2013年8月22日(木)女流リーグ予選・第4節がゴースタアネックス神田店にて行われた。
女流リーグ予選はAリーグとBリーグの2リーグ制。
準決勝への勝ち上がり比率に差があり、Aリーグは16名中8名が、Bリーグは23名中5名がそれぞれ通過となる。
前回までの予選リーグ第3節終了時スコアは以下の通り。
女流Aリーグ(3節12回戦終了時スコア)
1 宮本 祐子 152.4
2 西嶋 千春 128.4
3 浅見 真紀 122.9
4 日向 藍子 89.4
5 涼崎 いづみ 80.0
6 内間 祐海 68.2
7 櫻田 由樹 42.9
8 いわま すみえ 0.7
9 谷崎 舞華 -0.8
10 京杜 なお -30.0
11 根本 佳織 -51.8
12 桐生 美也子 -52.2
13 宇佐美 うみ -84.4
14 北島 朋子 -127.5
15 佐藤 かづみ -171.0
16 渡辺 洋香 -171.2
女流Bリーグ(3節12回戦終了時スコア)
1 鳥越 智恵子 195.3
2 元島 明子 173.6
3 満井 あゆみ 168.1
4 中里 春奈 142.6
5 植村 里菜 142.1
6 小池 美穂 119.8
7 須山 いづみ 114.0
8 江森 るり子 79.3
9 華村 実代子 59.6
10 金澤 みわ 56.2
11 江上 知代子 30.5
12 足木 優 -28.5
13 小林 千紗 -30.7
14 山田 真木子 -55.3
15 樋口 清香 -69.1
16 川端 美雪 -92.2
17 藤松 紗希 -110.9
18 太野 奈月 -114.3
19 神谷 結貴 -120.6
20 細谷 映里子 -126.4
21 佐藤 江利華 -142.2
22 柳 まお -201.3
23 近藤 加那子 -288.6
全4節16回戦、この最終節を乗り切り準決勝へ勝ち名乗りを上げる13名は果たしてどの選手か。
この日の1回戦(第13回戦)
東一局、京杜が櫻田からいきなりの国士無双をあがり波乱の幕開けとなった。
リーグ戦とは言え短期スパンの戦いであり、この役満放銃などのように今日一日で大きな順位の変動もありそうだ。
さて、目に付いたのは(神谷結貴―小池美穂―華村実代子―植村里菜)の卓。
小池が東2局の親番でアガリを重ね、早くも7万点に、続く3本場、小池がさらに18000(3本場)をあがり、9万点に迫る勢い。
小池の親が永遠に流れないような勢いを感じたが、連荘を止めるべく華村、神谷がリーチ!
結果は華村の満貫ツモアガリとなり小池の親番は流れた。
続く東3局、親の華村が配牌ドラドラのチャンス手、これをものにして小池に迫れるか?
これがドラアンコのイーシャンテンとなるも、この局をアガったのは南家の今年入会したばかりの新人である植村。
ヤミテンでリャンメンの三暗刻をツモ、1300、2600のあがり。
途中他者からのあがり牌を見逃し、山に居そうな牌を引いてきた時に小考していた事を考えると狙いが役満であったことは間違いない。
この植村は最高位戦クラシック準決勝に残った事も記憶に新しい。
そして、若手には珍しく手役を重視する打ち手である。
南1局、華村が6巡目に
ドラがでこの形でダマテン
そこに親の植村がこの形でリーチ!
次巡華村はを引いてと入れ替えて追いかけるが、これは植村にリーチ一発で3900放銃。
の筋も通っていないので仕方の無い放銃だが、華村にとっては失点以上に手痛い放銃となった。
二回戦、三回戦でも好調者が順調にポイントを伸ばしていく。
後期入会したばかりの新人、満井もボーダー圏内で頑張っている。
そして迎えた最終4回戦(16回戦)。
まずはBリーグ、トータルポイントでも上位にいる植村とそれを追う江上の直接対決。
江上はひとまずは植村を逆転する、というのが目標になることだろう。
東一局、いきなり植村がドラドラのリーチを打つも流局。
そして東三局、江上が7巡目リーチ!
ドラはでこの形。暫くしてをツモり、裏を捲るとそこにはが・・・
見事リーチタンヤオツモドラ4のハネマンでトップ目に立つ。
その後も江上が加点を続けて半荘を終えたが、江上はあと一歩ポイントが足りずに7位で敗退。
植村もトータルでは江上を上回ったものの、準決勝進出へはポイントがわずかに足りず6位の次点で終了し、悔しい結果で初の女流リーグ予選を終えた。
第13期女流Bリーグ 最終スコア
1 江森 るり子 227.6
2 満井 あゆみ 220.0
3 小池 美穂 190.8
4 元島 明子 186.1
5 須山 いづみ 174.7
(以上、5名が準決勝へ進出)
6 植村 里菜 168.0
7 江上 知代子 166.0
8 鳥越 智恵子 111.7
9 中里 春奈 89.8
10 金澤 みわ 54.9
11 足木 優 -20.7
12 川端 美雪 -49.6
13 山田 真木子 -65.1
14 藤松 紗希 -70.0
15 華村 実代子 -79.3
16 樋口 清香 -88.7
17 細谷 映里子 -126.1
18 太野 奈月 -135.1
19 小林 千紗 -143.9
20 佐藤 江利華 -175.0
21 柳 まお -209.0
22 近藤 加那子 -257.2
23 神谷 結貴 -277.9
Aリーグでも更なる激戦が。
(いわますみえー桐生美也子―浅見真紀―根本佳織)
オーラスに永世女流最高位・根本がリーチ!根本はこれをアガれば準決勝進出!
トップ目の親、いわまは降りていれば準決勝進出なので撤退。
そこで困ったのが第9回野口賞受賞者・浅見。
浅見は何をアガっても2着、その場合は準決勝進出。
だが、根本にあがられる、または自分がテンパイできずに終局、というパターンだと3着で終了となり、別卓次第で準決勝進出が厳しくなる。
この状況で浅見はこのリーチに全部押し切り流局まで持ち込み浅見が2着を確保!
薄氷を踏みながらも、準決勝進出を決めた。
第13期女流Aリーグ最終スコア
1 宮本 祐子 129.1
2 京杜 なお 112.3
3 根本 佳織 65.3
4 いわま すみえ 61.7
5 櫻田 由樹 57.4
6 浅見 真紀 52.2
7 西嶋 千春 50.1
8 内間 祐海 33.7
(以上、8名が準決勝進出)
9 日向 藍子 20.4
10 谷崎 舞華 13.5
11 涼崎 いづみ -24.2
(以下、5名がBリーグへ降級)
12 桐生 美也子 -42.3
13 宇佐美 うみ -82.3
14 渡辺 洋香 -116.0
15 北島 朋子 -135.1
16 佐藤 かづみ -203.8
ご覧のように通過ラインの8位付近は大混戦。
先に最終戦の対局を2着で終えた日向は祈るような表情で別卓の結果発表を待っていたが、
結果は8位内間と僅か14ポイントほどの差。祈りは無情にも届かず次点という結果に終わった。
Aリーグ、Bリーグ予選から準決勝へ勝ち名乗りを上げたのは以下の13選手。
宮本 祐子
京杜 なお
根本 佳織
いわますみえ
櫻田 由樹
浅見 真紀
西嶋 千春
内間 祐海
江森 るり子
満井 あゆみ
小池 美穂
元島 明子
須山 いづみ
この13名に準決勝シード選手(昨年度決勝進出者)の3名
野添 ゆかり
石井 あや
茅森 早香
合わせて16名で3日間の準決勝を行い、勝ち上がりの3名が現女流最高位・花本まなが待つ決勝の舞台へ進出となる。
近年入会の新人が多く人数が増えている女流最高位戦であるが、今回の通過選手は本場所の最高位戦B1リーグ経験者である”いわますみえ”をはじめとして、他にもB2リーグに現在在籍、または在籍を経験している6名(宮本、京杜、根本、浅見、小池、須山)が通過、これは流石という他ないだろう。
逆に今回敗退してしまった新人選手・若手選手は「緊張してしまった」という試合後の感想が多かったが、ベテラン選手に負けない技術、そして何より、どのような場面でも自分の力を発揮できる「強い心」が重要であることを強く感じた。
9月5日(木)からはいよいよ準決勝が始まります!!
会場は神楽坂ばかんすにて、12時15分から対局開始となります。
熱い女同士の闘い・・・ぜひご覧ください!
(文中敬称略)
文責・竹内元太