コラム・観戦記

【36期C1リーグ第2節自戦記】三ヶ島 幸助

今回の対戦相手は田中、石田と初対戦となる今西。

1回戦、東1局は田中から今西に16,000の移動となる。
メンホンサンアンコウトイトイに役牌でバイマンである。
乱打戦の幕開けとなった。

東4局 ドラ

親番を迎えた私であるがラス目の田中から5巡目に
切りの
リーチが入る。
その時点では下記の手牌となっていた。

 

 

イーシャンテンであるが、すでには2枚切れである。
田中はバイマンの放銃はあったが、とてもミスとは呼べない
不意打ちだったので、牌勢が落ちているとは考えていなかったこと
と私の手牌からも慎重に対応することにした。

ツモで安全牌の打、さらにツモで打とした。

 

 

これでも苦しいが、2巡後にはさらにドラのをツモり
無筋の打
でリーチ。
他家は慎重に受けているので、
は持っていない可能性が
高い、田中はわからないが牌山には1~2枚残っているだろう
と判断したのである。
数巡後、私は
をツモり4000オールとなった。

 

 

     ツモ

さあ、こうなると私の牌勢はさらに上昇するだろう。

南1局、石田の親番で私は今西からを連続してポン。
捨て牌はホンイツに少しでも見えづらくする工夫をしていたが
石田は察知していた。

 

 

       

私は今西からをポンしてテンパイした。
その今西、私に
をポンさせたあとに2枚切れの字牌を
手出しで打ってきた。
どうやら今西は私の手牌をホンイツとは見ていないようだ。
絶好のチャンスと考えていたが、親番の石田からリーチが入る。
私は一発目に無筋の
を引かされるが、当然のツモ切り。
しかし、これが石田への12000放銃となる。
石田の捨て牌と今の私の状態を考えるとまさかの結果であった。

結局、この半荘は3着となった。

2回戦、私に大きなミスが出た。
石田が役牌を2つポン。
ドラ入りのワンズホンイツテンパイか、
ドラトイツの
待ちのテンパイと見ていた。

 

から安全牌を引き、打で放銃となる。
予想通り、ドラ
トイツの12000である。
構え方が悪すぎるセンスのない最悪の放銃である。

これが響き、この半荘はハコラスである。
当然の結果とも言える。

3回戦、親番の田中が東1局から8000オール。
チートイツドラドラをツモり、ウラドラも乗せてのアガリであった。

8000オールを引かれてしまったが、私は田中のリーチを
100%チートイツと見ていた。
ピントはズレていないが、牌勢は苦しい。

私はそれでも小刻みにアガリを拾い2着目を維持していた南3局に
タンヤオのイーシャンテン仕掛けをしていた。
その局、石田のポンテンのホンイツドラドラにまさかの8000放銃。
これでラス目に落ち、そのまま連続ラスとなる。

4回戦、完全に冷えきった私の牌勢は東場、何もすることが出来なかった。
しかし、原点を維持しているのが救いであった。

南2局、親番を迎えた私の4巡目は無惨な形である。
ドラの
がトイツではあるが、苦しい手牌である。

 

 

難しい牌姿であるが何かを選択しなければならない。
メンツ手かそれともトイツ手か。
今の牌勢を考えるととてもメンツ手で仕上がるとは思えず
熟考し打
を選択した。
チートイツを重視したのである。
牌姿で考えるとこの形から最もトイツになりにくいワンズは
である。

数巡後にトイツのシステムを利用した選択が功を奏し下記の牌姿
となる。

 

 

迷わず打を選択した。
これもトイツのシステムによる判断である。
他家の捨て牌からはあまり情報は読み取れない場況であった。
通常ならばリーチをかけるが、接戦であることと少しでも出アガリ
の可能性を高くするために慎重にヤミテンを選択した。

2巡後にをツモ、4000オールとなる。

この後、さらに畳み掛けてトップで終わったが。

しかし、反省点が多すぎる不甲斐ない1日であった。

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