コラム・観戦記

【36期後期C2リーグ第1節自戦記】中里春奈

人生2度目のリーグ戦。最高位戦ルールでの経験が全く無かった前期の時と比べてリーグ戦、女流リーグ戦、野口賞予選を経てやっと少し慣れてきたところ。
前期リーグ戦は最終戦8万点超えトップで残留確定が惜しくも届かず。降級かと思いきや、繰り上がりでギリギリC2リーグへ残留が決定。この幸運を生かしてC1リーグへ昇級したい。

しかし、第1節は現在C2リーグ白組2位の弐専、4位の鈴木、女流Aリーグの須山と同卓で自分の実力不足を痛感した戦いだった。結果は▲90.4。第2節で+66.7と少し返したもののまだトータルはマイナス。
昇級するにはここが勝負所の第3節。同卓者は野口賞選抜優勝の浅井、そして初対戦となる阪元、志村。
1回戦はなんとかギリギリトップ。野口賞で対局した時は鳴きのイメージが強かった浅井があまり鳴かず。まだまだ余力を残しているという感じ。トップだったからといって油断はできない。
中盤の2、3回戦は妙にドラが集まる・・・が、ドラの役牌ポンテン和了れず、配牌ドラ暗刻も和了れず、終いには

ドラ

をダマにしていたら、上家がと切ってリーチ。当然ダマで押すが結局これも和了れず。ことごとくドラ3が和了れない苦しい状態が続く。放銃すらないものの点棒は徐々に削られていく。

そんな中、南2局南家 ドラ。配牌にはが1枚。
上家の親、阪元はドラを使う為なのか初手からソーズをバラ切り。親の明らかなホンイツ模様で自然と場にソーズが安くなる中、浅井の切ったを志村がポン。この時の私は

チートイイーシャンテン。場には親が切った1枚だけ。は4枚見えていた。このイーシャンテンのまま10巡目くらいで浅井が切りリーチ。
今思えばこれに違和感を感じるべきだった。捨て牌にはが2枚、が2枚と他トイツが目立った。

一発目に持ってきたのは無スジのピンズ。ここまでずっと和了りを逃してきた私はチートイドラドラで何とか押し返したいところ。待ち頃の牌だと思っていたか、ドラ表示牌で1枚しか見えていないか、今引いてきた無スジのピンズか。
私の答えは。しかしこれが一発で刺さる。リーチ一発チートイドラドラ。12000点。考えてることが一緒だった。チートイでドラ重なりならまだしもイーシャンテンで押すにはリスクが高すぎた。大反省の一局だった。

3回戦の東1局南家が暗刻の好配牌。ドラ

ここから私は切りダマを選択。
5巡目と早かったのもあるが、これを四暗刻にするにはメンツ崩しが必要だし、のシャンポンでツモり三暗刻の手狭に受けて和了れなかったら相当痛い。それでなくても今日はドラを生かした和了りをひとつもできていないので少々弱気になっていた。
ダマで6400か、引いて両面ならリーチ。もしドラが出たり重なったりしてしまったら待ち変えも視野に入れていた。4~5巡後、親の阪元が切りリーチとなり6400を和了った。

最後の半荘、悩んだ局がこれ。ドラ

 ツモ

できればテンパイしてからカンしたかった。長考して打にカンチャン待ちの様のくっついてしまうよりはという形に期待。
次巡ツモ。イーペーコーをサクっと引いてすかさずカン。カンドラ、ツモ。親だしの先切りもあり出和了りも期待できそうなのでリーチ。
しかし、リーチ後をツモってきた!ドラまわりのソーズまだこんなにいたんだ・・・。

ドラ表はだけど四暗刻も見るべきだったかな。結局暗刻の志村に放銃してその局は終了してしまった。

しかし、この半荘の南場に

 ドラ

のイーシャンテン。ラス目からのリーチを受けていたが、上3人が競っているためをツモってもちろん切りでリーチ。下家もリーチの3軒リーチの捲り合いにツモで見事に勝利。トップを取ることができた。

今回の第3節は1341
+10.3
トータル▲13.4
白組9位

まだまだ厳しい状況ですが残り2節、悔いのない戦いができるよう精一杯努力していきたいと思います。

(文中敬称略)

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