コラム・観戦記

【39期後期関西C2リーグ最終節自戦記】今村順平

第39期前期C2最終節の自戦記になります!
第4節終了時点でのスコアがこちら。

分銅 正己 182.1
島田 優 134.1
今村 順平 128.5
友添 敏之 105.4
楠橋 思 38.5
栃谷 明 -100.5
中村 誠志 -130.4
佐々木 勇人 -172.9

昇級なしの降級2名、ただし優勝者には各種大会の本戦シードなどといった感じ。
降級の心配はなさそうなので目指すは優勝!
1,3,5,7位が同卓なので1位の分銅をまくるのは最低条件でかつできるだけ+するという方針で臨みました!

1回戦

楠橋、分銅、今村、佐々木の並び。
気合を入れて臨んだものの、牌はそれには答えてくれず、開局は国士→オリ、一本場はずっとチートイツリャンシャンテンとぱっとしないスタート。
さらに東2局には当面の敵分銅に2600オールをつもられるかなり嫌な展開

東3局の親番でやっと手がはいる。

 ドラ

さすがに切ってリーチすると一発ツモ
裏ドラものらなかったので複雑な気分にもならず最高のあがりでした!

これで少し抜けたトップになったので後はできれば分銅を3着以下に落としたい。
差し込みや見逃しまではしないが、他の二人にはかなり甘く打った所、オーラスを迎えこの点棒状況
今村33400、楠橋30800、分銅28900、中村26900
思惑通り分銅を3着にはできているが少し点棒削られすぎたなぁといった感じ。
トップからラスまであるドキドキのオーラスの配牌は…

 ドラ

!!!
これぞ私の配牌ですな!

すぐにを引きダマテンの後5巡目にを引きリーチ。
そう、ここはトップ目役ありだけどリーチ!
一番のポイントはリーチをうてば2着目の楠橋はトータルポイントも考えればほぼ降りるだろうという事。
楠橋に対する信頼あってこそですが、ここはリーチをうった方が自分と分銅の着順維持の可能性が高いだろうと判断しリーチを選択しました。
後ははダマでもそうそうこぼれる牌でないという事と単純に素点の問題。
これが分銅からで出アガリという最高の結果となり、いきなりのトップラススタートで暫定首位に!

このリーチ選択と東4局に最終ツモで一人ノーテン濃厚から安易にアンパイを切って降りずに1000点仕掛けに差し込めた(実際は1300だったけど)2点で今日はいい麻雀がうてているなと思っていました!

2回戦
分銅、中村、今村、楠橋の並び

トンパツ、仕掛けた分銅が中村のリーチにドラそばを2枚切って2枚目で満貫放銃スタート。
「分銅さんらしくない放銃だなぁ」というのがその時の感想。
手を見ていないからなんともいえないがバランスを崩していたのかもしれない。

東2局は楠橋がタンヤオ仕掛け。
ドラドラっぽいなぁと思っていたらドラのをつもって満貫。

東3局の親番、早い段階で

となるが、あと1牌がひけないまま中村からリーチ。
中村がリーチ後にツモ切ったでチーし、通りそうな無筋のを切って2900のシャンポンテンパイとしたのだが、ここはカンチャンでチーして打がバランスよかったかもしれない。
これはすぐにで2900あがれたもののこの後は手がはいらず3着で終了。しかし分銅、そして別卓の島田もラスだったため依然首位キープ。

3回戦
この半荘も中村が抜ける。
上位陣としては「中村があがる分には」という押し引きになりがちなのでこれも自然な流れか。

そんな中村台風を耐え忍び30000ちょいの2着目で南3局を迎える。
現在2位と40P差程つけているため、ここで浮きの2着をとれれば優勝がぐっと近づく。
しかもあと2局は中村の親と僕の親。
といった局面で痛恨の放銃
6巡目、楠橋が役役を仕掛けて生牌の發切り、捨て牌&点棒状況的には染まってるかもなぁ?でも役役ポンだしなんでもあるかもなぁといった感じ。同巡僕の手が
 ドラ
ここから切ったが楠橋の
  ポンポン
にストライク。
この時、場にはマンズはが2枚ずつ切られており、瞬間のあがりやすさでもおそらくよりが上、さらにを切るよりを切る方が警戒されにくい。
手拍子で単騎にしてしまう人も多そうな局面、さすが楠橋といった所か。
一方、振り込んだ僕の方「まだ6巡目だししょうがない」と思うかもしれないが、これ実は去年の最終節、最終半荘でも楠橋に対して同じような振り込みをしてるのである。
https://saikouisen.com/kansen_s.php?i=238
うむ、まるで成長していない…
以後、楠橋の仕掛けに関しては見積もりを0,5シャンテンくらいあげようと思います!

余談になりますが、こういった戦略をたてる事が不特定多数とうつ事が前提のフリー麻雀やネット麻雀にはない競技麻雀のリーグ戦の魅力の一つだと思います!
7月13日に39期後期関西プロテストhttps://saikouisen.com/news.php?i=759があり、8月からはまたリーグ戦が始まります。
皆さんの参加及び観戦お待ちしております!

話は戻って3回戦はこの放銃が響いてラス…となり

最終戦を迎えてのポイントは
今村 順平 112.7
島田 優 94.2
楠橋 思 83.1
分銅 正己 79.2
友添 敏之 46.2
栃谷 明 -52.8
中村 誠志 -56.3
佐々木 勇人 -121.5

楠橋・分銅に抜かれないようにするのがまず第一条件。
それぞれとの差は29.6と33.5
1着順+10000点前後なので最低2着は必要、別卓の事も考えればできればトップといった所か。

そんな4回戦、並びは楠橋、分銅、今村、中村
開局早々楠橋がリーチ一発ツモドラ1の4000オール。いきなり条件を満たされる…
一本場は中村が満貫ツモ、続く東2局も中村のリーチに僕が生牌ので放銃し5200
ラス目に落ちて苦しくはなったが中村がトップだと少し楽になるのでまぁよしか。

東3局の親番はあっさり流れ迎えた東4局
5巡目にこの半荘初テンパイ

ドラはないのでダマで手替わり待ちつつ、出たら見逃し、ツモってしまったらフリテンリーチとしたい所。
しかしこの時西家の分銅が役牌ポン、チーでホンイツ模様。
さすがにこの状況で見逃しやマンズ待ちフリテンリーチはリスキーすぎる、ここはツモ裏の1300-2600で充分か…とリーチをするとよりによって一発目のツモが
終盤にをつもったものの裏はのらず700-1300
分銅にリーチを打たされた感があり、反省はしていないが悔いの残る1局となった。

続いての難しい選択は南2局
楠橋40000、中村37000、今村22000、分銅21000
点棒状況はこんな感じ、手牌は3巡目で
 ドラ1
僕はここで打
フリールールならあがりやすさ優先でここを払うし、一発裏ドラなしならマンズに手をかけるのが優秀と思う。
最高位戦ルールの場合、非常に難しいが「ドラを切っても高くなるバージョンはそれなりにある」という事でこの選択としました。
結果はをひいてリーチし、すぐにをツモ。「一枚いてくれ!」と念じながら裏ドラ表示牌をめくるとそこにはまさかのが!
僥倖の2000-4000で一気に浮上となった訳だが、この選択が正しかったかどうかは微妙。
てんぱった段階でもダマからシャンポン・ノベタン変化を待つ手もありそうだし色んな人の意見を聞いてみたいなぁと思いました。

なにはともあれこのあがりで持ち点は原点に回復、この親番でもうひとあがりできれば…という所
10巡目にテンパイ

 ドラ

親のピンフドラ1、リーチでの得点上昇効率が一番よい手牌だ。は3枚とびだが深く考えずに作業的にリーチ。
麻雀は上記の様な難しい手牌・局面で最善手をうてる事も実力の一つですがそれよりもっと大事なのは「普通の手を普通に打ち普通にあがる事」です。
なので勝敗を分けるのも大体はこうゆう手がどれだけ入るか?どれだけあがれるか?で決まる事が多くなります。

この局はリーチの一発目に無筋のを切ってきた楠橋がすぐにで満貫ツモあがり。
オーラスは跳満ツモか満貫直撃条件が残りましたが0本場、1本場共にテンパイすらせず。

『また勝てなかった』

となったのでした。

結果、今期のC2リーグ優勝は別卓でトップをとった島田
僕は一歩及ばず3位となりました。
https://saikouisen.com/league.php?l=14

これで関西でのリーグ戦は2期終了し、来季からはいよいよC2リーグが独立します。
今期残留者6名+C3からの昇級者6名、昇級経験者のみでの本当の意味での上位リーグとなるわけです。
この熱いC2リーグの開幕戦は8/10マーチャオエースにて12時より!
ピンフドラ1のリーチを打ちまくって今度こそ優勝したいと思います!

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