コラム・観戦記

【第11期女流Aリーグ予選第1節自戦記】浅見真紀

今回、第11期女流最高位戦、予選第1節の自戦記を書かせて頂くことになった、

35期入会の浅見真紀です。

自戦記は去年の野口賞受賞のとき以来なのでほぼ1年ぶりです!
しょーもないことしか書けないかもしれませんが、お付き合いいただければと思います。

思い返せば、去年は最高位戦に入って半年だったので、初めての女流リーグでした。

なんかあの頃は、色々と緊張していたように思います。
初対面の先輩女流プロの方もたくさんいらっしゃったし、何より自分もまだ競技麻雀というものを半年しか経験しておらず、何かミスをしてしまったらどうしよう…という不安が大きかったように思います。

今年は2年目。

C2リーグ、C1リーグ、B2リーグを経験し、テレビ対局にも出させて頂いています。
野口賞というタイトル戦の決勝も経験しました。

去年より、「経験値」という面ではいくらかパワーアップしてるに違いない!という自負はありました。

ただ、こと「麻雀の内容」となると…。
うぅぅ~~~~ん…。。。

この1年、たくさん麻雀を打ちました。
たくさん麻雀を見ました。
色んな話しを聞いたり、色んな相談や質問をして、去年より麻雀の知識はきっと増えていると思います。
しかし、それが直接、雀力に繋がっているかと聞かれると、それはきっと…繋がっていないのです…。。。。

もちろん、麻雀は知識が増えたからといって、すぐ実力に繋がるゲームではありません。
そもそも「実力」というのも計りづらいと思います。

それはわかっているのですが、いろんな知識が増えれば増える程、そしてそれを実戦で試してみればみる程、どんどん悪い結果になってしまう私です。

きっとあれなんでしょうね、あれ。
得た知識を、きちんとその戦略を使うべきではない局面で使ってしまっているのだと思います。
つまり、使い方が間違ってるってやつですね。

例をあげると。

私はもともと、
「勝負手はリーチ。後手をふんでもひよらず、前のめりに前進してツモりにいく」
「場況をみて、アガれる待ちは勝負」
「そうでない時はベタオリ」

この3つをただただ局面に合わせて使い分けていた単純明快な雀風でした。

しかし、「かわし手」「他家の速度を見る」「他家の手牌を想定する」…など、
今まで考えていなかったことをこの1年で勉強してしまいました。
…しかも中途半端に。

その結果、その中途半端な知識を使おうとしてしまい、結果失敗する、

というオチが待っていたのです!げふ!

リーグ戦でも3着と4着のオンパレード。
その結果が更に重なって、「どうやって麻雀を打てばいいのかわからない」と思うようになってしまったのでした。

そんな中での女流リーグの開幕。

ただただ不安!
この二文字に尽きる!

女流リーグは通常のリーグ戦と違い、一日4半荘毎回対局相手が変わります。

私の所属する女流Aリーグは以下の13名。

山口まや
須山いづみ
涼崎いづみ
野添ゆかり
池下真里子
花本まな
浅見真紀
渡辺洋香
吉川愛莉
和田聡子
京杜なお
亀山馨
柳まお

半荘4回の結果は2344。
ポイントは-90.3で第1節を終えて13名中12位と、決して良いとはいえないスタートでした。

きちんと打てていたのは最初の1半荘だけ。
あとは場況もきちんと見えていなかったし、押し引きもきちんとできなかったと反省しました。

中途半端な打牌だけは絶対しないようにしよう、と心に決めて臨んだのですが、
すごく心残り…というか反省すべき局がありました。

フラットな点棒状況。
東場 子
ドラ

 


1枚切れ
1枚切れ
2枚切れ
2枚切れ

ピンズが高い6巡目。

マンズの下はかなりよさそう。
678の三色が見えるが、高めの
が2枚切られている。

この状況で少考し、打

「マンズの下がよさそう、ピンズは高い」と思っていながらの打ですよ!なんでなの自分!

の2度受けみたいなものだし、待ちになっちゃうと、2枚切れだしなぁ…
と、この瞬間確か考えていた記憶があります。

自分の中では、が2枚切れだからといってソウズに手をかけたくはなかったんです。
そしてピンズが高いとはいえ、
のダイレクト引きを逃したくない、という思いがあったんだと思います。

でも最終形がカン待ちになってしまったらリーチは当然打たないわけですよ。

こういうところで、逆に昔だったらをサラっと切っていたとおもうんです。
それが、今年は打

未だに何を切るのが正解なのかはわかりませんが、
でも
よりはのほうが素直でテンパイは遅くなるかもしれないけれど、
アガリに結びつきやすい打牌なような気がします。

この手牌はその後、を引いて

 

となり、ここで打

10巡目にを引き、打

 

 


となります。

ここでなんとドラのをツモってきます。

 


この時点で、
1枚切れ
1枚切れ
3枚切れ
となっており、
は自分の手牌含めて3枚見え。

の亜リャンメンになるのも嫌だし、

 

のように2メンツと考えても待ちが魅力的ではない。

ということで打

を切ってしまっているので、はほぼアタマ候補としてしか使用価値がないのですが、
全員にわりと通りやすい牌なのでまだ温存。)

そこにをツモり、やっと打でこの形。



すでに13巡目です…。

ようやくテンパイ!…となったツモ牌は…

 

そうです、フリテンのカン
もう巡目も巡目なのでテンパイにとり、その瞬間、渡辺洋香さんからリーチ…。

宣言牌の2巡前に切られているを確認し、ツモってきたをツモ切り、2600の放銃。

タラレバの話をするもんじゃない!ってよく言いますが。
最初に
を切っていれば。

ツモの時点で

 


となって打

更にツモ

 

 


となり、打
待ちのテンパイを取れていました。

とにかく本当に後悔の残る1局でした。
もしフリテンのカン
を偶然ツモっていたとしても、
恥ずかしくてしょうがなかったと思います。

なんだかもっと反省すべき局はたくさんあったのですが、
いかんせん前置きや一局の内容をたくさん書きすぎてすでに長くなってしまったので、
今回はこれだけでドロンしようと思います!笑

とにかく言えることは、麻雀は知れば知る程、どんどん難しくなっていくゲームだ!ということ。

そしてその罠に案の定はまってしまい、なかなか抜け出せずにいるのが私、ということ(´・ω・`)。

はやく、知識をきちんと蓄えて、要所要所できちんと有用できるプロになりたいです。
女流の予選が終わるまでには、自分の麻雀をもう一度立て直せるように、しっかり勉強したいと思います!
ほんとに、日々勉強ですね。
麻雀楽しい!

なんだか自戦記というにはあまりに内容が薄っぺらくなってしまってすみません。
読んで頂いてありがとうございました。

最高位戦日本プロ麻雀協会
35期前期入会

浅見真紀

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