最高位戦C1リーグ第1節レポート
赤組1卓(真殿・神谷・斎藤・工藤)
工藤以外の3人はC2からの昇級組。勢いそのままにB2にまで駆け上がることができるか!
1回戦
南1局に12000・7700と真殿が斎藤から連続してアガり、真殿は5万点越え一方斎藤は残り3100点に。
南2局
工藤
斎藤
親・工藤のホンイツ仕掛けと斎藤のリーチがぶつかり、
斎藤が安目ながらでメンピン一発ウラ8000を工藤から出アガリして粘る。
オーラスも工藤との激しい争いを制した斎藤が3着に滑り込む。
真殿 +48.7
神谷 +15.8
斎藤 -19.1
工藤 -45.4
真殿は1回戦のトップの後もポイントを伸ばし100アップで第1節首位に立った。
関西から通う地方選手の一人、地方のハンデをはね返して活躍してもらいたい。
赤組2卓(河本・宮本・志村・松本)
ベテラン18年目の河本に3人が挑む。
松本は先日、名古屋に自分の雀荘をオープンしたとのこと、勝って吉報を持って帰りたいところ。
2回戦
東1局から河本と宮本のリーチがぶつかる。
すぐに宮本が松本から自風のでリーチ一発北ドラ8000出アガリ。
実は宮本は1回戦のオーラスにトップを狙って2着から3着に落ちていた。
そのもやもやを吹き飛ばすようなアガリで幸先の良い出だしを決める。
その後も宮本が軽快にアガり5万点のトップ、オーラスは河本が渋く3着をキープした。
宮本 +49.4
志村 +16.3
河本 -20.1
松本 -45.6
真殿に次ぐ2位につけた宮本。麻雀の特徴は思い込みの強さ。
調子にのせると厄介な存在であることは間違いないだろう。イリュージョン恐るべし。
赤組3卓(大関・長谷川・大竹・相島)
若手4人のがっぷり四つのぶつかり合い。前期C1で惜しくも昇級を逃した大関・相島に注目。
2回戦
場が動いたのは東3局、親の長谷川がドラ發暗刻の12000を相島から出アガリ。
次局、失点を取り戻すべく相島がリーチすると、大関もチートイツドラ単騎で追っかけリーチ。
結果は大関が相島から出アガリ、裏ものってリーチチートイツドラドラウラウラ12000。
相島、2局連続12000放銃で火だるまに・・・。
しかしその後こつこつと加点した相島は3着に這い上がり迎えたオーラス。
トップ大関と2着長谷川の差は2600点!
ラス目大竹のリーチを受けながら、長谷川が当たり牌を止めて最後のツモでテンパイ。
テンパイ料で捲くって執念のトップをもぎ取る。
長谷川 +44.2
大関 +22.8
相島 -17.8
大竹 -50.2
供託 1.0
立派な体格をしながらも、話してみると朴訥とした人柄が伝わってくる長谷川。
大器が目覚める日は近い。
赤組4卓(佐野・淵田・長南・栗田)
淵田13年目、佐野11年目、長南8年目とベテラン中堅がそろう通好みの卓。
1回戦
東3局 ドラ
W東を仕掛けた親の佐野が、長南のリーチを受けた同巡にテンパイ。
ツモ
はともに無筋。佐野が選んだのは。
しかしこれが捕まりリーチ一発ドラ5200放銃。
この後佐野はさらに5800・8000と放銃して大きなラスを引いてしまう。
トップをとったのは淵田。
東場にこつこつと加点しトップ目に立つと、ラス前も佐野からチンイツの満貫をアガりダメ押し。
淵田 +51.6
長南 +14.2
栗田 -8.4
佐野 -58.4
供託 1.0
かつてはB1リーグに在籍したこともある淵田。
さらなる上を目指してこんなところで躓いているわけにはいかない。
白組1卓(白鳥・萩原・粟田口・仲山)
仲山以外はC2からの昇級組。誰がスタートダッシュを決めるのか!
4回戦
東1局 ドラ
粟田口
白鳥
萩原
開始早々いきなり大物手がぶつかり合う。
片アガリの粟田口はピンズを掴んで撤退。
緊迫感の漂う場を制したのは・・・、親の仲山。
チーしてタンヤオドラ2900をアガり、2人の大物手を潰す。
次局、メンピン一発ツモドラの4000は4100オールをツモった仲村。
南場の親でも、リーチツモ南ハイテイドラウラウラの6000オールをツモって爆走!
特大トップをもぎ取った。
仲山 +65.6
白鳥 +9.0
萩原 -25.8
粟田口 -49.8
供託 1.0
麻雀プロとお笑い芸人という異色の肩書きを持つ仲山。
最終節に満点大笑いとなることが出来るか。
白組2卓(谷崎・近藤・橋本・佐藤慎也)
守備型と言われる選手がそろった卓。重苦しい展開になるのか。
3回戦
佐藤が南2局にリーチツモチートイツ1600・3200、南3局親番にチートイツドラドラ9600。
2連続の対子手で一気に抜け出す。
オーラスも早々とピンフをテンパイして決着かとおもいきや、
親の谷崎がドラの白が暗刻の12000を橋本からアガり逆転。
すると次局、佐藤が満貫をアガり返して再逆転。
シーソーゲームをものにする。
佐藤 +53.4
谷崎 +27.7
近藤 -27.4
橋本 -53.7
粘り強い麻雀を打つ印象がある佐藤。
諦めない姿勢で昇級を目指す。
白組3卓(小池・依田・塚本・太田元基)
昇級してきた新人塚本を迎え撃つ3人。先輩の威厳を見せられるか。
4回戦
東1局から塚本が3局連続のリーチ攻勢。
メンピンドラ3900、3人テンパイ、メンタンピンツモドラ2000・4000とまずまずの結果。
迎えた東3局親番は仕掛けて、リーチしている小池から白發トイトイ12000をアガって5万点越え。
ロン
さらに南3局の親番でも2着争いで膠着するムードの中、チートイツモドラドラ4000オール。
大きく加点してた塚本が突き抜けた。
2着はオーラスにアガった太田が、なんとか死守。
塚本 +60.8
太田 +5.5
依田 -18.4
小池 -47.9
昇級の勢いそのままにトップをもぎ取った塚本。
34期一押しのイケメンニューフェイス、麻雀もイケテル結果になるかどうか。
白組4卓(石井・関元・武田・浅井)
武田はかれこれ5年近くC1に在籍しC1の門番となりつつある。
昇級組の石井と浅井を迎え撃ち、悲願のB2昇級を目指す。
3回戦
東1局に満貫をツモって抜け出した関元だったが・・・。
東3局、武田と関元の仕掛け合戦に親の浅井がリーチをかぶせる。
このリーチに関本がリーチ一発ドラ3ウラウラの18000放銃。痛恨のダメージを負う。
その後、石井と関元がアガリを重ねてオーラスは3人のトップ争いに。
浅井39600、石井37100、関元32800。
親の石井が仕掛けるとすぐに関元がリーチ。
先に--待ちでテンパイしていた浅井が一発目に掴んだのは。
これが打ち切れずオリると関元が一発目にツモ切ったのは、浅井Wショック!
じつは-は関元の入り目であった・・・。
結果は石井が関元から1500をアガる。
次局は武田が満貫をアガり、浅井と石井は同点トップで順位点を分ける形となる。
浅井 +29.6
石井 +29.6
関元 -18.0
武田 -41.2
浅井は爆発力のあるタイプ。一度噴き始めると止まらないイメージ。
石井は芯の強いタイプ。見かけによらず負けん気が強いのかもしれない。
昇級組の二人がさらにB2を狙う。
第1節はこのような結果となったが、Cリーグは半期なだけに変動が激しく順位が目まぐるしく変わる。
しかもC1リーグは16人中2人昇級とB1リーグと並ぶ狭き門。
麻雀プロとして一人前と見られる第一歩を目指して、年間リーグでリーグ戦の本当の醍醐味を感じるために、
C1リーガーたちの飽くなき挑戦は続く。
レポーター 平賀聡彦