コラム・観戦記

土田浩翔プロ -クラシック準決勝に向けて-

土田浩翔プロの準決勝に向けてのコメントです。

 

今期から大きくシステムが変わったクラシックですが、私としては益々モチベーションが上がるものになり、かなりのテンションで予選初日を迎えることができました。

元々【最高位】に憧れている打ち手のひとりですから、叶わないでいるその夢をこのクラシックで実現できればと、前期から気合いが入ってました。

前期は現クラシックチャンピオンの坂本君にセミファイナルでしてやられ、<クソ~ッ>という気持ちが充満していたこの半年でした。
もちろん、タイトルそのものへの想いもあり、今期の予選初日は、近年稀にみるデキの良さも追い風となり、圧勝という結果を残せました。
ただ…昔から私のウイークポイントなのですが、息を入れるというか、ホッとするというか、大勝ちした後の戦いが<闘い>にならず<ゲーム>と化してしまうところがあります。

案の定、予選第二節・第三節とマイナスを重ね、断トツスタートを生かせずセミファイナルへのシード権を水巻君に献上してしまったんです。

予選終了後、私と同じく招待選手の井出さんから「ひとつずつ階段を昇っていけということでしょ、本選も楽しみましょうよ」と声をかけられ、意気込み過ぎていた構えがスッと和らいでいく感覚になりました。

 

本選は、残り2半荘で二連勝条件をクリアでき、声をかけてくれた井出さん共々、セミファイナルに進出することができましたが…敗戦を引きずらずに闘えたのは、一重に井出さんの気遣いがあったからだと思っています。

さていよいよセミファイナルとなるわけですが、私にとっては前期のリベンジの舞台であり、チャンピオンの坂本君と相まみえることができる幸運を活かしたいなと思っています。

出たとこ勝負のB型ゆえ、二日間に分けて戦うシステムとか、初日の半荘五回で足切りがあるとか、そんなことを戦略的な作戦を何通りも練るなんてことはしません。

唯一するとすれば、<リズム>を整えることでしょうか。

動きのリズム・食事のリズム・睡眠のリズムを整えるよう意識した日常になります。(付け焼き刃にならないよう、本来は普段から意識しなければいけません)

 

対局当日は、とにかく親番を迎えたときの<間合い>に気をつけます。

この<間合い>がサイコロの<目>の明暗を分けるので、よい<目>が出るよう(よい目を出すようと言い換えてもイイかも)、自然界からの<気>を自然体で体内に入れられるような所作をします。

サイコロへの一点集中主義!で、セミファイナルを乗り切り、悲願のファイナルに進出したいなと、強く強く念じている私であります。
 

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