コラム・観戦記

【36期C1リーグ第5節自戦記】三ケ島幸助

今回の対戦相手は阪元、鳥越と初対戦となる谷崎。
今節が最終節で私は降級ポジション、現状12位(△70.9)で
残留の10位を目指すためには、最低60Pくらい
叩きたいところである。
昇級の可能性がある谷崎、目無しの阪元と鳥越。
1回戦、東3局親番の谷崎がリーチ攻撃で爆発し
50,000点オーバーとなってしまった。
当然のような乱打戦の開始である。
東4局 ドラ
親番で序盤でイーシャンテンに
 
6巡目にツモ、打リーチ。
トップ目の谷崎の仕掛けもあり、当然のリーチ。
結局、中盤にをツモ、4000オールとなった。
この後も谷崎と私が主導権を握る展開となり、オーラス
を迎えた。
南4局、親番で2,600オールを引くが、次局に阪元の
2000・4000で結局2着で終了となる。
2回戦は3回のリーチを谷崎にすべてかわされラス
となる。
ここまで谷崎の好調と安定感が場を支配する展開
となっていた。
これで私の合計ポイントは△96.3の12位。
残り2回戦を最低でもトップ・2着で決めないと
地獄行きとなる。
3回戦は小場の展開となっていた。
東4局 ドラ
親番で6巡目にイーシャンテン。
 
 
8巡目にツモ、打でリーチ。
私には珍しい愚形リーチであるが、他家の捨牌から
が牌山に残っている可能性が高いことは読めていた。
これをツモアガリ1300オール。
トップ目になったが、南3局に鳥越の1000・2000で
捲られてしまった。
南4局  1本場
3着目の谷崎から8巡目にリーチがかかる。
ラス親の私は当然勝負に向かい、次巡リーチ。
 
 
宣言牌は
形に拘っている場合ではなく、攻めるのみである。
勝算は厳しいと感じていたが、トップ目の鳥越から
出るではないか。
裏ドラも1枚で3900の直撃となった。
再びトップ目に返り咲き、2着目の鳥越と7900差で次局
を迎えた。
南4局 ドラ 2本場
序盤に下記の手牌となる。
 
 
3巡目の2枚目のが出るが、ポンはしなかった。
全員が向かってくる状況を考慮すると仕掛けるのも
ありだと思うが、ここは自分のスタイルを重視した。
次巡ツモ、打、5巡目にツモで下記の手牌となる。
 
 
手なりであれば打であるが、はスジトイツ。
仕掛けるかどうかの判断も難しい。
大長考となったが、選択は打
6巡目にツモ、打のテンパイ。
 
 
私の捨牌は国士のような感じであることもあり
当然のヤミテンを選択していた。
しかし、も牌山にいる可能性が高いことと
トイツ場のシステムで重なりやすいこともあるため
非常に難しい選択である。
待ちを選択したのは全員が攻めてくる点棒状況で
あったことが大きい。
つまりロンアガリを重視したのである。
すると次巡、ツモで打を選択。
他家2人が1巡目にを捨ててあり、もう一人の
第1打が、もう迷わずタンキを選択していた。
すると次巡、ツモである。
もちろんツモ切りであるが、内心はクラっときていた。
9巡目には2着目の鳥越からリーチがかかる。
おそらくツモか直撃条件のリーチであろう。
私は無筋のを引かされたが、ノータイムでツモ切り。
さらに無筋のも引かされるが、私の体勢論でツモ切りを選択していた。
ここまで丁寧に攻め守ってきているのだ。
このはロン牌にはならないはず。
を打ち出したときの心境である。
しかし、無情にも鳥越からロンの宣言。
あ~あ、これで降級の危険が高くなったな・・・
そう考えていたが、鳥越の手牌はリーチ・役牌の3200
であった。
ツモればサンアンコウのリーチだったのだ。
因には手牌進行が遅かった谷崎が1枚押さえていたのである。
これで私の合計ポイントは△58.1の10位。
降級ラインの11位は関元の△67.9。
私は関元が2,3回戦連続ラスであることを考慮すると
最終戦は出来ればトップ、難しい状況であれば2着で
大丈夫だろうと考え、卓についた。
4回戦は東2局に阪元が谷崎のリーチに追い掛けリーチ
ツモドラ3で4000オール。
次局、私はリーチで攻める。
 
 
これをあっさりツモアガリ1300・2600
次局、阪元のリーチに私が一発で放銃8000
この放銃でほぼトップの目はなくなっただろうと考え
2着取りを意識しての戦いとなった。
この後はテンパイ料で稼ぎ、何とか2着目をキープして
オーラスを迎えた。
3着目のラス親の谷崎とは3400差、ラス目の鳥越とは5700差。
私の下家は谷崎であるため、終盤は鳴いてテンパイを入れさせないように
注意し、出来れば自分がテンパイもしたいところである。
谷崎の手牌進行にはじゅうぶん注意しながら進行させていた。
どうやら手牌は思うように進行していないことがはっきりわかっていた。
私はギリギリでテンパイを組んでいた。
流局となり、谷崎がそっと手牌を伏せた。
私は2着で終了し、合計ポイントは△53.1
別卓の関元はラスであった。
私は10位で降級を免れたが、苦しい戦いであった。
戦いはまだ終わらない。
対策を考え、前進するしかないだろう。
7月には大切なクラシックもある。
すでに闘志は燃え上がっている。
卓上に没頭しよう!!

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