36期B1リーグもこの日が第11節、今節の成績次第で最終節の戦い方が決まってくる。
ここまでの自分の成績は+57.8P
昇級ボーダーまで約200P差の6位。
今節で大きくポイントを伸ばせなければ、おそらく来年もB1リーグで戦う事になるだろう。(まぁ、既に苦しいポイント差なのだが…)
今節の同卓者は
昇級するには自分よりもポイントが必要な嶋村俊幸
今節大きく勝てば残留が確定しそうな武中真
残留へもう後がない、いわますみえ
と激戦必至な組合せ。
・1回戦(起家から武中・いわま・坂本・嶋村)
東1局から手が入る。
ドラ
が2枚、が3枚切れも、に色気がありこの形に。
親の武中だけピンズ上の情報がわからないが、他の2人は大体が0枚で、たまに3枚で持たれてることがあるように思える。
打点にも文句はないので、どんなテンパイになってもリーチはしなそうだ。
終盤に差し掛かったところで親の武中が動く。
ポンしての打。
武中の河には数巡前にがあり、の形からを切ってる事と牌理に忠実な打ち手であることから、完全イーシャンテンからのポンテンが濃厚。
その場合雀頭はかになり、自分からが3枚見えてるので、ほぼが雀頭になってるのは間違いない。
高くても2900までなのは明白で、河から推測するとマンズの両面テンパイか、待ちあたりに見える。
まだベタオリしてそうな人もいなそうだし、かなりの高確率でが山に2枚残ってる事がわかった。
ソウズで雀頭が出来るテンパイが一番和了れそうと思ってたが、待望の有効牌は。
とりあえず単騎に受けるが、残り1枚のは山に残ってるだろうし、和了れるかもという感触はあった。
しかし程なくして、今度はいわまからリーチが入る。
一発目に自分が掴んだ牌は。ドがつくほどの無筋だ。
1人に対してなら残り1枚のと心中したかもしれないが、親の武中にも危ないなので、しぶしぶ待ち変え。
当然この待ちでは和了れない可能性の方が高いが、赤が無い最高位戦ルールにおいてはドラが2枚以上ある時は多少苦しい待ちでも、ギリギリまで押したい。
結果は、単騎で押し切るも流局。
しかしももちゃんと山に残っていて、武中もが雀頭の待ちの1500点。
読みのピントは合っていた。
この局が流局して武中の手牌が見れた事によって、かなり良い精神状態で4半荘打ちきる事ができた。
自分にとっては、和了よりも価値がある流局だったかもしれない。
結局1回戦はこの後手が入り続け、トップで終える事ができた。
・2回戦目(起家から坂本・嶋村・いわま・武中)
初戦とはうって変わって苦しい展開。
あっという間に自分の最後の親が落ち、気がつけばラス前でラス目。
2、3着目とは8000点前後、トップ目の嶋村とは20000点近い点差だったと記憶してる。
なんとか2着争いに加わりたいこの局面で、配牌が味方してくれた。
3巡目には以下の形
ドラ
打で平和のテンパイ。
リーチして、ツモ裏の1300・2600を引きにいくのがシンプルかつ最良な選択かもしれない。
しかし、700・1300で終わってしまうと不服でしかない。
まだ3巡目、点棒状況的にもせめてツモ裏で満貫クラスにはしたい。
ここは冒険してみようと、に手をかけた。
何も有効牌を引かないまま中盤に差し掛かり、ようやく引いたのは。
一応ツモ裏で満貫だが…
欲張りな性格ゆえに、まだ大きく狙いにいく打としたかったが、ここらで妥協しようと思い直し切りリーチ。
結果は和了れず。
河が強すぎたというのもあるのだろうか、親のいわまに押しきられ2600オールを引かれ2着も厳しくなる。
次局にはドラポンしてる嶋村の仕掛けにメンタンピンで押し返し、僥倖の満貫直撃で2着取りに望みが出てきた。
オーラスは親の武中が粘り、3本積んだところで自分に手が入った。
誰もが同じ結果になるであろう3000・6000で、何とも嬉しいトップ。2連勝を果たす。
結局この日は後半も展開にも恵まれ2着、1着で終了。
3半荘目以降失速するケースが多かった今期だが、第11節は最後まで展開にも恵まれ+133.3と今年1番の大勝で終えることができた。
―36期B1リーグ第11節終了時結果
1 中嶋 龍太 302.9
2 浅野 剛 281.1
3 山口 まや 250.1
4 坂本 大志 191.1
5 清原 大 116.1
6 山内 雄史 114.9
7 新井 啓文 44.7
8 谷口 竜 -4.4
9 冨澤 直貴 -30.9
10 嶋村 俊幸 -46.4
11 浅埜 一朗 -123.3
12 武中 真 -151.9
13 中村 英樹 -213.0
14 齋藤 敬輔 -218.5
15 いわま すみえ -283.1
16 篠原 健治 -292.5
いよいよ今期も最終節を残すのみ。
まだ厳しい事には変わりないが、1位と2位と直接対決なので現実的な昇級の可能性を残す事ができた。
悔いが残らないよう、残りの4半荘も集中して打ち切りたい。
文責:坂本 大志(文中敬称略)