コラム・観戦記

【36期後期C3リーグ第4節自戦記】中原佑起

36期後期に入会したC3リーグの中原佑起と申します。
簡単に自己紹介をさせていただきます。私は三重県出身で現在大学院2年生の異例の大学院プロ雀士です。

C3リーグは現在第4節が終了したところで私のトータルが▲2.3です。
(内訳)
第1節 ▲91.6
第2節 +117.0
第3節 ▲16.2
第4節 ▲11.5

第4節まで競技麻雀として打ってきましたが、いまだに対局中は緊張をしている時が多いです。そのため対局を振り返ると、後ろで麻雀を見ている時など客観的な立場で考えている時や本を読んで自分自身の中で「何切る問題」を行っている時と、対局中に切る一打が異なる時も少なくはないと感じています。テレビ対局や大勢のギャラリーが後ろで観戦している時に常に的確な一打を打てる先輩方が如何に偉大であるかを感じました。
まだまだミスが多いことがありますが、自分の中で納得のいく一打が打てた対局を取り上げたいと思います。

第4節の3半荘目 南4局1本場
東家 早坂44400
南家 中原22300
西家 阿部29200
北家 江上24100

2半荘が終わった時点でトータルが▲25.6なので、ここでラスならトータルが▲60強になるので、どうしてもラスは免れたいところです。トップとは22100点差、2着とは6900点差、倍満ツモでトップではありますが、1局で倍満をあがるのは苦しいので、1300・2600で2着(点数は同点)を目指すあがりをしようと考えました。
そんな考えで迎えた配牌でマンズが、ソーズがの連続形、ピンズのとマンズののターツが2つ、といった好配牌で、ドラは南。
目指すのはメンタンピンツモでの1300・2600。
そのアガリを目指すために力を入れてツモりますが、期待はずれのドラのツモ。ドラのはともかくではタンヤオにならないためツモ切り。しかし次巡、ツモ。よってソーズがフリテンになる苦しい形になりました。
 
この時点で形が

なかなか思い通りにいかないと思っていた所にツモ。ここでドラのを重ねるよりメンタンピンに絞り打。しかし、阿部がをポン。次巡ツモ。ここでタンヤオを目指すため拒否の打

の形であり、阿部にはピンズが打ちにくいと思っていたので、出来ればピンズが重なるかソーズが重なりピンズを伸ばす。それとも、悪くても裏ドラ期待リーチをしようと考えていました。そんなところにツモ。ピンズが阿部に打ちにくく、ツモでは裏ドラ次第にはなりますが、ここでは勝負と考え、場にはが2枚、は1枚切れでしたが、フリテンリーチの打
ここでラスなら相当厳しい状況に置かれてしまうので、どうしても2着が欲しく、そんな願いが通じたのか、念願の一発ツモ。

最終形
 ツモ
メンタンピン一発ツモ(2000・4000)。裏ドラ 

裏ドラが乗らなかったため、一発でないツモなら700・1300であったので、かなり危険な橋を渡りきりました。
これで波に乗り最後の半荘でトップを取りたい所ではありましたが、2着に終わりこの日のトータルは▲11.5で終戦。これでトータルは再びマイナスに陥り現在▲2.3の8位です。
第1節~第4節まで、合計16半荘麻雀をしてきましたが、アガリ自体がなかなか厳しい状況になる時、どうせ同じアガリを目指すなら、とりあえずの1000点や2000点を目指すよりも、思い切って満貫クラスを目指すアガリをこれからもしていきたいと思います。
 もっともっと麻雀の研究をしていき、どんな状況でもブレない一打が打てるようになりたいです。これからも大学院プロ雀士をよろしくお願い致します。

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