コラム・観戦記

【第37期最高位決定戦第4節観戦記】齋藤巧也

第37期最高位決定戦第4節観戦記

最高位決定戦もいよいよ終盤。

第3節終了時トータル

近藤 +83.6
張  +51.9
佐藤 △52.0
石橋 △86.5

最高位の石橋とAリーグ1位の佐藤が苦戦を強いられ、
ベテランの近藤と張がポイントを伸ばしている。
スタートダッシュを決めた近藤を張が追走。
佐藤、石橋が必死に追いすがる格好となった。
佳境に差し掛かった決定戦。
最終コーナーでハナをきるのはいったい誰なのか?

早めに会場入りしたつもりだったが先を越された。
もう、近藤がいる。

 

       近藤 誠一 選手

 

進化する49歳。
近藤は会場入りが早い。
Aリーグの試合前も1番乗りしていることが多いのだ。
そういえば、飯田永世最高位も早入りが恒例だった。
部屋の隅を見つめ静かに精神統一しているように見える。
近藤はサウスポー。
超個人的見解だが左利きの麻雀打ちは天才肌が多いような気がする。

続いて佐藤が到着。

 

       佐藤 聖誠 選手

 

蒼い炎。
第20期發王位。
間違いなく若手の出世頭。
攻撃的なスタイルでみるみる昇級していった。
正直、うらやましい人。
採譜者と談笑しながらリラックス。

張と石橋は同じエレベーターに乗っていた。

 

        張 敏賢 選手

 

張は第31期、32期最高位、第19期最強位と輝かしい経歴を持つ。
近年の張の麻雀は手役志向がめちゃくちゃ強い。
魅せる麻雀の第一人者と言ってもいいだろう。
最近、ちょっとお腹が出てきたという噂がある。


   第36期 石橋 伸洋 最高位

 

そして、第36期最高位石橋。
今日は見るからに気合いが入っている。
目が怖い。
テレビ対局の時と別人じゃないっすか。
筆者は声がかけられない。
第19期發王位、第10回モンド21杯優勝と飛ぶ鳥落とす勢い。
個人的にデジタル最高位という呼び方が気に入っている。

13回戦
起家から佐藤、張、石橋、近藤の順。

東1局 ドラ 
南家の張にいきなり勝負手が入る。



5巡目の張の河だ。
3巡目と4巡目がツモぎり。
誰がどう見てもハイテンション。
まさか、テンパイしてるとまでは思わなかったけど。


 

手堅くダマに構える。
ここに親の佐藤がを仕掛けて応戦。
9巡目にはドラのを切り飛ばす。
ここで張の手が止まる。
逡巡ののち意を決してポンと発声する。


      打


牽制の意味合いもあったのだろうが、
次巡、佐藤と石橋にテンパイを入れる結果となる。

 

佐藤
   


石橋


こうなると3者とも簡単には止まらない。
リーチの石橋はもちろん、
チャンス手の張、親の佐藤も一歩も引かない捲り合い。
最初の勝負を制したのは石橋だった。
張からリーチ・七対子の3200。
実は対局後張はこの局を一番後悔していた。
「絶対にリーチを打たなければいけなかった。」
5200のダマテンは競技麻雀では非常にセオリックな選択だ。
しかし、張がここまで言うのはそんな瑣末なことではない。
このドラポンは美しくないということだろう。
ここでリーチを打てなかったのは
「マジ、ヤバい。」らしい。

東2局 ドラ

7巡目に石橋が先制リーチ。


 

6巡目のターツ選択が秀逸。

 

ドラがなのでピンズにウェイトを置きそうだが打とする。
次巡ハイセンスにカンキャッチ。
「このカンならリーチ打ちやすいだろ。」
と石橋の声が聞こえてきそう。
説得力のあるターツ選択だ。
次巡親番の張が追いつく。


   ツモ

 

ここは前局の失点をぜひとりかえしたい。
ダブ東を狙って打でリーチと出る。
一発目にをツモ切る張が少しだけ悔しそうに見えた。
この局は石橋と張の2人テンパイで流局。


(全体牌譜はこちら

東4局は張が11巡目に先制リーチ。


   ドラ


15巡目に力強くを叩きつける。
リーチ・ツモ・三暗刻・ドラ1の2000・4000で負債を一気に回収。
張はここまで再三のチャンス手が空ぶっており、ホッと一息。

南入して点棒状況は以下の通り。
佐藤 23200
張  35300
石橋 35000
近藤 26500

南1局は親の佐藤が先手を取る。


   ドラ

 

9巡目にピンフのテンパイだがが3枚切れている。
とし、次巡ツモでリーチに踏み切る。



両面ターツを嫌っての親のリーチなので、
受け手にはかなりプレッシャーあり。
こんな時は良形か高打点になってることが多いもの。
他家も早々押し返すことはできず、
佐藤の一人テンパイで流局。

その後細かい点棒移動が続き、
迎えた南3局1本場。ドラ

3巡目には張がポンテンを取る。


   


11巡目にはドラのを引き打


   


すぐに裏目のを持ってくるが、
ここはポーカーフェイス。
音速でツモ切り。
次巡佐藤から8000は8300のあがりとなる。

オーラスを迎え点棒状況は
佐藤 10300
張  41700
石橋 35400
近藤 32600

第3節終了時トータルはというと

近藤 +83.6
張  +51.9
佐藤 △52.0
石橋 △86.5

トータルで大きく出遅れている石橋はなんとかトップが欲しい。
張は近藤よりは石橋を2着にしたいだろう。
佐藤もトータルトップの近藤に辛い選択をしそうな展開。
石橋はアシストも期待できそうなポジション。

親番の近藤が4巡目に積極的に仕掛ける。


      ドラ


ちょっと遠いが着落ちのリスクが低いので前に出る。
とにかく連荘して次局に繋げたいところ。
しかし、テンパイ一番乗りは張。
8巡目


   ツモ

 

ここから打とし役ありテンパイを目指す。
次巡のツモでテンパイ。


 

「もらった!」まさにそんな感じ。
テンポよくツモ切りを続ける張。
ドラのも切り飛ばすが、


      ロン


最も打ってはいけない近藤に12000の放銃。
百戦錬磨の張もさすがに表情が陰る。
対局後に張にこの局のことを聞くと、
筆者「あの12000は痛かったですね。」
張「あれ、ドラあと重なりでしょ。」
(えっ!なんでわかるの?)
張「最初から持ってる感じはしなかったから打っちゃった。」
この人さらっとすごいこと言うんだよね。


(全体牌譜はこちら

オーラスの1本場は佐藤と張の2人テンパイで流局となり、
近藤のトップで終了する。

近藤 +43.1
石橋 +13.9
張   △8.8
佐藤 △49.2

供託   1.0

トータル
近藤 +126.7
張   +43.1
石橋  △72.6
佐藤 △101.2

14回戦
起家から佐藤、張、近藤、石橋の順。

トータルポイントを考えると石橋、佐藤にとっては、
親番で大きく加点していきたいところ。
東1局 11巡目 ドラ

佐藤が逆襲の先制リーチ。


   ツモ

 

は場に2枚、は0枚。
手変わりも少ないので打でリーチを選択。
ひとり旅には成功するが、ツモってきたのはのほう。
流局で一人テンパイ。
カンなら6000オールになっていたわけだが、
佐藤はこんなことで感情を表には出さない。
内に秘めて戦うタイプなのだ。
全く関係ない話だが、最高位戦には感情を表に出すタイプの打ち手が比較的多い。
ライブでの観戦を是非お勧めしたい。


(全体牌譜はこちら

東1局1本場は近藤が石橋から1300は1600。
わずか4巡の出来事。


   ロン

東2局 ドラ

佐藤が9巡目にリーチを放つ。

 

佐藤は打でカンを選択。
手牌変化が減少し、カンが悪く見えないのでリーチ。
リーチのみの手だが、オフェンス型はこのカンは打つ。
2巡目までに全員がを切っている点を汲んだのだろう。
しかし、次巡親の張からツモ切りリーチ。



2人テンパイで流局。
佐藤は張の手に暗刻のを見て何思う。

東2局1本場
張がリーチ、ピンフ、ドラドラで12000のあがり。
仕掛けてテンパイを入れた佐藤が放銃。

東2局2本場 ドラ

手役派の張が魅せる。
5巡目


   ツモ

 

手なりならを切りそうだが、打
7巡目にを持ってきたところで打とする。
七対子とホンイツまで見た選択だ。
すぐにと重ね9巡目にはリーチ。



ここに近藤が競りかける。


   ツモ


ここから現物の打。次巡をツモったところでを勝負する。
張がツモ切ったをチーしてテンパイ。


   


で張から3900は4500。
(全体牌譜はこちら

東3局は佐藤が石橋から3900。
東4局も佐藤が1300・2600と連続であがりをものにする。

南1局 ドラ

親の佐藤の配牌

 


何と三色が見えるイーシャンテン。
2巡目のツモはさすがに取らずのツモ切り。
すぐにテンパイしそうなものだが先手を取ったのは石橋。



 

主導権を取るべくリーチ。
しかし、石橋の思惑とは裏腹にもう止まれない男がいた。



張が既にドラドラのテンパイ。
ここにをツモってくる。
筆者なら目をつむってを叩きつけるが、
張はしらっと現物のをツモ切る。
10巡目にはをツモり待ちかえし、
11巡目にはをツモ。


   ツモ

 

飄々と2000・4000を引きあがる。

南2局は張の1人ノーテン。
南3局は石橋が佐藤から5200は5500。

オーラスを迎え点数状況は以下
佐藤 20800
張  43000
近藤 33300
石橋 22900

10巡目の親番の石橋の手牌がこれ。


   ドラ

 

三色が見える良形のイーシャンテン。
一刻も早くリーチを打ちたい。
しかし、先制リーチは佐藤から。



 

次巡石橋の手牌が動く。


   ツモ

 

三色が崩れる形となる。
が2枚切れなので、やる気なら当然の打だが、
佐藤に一発で捕まってしまう。
佐藤が石橋から5200。

張  +43.0
近藤 +13.3
佐藤 △14.0
石橋 △42.3

トータル
近藤 +140.0
張   +86.1
石橋 △114.9
佐藤 △115.2

トータルスコアが縦長な展開になりつつある。
メリハリある押し引きで近藤がポイントを伸ばしている。
ここからは誰もがストップ・ザ・近藤を意識してくるだろう。

15回戦
起家から佐藤、張、石橋、近藤の順。

東1局 ドラ

9巡目、七対子テンパイの石橋が打で張に1300。


石橋


 


   ロン

東2局 ドラ

場が大きく動く。
5巡目に石橋がドラのをカン。


   ツモ      


次巡を引いてリーチ。
当然他家は受けに回るが、
12巡目に佐藤が手詰まって放銃。
ワンチャンスのカンにしか当たらない牌。
(全体牌譜はこちら)

東3局 ドラ

佐藤が13巡目にリーチと攻めるが、
親番の石橋が同巡にテンパイを入れる。


佐藤


石橋
      

 

17巡目に力強くを引き寄せる石橋。
得意のホンイツで3200オール。

東3局 1本場 ドラ

テンパイ一番乗りは石橋。


      打


このを佐藤が叩く。

 

      打


なんとも悩ましい選択だ。
仕掛けない手もあるし、ストレートにを打ちたい気もする。
ポイント状況を考えると手が高くなるチャンスは残しておきたいところだろう。
次巡石橋がツモ切るを仕掛けてテンパイを取る。
そして、運命の16巡目。


         ツモ

 

佐藤の打牌スピードは速い。
ほとんどノータイムで選択を繰り返すがこのときは一瞬手が止まった。
結局をツモ切り、石橋に5800は6100を献上。
(全体牌譜はこちら)

東3局2本場 ドラ

石橋 57400
近藤 26800
佐藤 7700
張  28100

完全に石橋のペースで場が進む。
バシバシタイム突入。

 

マンズとソウズが全てツモ切りなので、
他家からは石橋の手が何なのか断定できない。
張はテンパイからの放銃とはいえ代償はあまりにも大きかった。
こうなれば石橋は王様状態。
どこまでも点棒をかき集めたいところ。

東3局3本場 ドラ

 

13巡目に石橋に七対子のテンパイが入る。
の選択なのだが、はフリテン。
石橋は単騎を選択。
このときの思考を石橋に聞いてみると、
「終盤に入り誰がいつリーチと来てもおかしくない局面。切り出しやすさでを選択。誰かが来た時はを切ってやりすごそうと思った。」
は3者誰にも比較的安全度が高く、山にも残っていそう。
フリテンとはいえツモあがりまでありそうだ。
しかし、この選択が最悪の結果を招くこととなる。
すぐに、近藤からリーチ。
ここまでは想定の範囲内。

 

   ツモ


なんと既に対子のを持ってきてしまう。
親番なのでテンパイは取りたいが、を一発で打つリスクは高い。
さらに、当面のターゲットである近藤からのリーチとなれば慎重にならざるおえない。
石橋がこの日唯一の大長考。
選んだのは打
これが近藤に一発で捕まってしまう。

 

   ロン 

近藤はからの待ちかえでを選択。
石橋は優秀な単騎待ちに受けた故に近藤に放銃してしまう。
痛すぎる8000は8900。
が結局切れないなら現物のを抜けば良かった」
と石橋にはかなり悔いが残る選択だったようだ。

東4局
近藤 35700
佐藤 7700
張  15500
石橋 61100

改めてこの半荘のテーマはストップ・ザ・近藤。
これはトップ目の石橋にしてみても同じ。
近藤が1着順落ちすれば20p差を縮めることができるのだから。

まずは佐藤が気を吐く。
東4局は1300・2600で近藤に親かぶりさせる。

南1局 ドラ

先制テンパイは親番の佐藤。


   


しかし、次巡近藤からリーチが飛んでくる。



 

これをツモればトップの石橋にも肉薄するが、
ここは佐藤が意地を見せる。


   ツモ


渾身の500オールでさばききる。

南1局 1本場 ドラ

親番の佐藤が13巡目にテンパイ。


   ツモ   打

 

しかし、これが石橋に捕まる。


   ロン


三色ドラの5200は5500。

南2局 ドラ

11巡目に石橋がメンホンのテンパイ。



1打目が、2打目が最終手出しがと染め手の匂いは消えている。
かなりあがれそうだが、ここから他家の手が急速に進化。

 

まずは、張が13巡目にこの形。

 

   

 

続いて佐藤のリーチ。



 

佐藤のリーチの時点でなんと石橋は純カラ。
佐藤は4枚、張は2枚生きとなっていた。
大物手同士の勝負を制したのは張。
佐藤から12000をあがり、
張がストップ・ザ・近藤に名乗りをあげる。
(全体牌譜はこちら)

南2局1本場 ドラ

8巡目に張が気合いのリーチ。



15巡目にはバシッとを引きよせ6000は6100オール。
これで近藤を逆転し、石橋が見える位置までやってくる。

オーラス
近藤 30100
佐藤 -9600
張  43200
石橋 56300

オーラスは粛々と終了。
張が近藤から1300。



 

張なら三色まで見て石橋をとらえに行くかと思ったが、
近藤にチャンスを与えない選択をしたようだ。

石橋 +56.3
張  +24.5
近藤 △11.2
佐藤 △69.6

トータル
近藤 +128.8
張  +110.6
石橋  △58.6
佐藤 △184.8

16回戦
起家から張、石橋、近藤、佐藤の順。

東1局 ドラ

石橋が先制リーチ。


 

親の張はドラ色の染め手、佐藤はピンズでトイトイ含み。
更に自分は両面待ちとはいえドラなし。
石橋にとってはリーチを打ちづらい状況だ。
しかし、ここが一つの勝負どころと決断のリーチ。
これが正解ではなんと山に6枚残り。

 

   ツモ

 

打点は500・1000だが、他家のチャンス手をけるあがりとなる。

東3局 ドラ

石橋にドラが対子の好配牌。
親番の近藤に一撃お見舞いしたいところ。



 

当然手を広げあがりに向かうが、
近藤が6巡目に暗カン、すぐに佐藤がリーチ。
一気に追い込まれることになる。
石橋は無筋を勝負し、



 

なんとかここまでたどり着く。
ここでさらに近藤がの暗カン。
近藤


      


カンで12000のテンパイが入っている。
次巡、石橋に待望のテンパイが入るが、


   ツモ
は暗カンされている。
手牌は全て危険牌。
石橋は押しだされるようにを横に曲げたがついに佐藤に捕まる。


   ロン

 

裏ドラが乗り12000。


(全体牌譜はこちら

流局をはさんで東4局1本場。
親の佐藤と北家の近藤の仕掛け勝負。


佐藤

 

      


近藤
      


佐藤の待ちは何と山にごっそり7枚生き。
近藤も4枚残りとまずまず。
なんとか連荘したい佐藤だったがここは近藤が制す。
佐藤が2をつかみ2000は2300。
近藤は大きなあがりこそ少ないものの、
シングルヒットを重ね安定した麻雀。

南1局は佐藤がリーチして一人テンパイ。
南2局1本場はリーチの石橋が張に8000は8300。
石橋はひとり大きくビハインドを負う。

オーラスを迎え点数状況は以下。
張  32200
石橋 18000
近藤 29700
佐藤 40100

親番の佐藤が積極的に仕掛ける。

 

   ドラ

ここから石橋の1打目のをポン。
更に近藤の切ったにも食いつく。
5巡目にはこの形。



しかし、これがなかなかテンパイしない。
そして、驚愕の12巡目。

 

 

 佐藤はここからを選択。
「張のは対子落とし、手牌にもっといい対子があると読んだ。だとするとは相当危険。」
佐藤の読みは正確だ。
確かに張の手にはが対子で入っている。
トータルのスコアを考えれば目をつむってでも切りたくなる牌。
これが止まるということは佐藤はまだ生きているということだ。
(全体牌譜、最高位決定戦4日目16回戦南4局0本場)
更に流局時、筆者なら素点を稼ぐことだけを考えテンパイ宣言するが、
佐藤は一味違う。
「張と石橋は確実にテンパイ。近藤は間違いなくノーテンなので手をあけた。他のパターンでは近藤に満貫ツモの条件を作ってしまうので伏せるつもりだった。」
冷静すぎるでしょ。
しかし、これが一流(佐藤)と三流(筆者)の差なのだろう。

次局は近藤の一人テンパイで終了。

佐藤 +40.1
張  +12.2
近藤 △11.3
石橋 △42.0
供託   1.0

トータル
張  +122.8
近藤 +117.5
石橋 △100.6
佐藤 △144.7

最高位決定戦4日目
     石 橋    張    近 藤    佐 藤
あがり回数    11    10    11    6
平均打点    5954    7860    3790    5500
放銃回数    8    6    1    10
全51局

打点の高さは張がダントツ。
他を圧倒しトップに躍り出た。
しかし、それ以上に目を引くのが近藤の放銃回数の少なさ。
抜群のディフェンス力を誇っている。
1日を通して1300を1回だけというのはさすが。
「本当はもっと攻めたかったんだけどね。」
近藤はこう語っていたが、最終日も鉄壁ぶりに注目。
石橋と佐藤はスコアを意識すると前のめりになるのはやむなし。
二人とも爆発力があるだけに巻き返しに期待したい。

(文中敬称略)
文責 齋藤 巧也

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