コラム・観戦記

【第19期發王戦決勝観戦記その②】

2回戦 起家から中村・大脇・石橋・大柳

 

東1局 ドラ ウラドラ

 

石橋 14巡目にトイトイドラ2へ移行する仕掛けを入れる。

 

 

 

すると大柳がツモ切りリーチを敢行。

 

 

親番の中村は焦ったか仕掛けを入れ石橋に即放銃となる。
形式テンパイのイーシャンテン仕掛けでありこの8000放銃は致命的に見える。

 

石橋は10巡目に高めイーペイコウでテンパイしていたのだ。

 

 

テンパイ打牌はである。
前巡にを捨て、ツモでテンパイ。
ドラがの形からポンするということは
通常ほとんどない。
それでも仕掛けるということは打点がじゅうぶんある
ということである。

 


東3局2本場 ドラ ウラドラ

 

大柳4巡目にイーシャンテン

 

 

になり次巡ツモで打のカンテンパイ。


ヤミテンとする。

 

6巡目には大脇からリーチ

 

 

さらに9巡目には石橋からもリーチ

 

 

これを見て大柳も同巡ツモ切りリーチ

 

 

壮絶な叩き合いは大脇から石橋に2900は3500

 

 

東3局3本場 ドラ ウラドラ

 

親番の石橋の第一打を大脇がポン
局面打開の仕掛けである。

 

 

 

この遠い仕掛けが12巡目にテンパイとなる。

 

 

 

他家に大脇のテンパイ気配は伝わっているが
15巡目に親番の石橋からリーチがかかる。
てっきりドラのがトイツのリーチと見ていたが
3面待ちのピンフであった。

 

 

通常、ヤミテンに構えるケースであるが大脇の雀風
が軽く柔軟なため、攻め込まれてしまうのである。
しかし、大脇はおそらくこういった攻めを他家が
してくるのも想定して仕掛けているはずである。
結果は流局して2人テンパイとなる。

 


南1局 ドラ ウラドラ 

 

東場終了時のスコアは下記で、石橋のペースで進み
中村は窮地に追い込まれている。

 

中村△13.6 大脇△8.9 石橋17.6 大柳4.9

親番の中村、ここで連荘できないと相当苦しい。
配牌から順調に手牌は進んでいた。
7巡目

 

 

にツモで打を選択、何が何でもという強い意志が表れている。
次巡、ツモで打、リーチか?と思わせたが慎重にヤミテンを
選択。

 

これにトップ目の石橋がで12000放銃となる。
石橋の手牌は

 

 

から打である。

は石橋から見てドラ表示牌を含め2枚枯れている。
手詰まりを避けたいためを残しているが、打ち急いだ放銃になってしまった。

 


南1局2本場 ドラ ウラドラ 

中村 6巡目に

 

 

ここから打5p*を選択し、次巡ツモとしテンパイトラズ。
8巡目にはツモでリーチ。

 

 

高めでサンショクドウコウであるが狙いは役満である。

 

大柳は3巡目から役牌をポンし、遠いピンズのホンイツに向かっていた。
石橋も攻め、15巡目にピンフ高めドラのテンパイになってしまったため
中村に7s*で18000放銃となる。
抜群の安定感があった石橋が2局連続放銃で、計30000点の失点と
なり、フラフラだった中村が復活してきた。

 

乱打戦で始まった戦いが、接戦に移行したポイントとなる2局であった。

 


南4局 ドラ ウラドラ

 

オーラスを迎え、各自の点棒状況は下記となった。
中村+17.1 大脇△6.9 石橋△11.1 大柳+0.9

 

トップ目の中村から3巡目にリーチがかかる。
捨牌はすべて手出しで
のトイツ落としが好形の待ちですよと宣言している。
5巡目にあっさりでツモアガリとなる。

 

 

ウラドラ2枚で望外の2000・4000となる。

 

中村+55.1 大脇△18.9 石橋△43.1 大柳+6.9

 

2回戦終了時
中村+2.9 大脇△1.6 石橋△0.4 大柳△0.9


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