るためには100以上のプラスが必要です。
それでも「諦めたらそこで試合終了」と言う、某漫画の名ゼリフを思い出し、最後までベストを尽くして戦おうと気合いを入れ直し最終節に挑みました。
 
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今日の対戦相手は遠山長谷川
  

 

全員が私と同様、今日の成績次第では降級点のラインまで落ちる可能性もある。それだけに今日は少しでもポイントを稼いでおきたいところだろう。
 
 
1回戦、先手を取ったのは長谷川


東場で大きく点数を稼ぎ、南場は早い仕掛けから軽いアガリで局を進める。
何とか2着の位置をキープしておきたい私は南3局、早い巡目で中をポン。程なくカンチャンをチーして聴牌。
 
  チー ポン
 
ここで親の遠山からの立直が入る。
振込めばラス落ちの可能性もある。一発で持ってきたを押してみたものの、次巡のツモは
 
結果論で話をするのなら、ここで打とすれば遠山が次巡にツモ切りしたを仕留める事が出来たのだが、私の選択は打
この弱気な選択が裏目になり、遠山は見事に6000オールをツモり、2着浮上。私は3着で初戦を終了した。
 
 
2回戦も、1回戦と同様の展開。
今日の対戦相手の中で最もスコアがマイナスしている長谷川が快調にアガリをモノにする。
 
さらに終盤、遠山が満貫をツモり2着まで浮上、と1半荘目を再現しているかのよう。
私の唯一の見せ場と言えば南4局、トップとの差が11300点の状況で
 
 といった形の門前清一色を聴牌。
 
しかしこれも、軽く流されて終了してしまう。
 
結果、
1着・長谷川
2着・遠山
3着・土屋
4着・巻
と、1半荘目と全く同じ着順で終了した。
 
 
これ以上マイナスを増やしたくない3回戦


東一局の親番、8巡目で
 ポン チー
と言う跳満聴牌が入る。
これを出アガり、幸先の良いスタートを切る。
 
ところが今日は簡単には局が進まない。
ここまで2連勝と好調の長谷川が、すぐさま3000/6000をツモると、次局遠山が2000-4000をツモアガる。
東1局で48000点あった点棒も、あっと言う間に詰め寄られてしまった。
その後も厳しい展開が続き、終わってみれば3連続で3着と言う結果で終了してしまう。
 
ここまでのトータルスコアは▲72.1。
順位も16位まで後退し、大きなラスを取れば降級点まで見える状況となってしまった。
 
 
そして今期最後の半荘「4回戦」がスタートした。
 
序盤、小刻みにアガリを続け、南4局の持ち点が
東家 土屋 39100
南家 遠山 29800
西家 巻 32500
北家 長谷川 18600
 
中盤、今日3連続2着と、ずっと我慢を続けてきた遠山から立直が入る。
すると、巻、長谷川もたて続けに追い掛け立直。
流石にこの状況でまだ二向聴の私は、オリを選択。すると南家の遠山から「ツモ」の発声。
 
立直、ツモ、七対子、ドラドラ。
 
今回全局を通じて、勝負どころで見事なツモを見せていた遠山が、最後も価値ある上がりをモノにした。
 
私の初めてのリーグ戦、総合成績は ▲59.0 総合16位で終了した。
 

 

全節を振り返り今思うことは、「自分らしい麻雀」「普段通りの麻雀」を打とうと心がけていたのだが、
そんな気持ちでやっているうちは、いつまでたっても上には行けないと言う事だ。
皆、日々勉強し今日より少しでも上手くなろう、強くなろうとしているプロの世界で、普段通りなどと言う気持ちで誰が勝てるのだろうか?
今回の反省を胸に日々勉強し、昨日より努力した今日の自分、今日より少しだけ強くなった明日の自分で対局にのぞみ、次節は必ず昇級したいと思う。
 
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最後になりますが、こんな未熟な私を応援し当日観戦に足を運んでくれたり、応援のメッセージを送ってくれた方々にこの場を借りて深く感謝します。
皆さんの励ましのおかげで、気負わずに対局することが出来ました。本当にありがとう。
これからも麻雀を通じ、末永いお付き合いをよろしくお願いします。
 
(文責:土屋宗一郎)

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