第20期發王戦決勝2回戦
南1局
佐藤崇 31000
佐藤聖 36700
竹内 35200
石橋 17100
いつどこからリーチが来てもおかしくない感じで、実際に親の佐藤崇こそリャンシャンテンだったが竹内・石橋はかなり十分形のイーシャンテン。
12巡目にテンパイ。
ツモ ドラ
5巡目にを切るときピンズはしか持っておらず、を引いてとなったところにを引き戻した形。
が2枚切れのうちはかなり良く見える–です。
願わくば3枚目のが出る前に–でテンパイしてほしい!そう思いながら打っていたのですが、悪い方の–でテンパイ。ピンフが消えるというおまけ付き。
この–じゃ、十分形×3人相手に厳しいなあと思いテンパイトラズでツモ切りしました。
役ありならテンパイを取ってダマテンに構える手もあると思いますが、リーチを打つにはリスキー、ダマテンでは役なしとあらばテンパイトラズが良いと思います。
テンパイトラズの同巡、十分形イーシャンテンだと思っていた西家竹内からリーチが飛んでくる!
そして良いと思っていた–を引いてテンパイ復活。
13巡目
ツモ ドラ
安全牌のを手出しして–待ち。
テンパイトラズしたときと同じ待ちですが、今度は役ありで現物待ち。
「はやく誰か抜いてくれ!」という願いも虚しく、竹内が高めを一発ツモ!
ツモ(一発)
テンパイトラズのおかげでリーチをかわせていれば会心だったんですけど、リー棒得だけで終わってしまいました。
この半荘は竹内がリードしたままオーラス。
南4局
佐藤崇 28500
佐藤聖 35600
竹内 40900
石橋 15000
トップの竹内まで5300点差、3着目の佐藤崇まで7100点差、ラス目石橋まで20600点差。
ラス目親の石橋はだいたいリーチを打ってくると思っている。たまに高いダマテンもありますが。
捨て牌はかなり濃いのでずいぶん前からイーシャンテンになっていると思っていました。
西家佐藤聖 15巡目
ドラ
5200のカンでテンパイ。このままだとツモるか竹内を直撃しないとトップになれないが、1回戦ラスだった竹内のトップは悪くなく、どちらかというと7100点差の佐藤崇にまくられないことを意識していました。
決勝なので何が何でもトップを取って決めにいく!というスタンスもかなりアリだと思いますが、まだ2回戦なのでここでトップを取っても決まらないんですよね。
それならば優位に進行できる可能性を最大限に高めるために、最低2着で終わろうと思っていました。
16巡目。残りツモ1回。
ツモ ドラ
石橋のは両方手出しなのでは打ちやすい。
切り順的にも打ちやすいが、そもそも待ちになっていてリーチに来ていないことが一番打ちやすい理由になる。
現状、ダマテンのままならカンはあがれそうだが、ドラを打ってしまうと目立ってしまいアガリ率が下がる。
また、万が一ドラで放銃してしまうと降着する可能性がある。
ドラを切って5200にしてもツモるか竹内から出ないとトップになれない。
以上からを切りました。
決勝では踏み込む!と書いておきながらこの選択なので、ちょっと弱気に見えますか?
このときは自分でも弱気だなあと思ったんですが、2度目の發王戦決勝を経験した今では、この切りは決勝バランスに沿っていると思っています。詳しくは21期發王戦決勝の記事のときに触れましょう。
この局、佐藤崇も三色ドラ1の5200テンパイが入っています。
南家佐藤崇 17巡目
ツモ ドラ
16巡目テンパイ。つまり今テンパイしたところ。南家なので残りツモ1回。
私と同様に着順を上げるにはツモるか私からの出アガリ条件。
この局について後ほど佐藤崇に聞いてみると、私が16巡目にでなくを切っていたら、17巡目のツモは三色を崩してを合わせていたとのこと。
カンに自信がなく、また巡目も深いのでテンパイだけを取り次局にかける。またはトップ目が1回戦ラスの竹内なので、このまま石橋がテンパイせずに3着で終了しても構わないといった感じだろう。
考えることは同じですねw
2回戦
竹内 +40.9
佐藤聖 +18.2
佐藤崇 ▲14.1
石橋 ▲45.0
トータル
佐藤聖 +71.5
竹内 ▲12.8
佐藤崇 ▲26.4
石橋 ▲32.3
つづく