コラム・観戦記

前期C2リーグ最終節観戦記

前期C2リーグ最終節レポート

女流選手や新人選手が多いために華やいだ印象があるこのリーグも、
最終節はピリピリとした緊張感が漂っている。
それでも選手の表情が明るいのは昇級人数が他リーグに比べて多いからだろうか。
頂点へ向けての第一歩を踏み出すのは誰か!
最後の闘いが始まる。

1位から7位がC1リーグ昇級、12位以下が陥落。

最終半荘までの展開

赤組
A卓
大竹(3位)増田(7位)沖野(9位)手倉森(13位)神谷(14位)
この卓で爆発したのが神谷。
トップ3回とってポイントを大きく伸ばし、陥落圏の14位から昇級ボーダーの7位まで大躍進!
最終半荘は抜け番だが人事を尽くして天命を待つ。
そのあおりをくらったのが増田と沖野、大きくポイントを減らしてしまった。

B卓
宮本(4位)佐野(6位)斎藤(11位)鈴木(12位)竹内(15位)
上位の宮本・佐野がポイントを伸ばし、斎藤も88600の特大トップをとり昇級ラインに迫る。
鈴木はマイナスを一人で引き受けてしまい、110Pダウン。
竹内は四暗刻をツモり一矢報いるが反撃もそこまで、最終半荘抜け番で陥落確定。

C卓
栗田(1位)真殿(2位)藤田(5位)湊(8位)西嶋(10位)
栗田・真殿の優勝争い。両者一歩も譲らずポイントを伸ばし勝負は最終戦へ。
大きくマイナスした藤田に代わり、大トップをとった湊が6位の昇級圏内に。

白組
A卓
石井(3位)白鳥(4位)萩原(10位)亀山(11位)
オジサンキター!!!白鳥、ポイントを伸ばして3位浮上。
萩原も好成績で6位の昇級圏に。
女流陣は振るわずポイントマイナス。

B卓
浅井(1位)正木(6位)富尾(8位)粟田口(9位)鴻海(12位)
首位浅井が好調にポイントを上積みして独走態勢。
鴻海も陥落圏から残留圏にジャンプアップ。
二人のツモツモハリケーンにじっと耐えてマイナスを堪えた粟田口が昇級争い一歩リード。

C卓
塚本(2位)京杜(5位)近藤(7位)細谷(13位)須田(14位)
イケメンと女流たちの華やかな卓。
塚本・近藤がポイントを伸ばすなか、京杜は8位の残留圏に転落。
須田は100P近く勝ったが、もともと大きくマイナスした最下位であり陥落確定。

最終半荘開始前スコア(抜は最終半荘抜け番)

   赤組
1  栗田 213
2  真殿 179
3  大竹 145
4  宮本 125
5  佐野  94
6  湊   61
7  神谷  20抜
8  斎藤 -35
9  西嶋 -42抜
10 増田 -44
11 藤田 -46
12 沖野 -106
13 手倉森-122
14 鈴木 -191
15 竹内 -206抜

   白組                   
1  浅野 395
2  塚本 259
3  白鳥 224
4  石井 159
5  近藤  97
6  萩原  40
7  粟田口  5
8  京杜 -30
9  正木 -41
10 鴻海 -80抜
11 富尾 -96
12 須田 -173抜
13 亀山 -176
14 細谷 -335

赤組
昇級争いは、抜け番でボーダーの神谷のポイントが目安になる。
11位藤田あたりまではポイント次第でチャンスあり。
残留争いは、抜け番西嶋のポイントが目安。
沖野・手倉森は同卓なので這い上がるためのロープは1本しかない・・・。

白組
昇級争いは、1位~5位はほぼ安泰として、6位萩原から9位正木までは誰になるかわからない。
11位富尾も7位・9位と同卓なので大トップをとれば、ワンチャンスあるかも。
陥落は12位~14位の3人でほぼ決まりだろう。

最終半荘

赤組
A卓
手倉森、奇跡の大三元テンパイが入るがここは沖野が阻止。
昇級確実な大竹が最後まで攻めて大トップを目指す。
結果トップは大竹。沖野・手倉森の両ベテランは新人の力強さの前に敗れ去った。

B卓
斎藤が東4局親番でを暗カンして嶺上牌からをツモって渾身のリーチ!
斎藤
  ドラカンドラ

しかし、ここは宮本が三色ドラを仕掛けてさばく。
結果トップをとったが神谷のポイントはまくれなかった斎藤。静かに別卓の結果を待つ。

C卓
栗田・真殿の優勝争いは最終戦オーラスまでもつれ込む。
最後は栗田が自らアガってトップをとり、C2優勝の栄冠を手にした。
一方、昇級争いの湊は痛恨のラス。僅かに斎藤のポイントを下回り涙を飲んだ。

白組
A卓
萩原はラスをひかなければほぼ昇級、亀山は大トップで残留にわずかな望み。
亀山が東1局にチンイツトイトイの3000・6000をツモると、
白鳥は南3局にリーチメンホンツモの2000・4000と大技炸裂!
白鳥
 ツモ ドラ

結果、亀山トップ萩原ラスとなり二人とも別卓結果待ちに。

B卓
粟田口・正木の激しい昇級争い。
その前に立ちはだかったのが首位浅井。
メンピンツモ三色ドラウラ6000オールなどをツモり、堂々とした打ち筋で6万点の大トップ。
浅井
 ツモ ドラウラ

粟田口は3着となり別卓の結果待ちに。正木は終始台風に翻弄され涙を飲んだ。

C卓
現在8位の京杜、昇級にはトップ条件。
京杜は南1局親番でドラのシャンポンでリーチ。
残りツモわずかとなったところでをツモって4000オール!
この半荘の決定打になったかと思えたが、結局塚本にまくられて2着。
京杜、僅差で昇級ならず・・・。

最終結果

  赤組
1 栗田 寛 261.4
2 大竹 信秀 191.4
3 真殿 貴 169.0
4 佐野 秀一 104.9
5 宮本 祐子 85.1
6 神谷 ゆき 20.5
7 斎藤 巧也 11.9
(以上の7名がC1リーグ昇級)
8 湊 陽介 9.1
9 藤田 基三 -31.4
10 西嶋 千春 -42.6
11 増田 慎吾 -83.6
(以下の5名がC2リーグ陥落)
12 沖野 立矢 -96.0
13 手倉森 弘 -139.9
14 竹内 朋之 -206.5
15 鈴木 恭平 -209.1
16 長尾 賢一 途中休場

  白組
1 浅井 裕介 458.5
2 塚本 泰隆 310.3
3 白鳥 ケイタロウ 236.9
4 石井 あや 146.1
5 近藤 加那子 77.9
6 萩原 裕太 4.9
7 粟田口 能久 -17.7
(以上の7名がC1リーグ昇級)
8 京杜 なお -19.7
9 正木 太志 -37.0
10 鴻海 大輔 -80.3
11 富尾 啓吾 -140.2
(以下の4名がC2リーグ陥落)
12 亀山 馨 -141.3
13 須田 春恵 -173.7
14 細谷 映里子 -377.4
15 幡井 梨花 途中休場

34期の新人からは、大竹・斎藤・塚本・石井の4名が昇級となった。
終わったあとの打ち上げでストレートに喜びや悔しさを表す新人たちに、久しぶりに胸が熱くなった。

後期C2リーグ開幕は8月1日。
新たな新人たちも入ってきて先輩と呼ばれるようになる。
キミたちの遥かな闘いはまだ始まったばかりだ!

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