私の地元は北海道の苫小牧市なのですが、私のほかに山家、小松の両名も
苫小牧を拠点としています。
今節、奇しくも苫小牧の3人が同卓となりました。
お互いのことを「どのような打ち手か」がよく分かっているので、それがどのように
影響するのか、自分自身でとても興味がありました。
さらに悪夢のような第2節のイメージが強すぎて、この第3節をまともに戦えるのか?
という不安もあり、いかに『平常心』で打てるかが今節のポイントだと思って挑んだ
第3節です。
それではよろしくお願いします。
******************************************************
今回の対局は先に紹介した山家 輝樹、小松 剛、そして木村 元一、伊藤 奏子による
5人打ちです。
1回戦
伊藤、小松、松本、山家の並びでスタートしました。
東1局、8巡目に以下の牌姿となりました。
ツモ ドラ
聴牌ですが待ちに自信が無かったので、ドラを打ってのダマ聴としました。
すると、このドラを上家の小松がポン、その直後にツモって来たのはピンです。
打でのリーチを打ちました。
同巡、親の伊藤からも追いかけリーチが入ります。
イッパツで持ってきたのが・・・、
まさかと思いつつ河にそっと置くと伊藤から「ロン」の声、辺張待ちにイッパツでささりました。
点数自体は3900で済みましたが、第2節の嫌なイメージが思い浮かんできます。
その後、とにかく手が入らない。
配牌は愚形だらけの4~5シャンテンで、まともに勝負が出来ない状態でした。
そしてオーラスの1本場、私は8,600点持ちの当然のラス目で、3着目の小松が18,800持ち。
満貫ツモで何とか変わる状況で下記配牌を貰いました。
ツモ ドラ
萬子のホンイツだとアガれそうだが満貫は難しそうだし、タンピン系だと条件はクリアできるが
アガりきれるか不安がある。
そんな中、私が選択したのはホンイツを意識しながら、リーヅモ白ドラ1を想定した
打でした。
結局、萬子は一切引かず、中張牌にも恵まれず、何も出来ないままノーホーラで1回戦目
ラスとなりました。
これで5半荘連続ラスということになり、点数も気分も大きくヘコみます。
こんなとき人は「気を取り直して」とか言いますが、もはやそんな気持ちにもなれず焦燥感ばかり
が募ります。
2回戦
山家、伊藤、木村、松本の並びでスタート。
東2局 1本場、ピンフ、高めイーペーコーの待ちで先制リーチを打ちます。
すると1回戦目と同じく親の伊藤からリーチが入り、そのイッパツ目で私がつかまされたのは、またも・・・
ですが今回はセーフ!
数巡後、伊藤がをつかみ、裏ドラ1個で3900は4200のアガりとなりました。
ここで1回アガれたことにより、気持ちに大きな油断が入り込んだようです。
次局の東3局、親の木村から先制リーチが入りました。
木村の捨牌にはが2枚、が1枚切られている中、私も下記で聴牌を入れていました。
ツモ ドラ
※残りメンツと雀頭はショックで忘れてしまいました・・・
ここで打も考えましたが、既にを切っており振聴、かつ役も無くなってしまうので、
そのまま現物のをツモ切ると・・・
「ロン!16,000」という可愛い声が伊藤から発せられ、下記の可愛くない手牌が倒されました。
確かに伊藤は押していたように思えましたが、伊藤の捨牌には萬子は余っていなかった
ものですから、正直ここまできれいな並びになっているとは想像していませんでした・・・
私の完全なる油断です。
東ラスの親番で500オールと2600オールをアガり、その後も少しずつ点棒を回復しながら
迎えたオーラス。
2着目の山家30,000点、3着目の私29,600点、その差400点という状況に。
オーラスの結果は、ラス目の木村がトップ目の伊藤に12000を打込み、私は3着のまま終了。
これでラス抜けは出来ましたが、第1節も含め7半荘連続の逆連帯となりました。
3回戦
松本、伊藤、木村、小松の並びでスタートです。
東2局 1本場 供託2本で300/500は400/600、東4局で5200と順調に加点していき、
迎えた南2局10巡目の下記牌姿。
四五六七八②③⑤⑥2366 ツモ⑦ ドラ七
場況はとが合わせて5枚も切られており、は1枚も見えていないが、
どこかに固めて持たれていそう。
よって萬子の好形を嫌って打としました。
これがうまくいき、読み通り萬子を引くことなく、ツモ→打で聴牌に。
ただ巡目が13巡目と少々遅かったということとトップ目ということでダマとしました。
16順目に高めのをツモり1300/2600の加点。
結果、第1節の3回戦目以降、実に8半荘ぶりのトップとなりました。
4回戦
私の本日最終となる4回戦目は小松、木村、松本、山家の並びとなりました。
東1局の8巡目です。
ツモ
三面張+三面張の十分形で安全牌を1枚持っているところにツモです。
これをツモ切りすると、親の小松から「ロン」の声が。
タンヤオ・チートイ・ドラ2の12000でした。
ここは、345or456のサンショクも考え、打とすべきだったか?と考えましたが
次にorをツモったとしても、そこからどのターツをはらうか迷ってしまうし、
サンショクになるとも限らない。また、どちらかの三面張が先に入れば結局打とするので、
ツモ切りで問題なかったと思います。
ただ親の聴牌気配を察知できなかったところが実力の無さだと考えます。
その後、必死にくらいついて僅差の2着目でオーラスを迎えました。
東家:山家 43,700点
南家:小松 26,300点
西家:木村 23,000点
北家:松本 27,000点
本日の4回戦を通して考えると満貫すらアガれていないのに、ここでハネツモ(トップ)を
狙うのは都合が良すぎると考え、2着死守と決めて打ちました。
ドラ
の形から自風のは出ないし形も変わらず、少々焦りが出始めた12巡目。
上家の木村からが出たので、これをチー。
残りの巡目も少なく、ここまでくると半分は形テン狙いの必死な仕掛けです。
すると3巡後、をツモり500/1000で辛くも2着死守に成功しました。
5回戦は抜け番なので省略します。
第3節のトータルポイントは▲10.9でした。
小さいとはいえ、マイナスポイントの上乗せです。
次回は少しでもマイナスを少なく出来るように、油断することなく半荘4回をしっかり
打ち切りたいと思います。
(文:松本亮一)