コラム・観戦記

【38期後期関西リーグ第5節自戦記】今村順平

9月に始まった関西リーグもいよいよ最終節を迎えました。
第1節いきなり-90ポイント叩いてしまった時はどうなることかと思いましたが、その後はなんとか盛り返し、第4節終了時点で約+100P、昇級ボーダーの8位まで約10P差の9位で最終節を迎える事ができました。
最終節は3,4,5,6位と同卓なので一人まくればほぼ大丈夫。無理だったら他の卓次第という感じ。
では、最終節自戦記いきます!

1回戦
起親から順に、今村、楠橋、分銅、佐々木(抜け番、栃谷)
トップ昇級が狙える栃谷は別として他の3人は基本的に「負けなければOK」という考えでくるだろう。
なのでとにかく先手をとり主導権を握る事を優先、そして逆に相手が攻めてきた時はしっかりした手の可能性が高いので対応はきっちり行う事。
こんな心構えで臨みました。
そういう意味ではここで起家はひけた事は嬉しかった!いつもより長めにサイコロボタンを押して対局スタート!

東1局、どうやらサイコロが上手だったようで6巡目にピンフテンパイ、一手代わり高め三色だけどもちろんリーチ!
全員がアンパイを切るのを見て、稲瀬さんばりにうむうむと頷きながら冒頭の戦略でやっぱりよさそうな事を確認、数巡後つもって裏なし1300オール。
次局もリーのみシャンポンをつもって裏1でなかなかの好スタート!
しかしこのリーチ、イーシャンテンが

ここから打一枚切れでまぁ普通の手順ではあるんですが、とにかく先手戦略でいくならストレートに打でよかったかもしれない。

2本場は楠橋が300-500をつもり親流れ、その後はまったく手がはいらず。
南場の親番では
     ドラ
という仕掛けをしたのだがを鳴かせた佐々木からやはりリーチ。
ピンズの場況はいいんだけど所詮はペンチャンの2900、でうったら12000まである仕掛けに(親とはいえトップ目なら待ちはやや薄いか)リーチとくるからには好形・高打点だろうという事で無筋持って来て即オリ。
流局で開かれた手は忘れたけどたしかそれなりの手だった!やはり上位陣揃い、今日のメンツはそれなりに信用できそう。

この後も大きな手のツモあがりはなくトップ目のまま進行するが、ラス前に分銅に2000オールをつもられ一気に詰め寄られる。
オーラスは1800点差、ダブ南バックで仕掛けるも分銅が發バックであがりまくられて2着で終了。
精一杯攻め合って凌ぎ合って競り合った半荘の最後の勝敗が「南か發どっちが先に山にいるか?」で決められるってのが麻雀って感じですね!

『この半荘は…分銅の半荘!』

2回戦
栃谷、今村、佐々木、分銅の並び(抜け番、楠橋)
   ロン
というプロテストに出そうな待ちであがって好スタート!
次回関西プロテストは2013年2月16日(日)なんで皆さんよろしくお願いします!

次局、親番もタンヤオドラドラをつもりあっさりと40000点近くになった一本場
 ドラ
栃谷がをポンしワンズ風味。上家の仕掛けに対する押し返しの手順的にはと切っていきたい所だがを切ったらあまり攻める価値がない…悩ましい
と思っていたら佐々木からドラ切りリーチが入り、栃谷ももう一つチーして応戦始めたため素直に撤退。
横移動を祈るも佐々木がチートイドラドラのハネマンツモ…

この後はずっと2着目で進行、南場の親番6巡目くらいの
 ドラ
という好手も佐々木のダブ南のみに蹴られ嫌な雰囲気
ラス前で4900点差程の2着目
 ドラ
できれば面前で仕上げてこの局でまくっておきたかったが栃谷からリーチが入った為、をポンして無筋1枚だけおした所で栃谷から2000点のあがり。
これで1900点差まで迫るもオーラスも佐々木があがりきりまたもや2着…
半荘を通じて佐々木の速さと手数に一歩及ばなかった。

『華麗なる佐々木の半荘!』

ちなみにこの時点で本日+30程だったが9位のまま…ボーダーまだあがるのか…

3回戦
今村、分銅、楠橋、栃谷の並び(抜け番、佐々木)
得意の起親はあっさり流れた東2局
  ドラ
からをポン、打
ここから、ツモ切り→上家から出る7sスルー→栃谷がドラ切り→あわせずにいたら2巡後にツモ→栃谷の捨て牌にマンズが高いので打→分銅から出るポン→ロン
とじっくり進めた面前派の鳴きが炸裂。打点が欲しいとか鳴かれたくないとかいうのもあるけど、それよりも舐められるのを防ぐ為にリャンメンテンパイ以外ではドラ切らないという感じかな。

このあがりが流れ()を引き寄せたようで次局3巡目に
 ドラ
もね!これ大事)つもったらドラ単騎リーチだな!と思ってたら次巡ツモがなんと
これはもはや優勝者のツモだ!であがるぜ!リーチ!
終盤までもつれたもののツモで3000-6000!

東4局は高めタンヤオのリーチで先制。
親のおっかけを受けてひやっとするも無事をツモ

さらに南1局には7巡目チートイをテンパイ即リーチ単騎
一人が第1打、自分がを4巡目に切ってあってその後手出し2回入れてるので困ったら&後引っ掛けになったら出やすいかな?ってくらいの理由しかないけど、もうこの巡目ならリーチしておきたい。
楠橋からおっかけがはいるもなんとか引き勝って、裏はなかったものの駄目押し気味の3200オール。
完全なる順平のハンチャン!

…とか思っていたのですが一本場で栃谷がハネマンツモ。メンピンツモイーペーコードラドラ裏。
さらに南2局には、序盤~重なればいいなー、中盤~そろそろ安牌と変えたいけどなんもひかないなぁ、って感じで切るタイミング逃した生牌のを栃谷さんの9巡目リーチ一発目に切ったらシャンポンに刺さり5200放銃。
これでまくられその後も全く手が入らず45000点くらいの2着で終了。
完全なる半荘は栃谷さんに譲ります…

4回戦
栃谷、楠橋、今村、佐々木の並び(抜け番、分銅)
トップは逃したもののこの時点で+150Pくらいの5位、当初の目標どおり、楠橋と分銅は抜いていた。
まぁラスひかなければ安泰かという所(フラグ)

東1局、栃谷がカンをチー
ドラは、僕もとりあえずをポンして
 
こんなリャンシャンテンで対抗。安牌ないのはちょっといやだけど、一番怖い親リーチはないし、まぁ先にあがれそうかなぁというスピード意識。
しかしをつもってイーーシャンテンになった頃にはが4枚が1枚切れとまったくあがれる気がしない状態。
さらに佐々木がドラ切りリーチし栃谷がそれをポン!もう帰らせて!
栃谷は切った後にポンして打なのでリャンメンならソウズは比較的薄い。雀頭のマンズリャンメンかピンズならを切っているので2度受けあたりか(面前からの食い延ばしはほぼないのでは少し薄い)
とりあえず現物&筋のを切って2巡凌いだものの数巡後共通安牌がなくなる!リーチに対する現物はのみ、しかしワンチャンスとはいえ親に当たる可能性はそれなりにある。親に対する現物は、リーチには完全無筋。
僕の選択は親にはほぼ当たらず、リーチにはまだマシ(ワンチャンス)、一枚通れば2枚切れるという事で打
打ち上げの時に後ろで見てた立会人のばっしーに聞いても同じ選択だという事で安心しました!
結果、は通り、程なくして佐々木がドラ1の1000-2000ツモ。ちなみにのメンツがあったのでひょっとしたら入り目だったかもだなぁ。

東2局、親番の楠橋が2巡目にダブをポンして
  (だけツモ切り、多分)
こんな捨て牌、ドラは
僕の手はバラバラなので要注意はするんですが、まだテンパイかどうかはわからず、こんな巡目から現物切ってたら終盤手詰まりする恐れがある。
という事でとりあえず一枚切れのを切ったら、ホンイツ西単騎に刺さる…

さらに次局、ドラ、形はいまいちだったけど無理気味にピンズホンイツ狙ってたら何も鳴けないままどんどんピンズをひいてくる!
  ツモ
13巡目、8pは表示牌に一枚、が3枚切れも3枚切れ、は今一枚切れたばかり。
リャンメンターツを一つ切っているが捨て牌的にはそんなに目立っていない。鼻息もそんなに荒くなかったと思うのでどっちもこぼれそうではある。
待ちの方がこぼれやすいし枚数も多いけど、南合わせる方が目立ちづらいか、そして打点の誘惑と引きのシャンポンが結構よさそう、何よりあんまり考えたくなかったので打でダマテン。
ま、あまり考える意味もなく次巡楠橋からリーチが入り一発で持ってきたツモきったら5800放銃。あがれる道筋があったとしたら南単騎リーチくらいか。

この後は1300-2600の2本場、南場の親で500オールをあがって、オーラス満貫ツモで2着という所までいくもあがれずラスで終了。
ちなみに1300-2600をつもった局(5800放銃の次局)
 ツモ ドラなし
が3枚切れなんだけど、これをノータイムリーチできなかった。
揺れない麻雀を目標にはしてるんだけど案外この人メンタル弱いんだなぁと思いました!

『震撼する楠橋の半荘!』

という訳で本日トータル2224で素点分15P程浮きで8位で全20半荘の対局終了。
最終節はポイント的には+でしたが、3回戦までは全員との競り合いに負け、最後はラスさえひかなければOKの所でラスひかされ、当初の目標だった「一人だけでも抜く」というのを達成できないというとても敗北感の高い一日でした。
で、僕は抜け番となっての最終戦、45000点くらいのトップ条件の3人がそれを満たせなかった場合か、7位の分銅がラスか15000点持ちくらいの3着をひけば昇級という感じ。
結果、分銅は2着だったものの、トップ条件の3人共、条件を満たせず無事に8位で昇級となりました!

こんな感じで記念すべき第1期の関西C3リーグは無事全日程終了!
優勝は友添俊之選手!おめでとうございます!
12月に行われる新人王戦の本戦シードになるので関東でも暴れまくってきてください!

それでは!これにてリーグ戦自戦記終了となります!
全5節みなさまお付き合いありがとうございました!
次は發王戦自戦記を書く予定ですがリーグ戦と違い負けたらその時点で終了…
できるだけ長く自戦記書けるように頑張ります!

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