コラム・観戦記

【36期C3リーグ第5節自戦記】草野佳宏

第36期後期に入会しました草野佳宏です

簡単に自己紹介をさせていただきます。
茨城県ひたちなか市出身で現在は神奈川県川崎市からリーグ戦に通っています。
1973年生まれで、職業は会社員です。
最高位戦に入会するきっかけですが、私はアマチュア時代に各競技麻雀団体のプロアマ戦に参戦し

活動してきました。その際にプロの方と対局し、プロの麻雀に関する思考力・姿勢などに感服
し、「いつか自分もプロになって活動してみたい」と強く思うようになりました。
そしてこの度、最高位戦のプロテストを受験し現在に至ります。

今回第36期後期C3リーグ第5節自戦記を担当するにあたり、第4節までの私の成績ですが

第1節    ▲110.5
第2節    +105.0
第3節    +12.8
第4節    ▲111.5

第1節はプロリーグの独特の雰囲気などで緊張し、何も出来ずに終わった気がします
第2節は前回のマイナス分を取り戻す為、かなり押した打ち方だった気がします。
第3節は前回のゴリ押しとも言える麻雀を反省し、押し引きを重視した気がします。
第4節は対局前に打ち方の方向性ですごく迷いました。(昇級を狙うかor降級点を免れるか)
結論としては前者の方向性で対局に挑んだのですが・・・甘くなかったです。

上記の結果、第5節は降級点圏内(17位)のひとつ上の16位で始まることとなりました。
また17位の方とのポイントの差は25.5と最高位戦のウマなら簡単に逆転される状況です。
今自分に出来ることはこれ以上ポイントを下げないこと、と肝に銘じ第5節に望みました。

1回戦 ▲17.0
2回戦 ▲11.2
3回戦 +11.9

で迎えた4回戦。

1位 降級点を免れる
2位 僅差で降級点を免れる
3位 17位の方の結果次第で降級点を免れる
4位 絶望

の状況だったので、今期のリーグ戦の中では大一番の半荘だったと思います。
そんな4回戦で印象に残った局ですが、

南4局0本場 ドラ  東家:草野 南家:大塚(真) 西家:米田 北家:中原

1位の大塚(真)、2位の草野、3位の米田、4位中原の状況
また2位の草野と3位の米田の点差は2000点だったと思います。
またこの局で草野=不聴、米田=聴牌だと2位と3位の順位が入れ替わり、4回戦終了です。

中盤で2副露しタンヤオの聴牌した上で終盤まで進んだところで、それは起こりました。
このまま流局で聴牌連荘かなと思いながら自摸ってきた牌・・・それは「ドラの
」。
ドラの
は場には一枚もなく、他家の捨て牌をから「七対子ドラ単騎待ち」もありえる状況。
残る自摸は2回。
ここで以下の選択の時間。
1.放銃の可能性を秘めた上でドラの
を捨て、聴牌を維持するか。
2.ドラの
を捨てずに雀頭を落として回し打ちし、再度聴牌を目指すか。

自分は後者を選びました。
結果、草野=不聴、米田=聴牌で流局、2位と3位の順位が入れ替わり、4回戦終了でした。

結果論ですが、仮に前者を選んだら米田に七対子ドラドラの6400の放銃でした。
正直なところ、今でもこの判断がよかったかどうかは判りません。
ただそのときは直感でドラの
は切ってはいけないと感じました。

その結果 第5節▲24.0 全節▲128.2で17位、降級点獲得となりました。

最後に、今回初めてのリーグ戦に参加したわけですが、麻雀の難しさ・奥深さを感じました。
高得点の手を和了るのも大事ですが、それ以上に対局中の細かい判断箇所を的確に対処することも大事だと気付きました。

まだまだ未熟で駆け出しの新人ですが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

文責 草野佳宏

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