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最強戦

 
いよいよ来週に迫った「最強戦著名人予選」。
ルールに関してはSKリーグとほぼ一緒なので、特に問題ないかと思います。
特殊なのが予選・決勝共に「半荘1回勝負」という事。最近のリーグ戦時に少しお話もしていますが、肝となる「2着まで・トップ取りの勝負における状況(条件)判断について」を記します。
が、その前にまず、これまでやった事、お話した事を簡単にまとめてみます。
 
■リスクとリターンについて
 
 牌効率をご理解しつつも、それだけに拘らず、「最終的にアガリが見込める形」に持っていく・・
当初から基本的な手順はあまり問題がありませんでした。

ただし、配牌の良し悪しに関わらず手を進めていく傾向があった為、
「あまりアガレ無さそう、かつアガッても見返り(リターン)が無いような手牌」で中盤を迎え、相手からのリーチを受け当然オリに回るものの、終盤安全牌に窮する、というケースが若干見受けられました。(①)
 
一方、アガリに向かうべき手の時に放縦してしまい、その事を必要以上に悔やまれる、というような時もあったかと思います。(②)
 
聡明な勝間さんですから、そのバランスにご自身で気づき修正もされている(本当に凄いと思います)のですが、 ②のケースはアガリが近い=牌が揃っていて、安全牌が少ないという事ですから、麻雀において宿命ともいえるのです。
 
 
こんな所に、持ってきた不要牌を捨てたら、ダマの満貫に放縦してしまったというのは勿論、形的にも打点的にも十分なリターンが見込めるこの手なら、リスクを負ってリーチ一発に勝負し、結果飛び込んでしまったとしてもそれは仕方が無いことなので、「精神的に引きずらない」事がとても重要です。
 
逆に①のケースでいうと、7巡目を迎えて以下のような手。
 
 ツモ ドラ無し
 
悪配牌から一生懸命進め、それなりの手になったかもしれませんが、この辺りででも切って安全牌を確保すべきでしょう。クイタンも形悪く、次に安牌を引いたら、さらにも切って、カンチャンをズバズバ引いた時だけアガリに向かう、という感じです。
 
 
いわゆる「完全イーシャンテン」形のこの手も、ドラが でない限り、特にドラ無しの場合はある程度
の所での代わりに安全牌を持ったほうが良いです。基準は8,9巡目といった所でしょうか。
勿論が既に1枚ずつ切れているという状況であれば、すぐに入れ替えるのは言うまでも無いです。 

簡単におさらいしましたが、実際は持ち点や親番、相手の仕掛けなど判断材料が増えます。
まずは単純に、①のケースにならないように、1段目(6巡目)辺りで「リスクを抱えてリターンを取りにいくのか、そうでないのか」という事を少し考えてみる、という事を癖にすると良いでしょう。
 
■オリと手詰まり
 
上記した様に「メリハリを付けて打つ」という事が望ましい訳なので、リターンの無い手時は、当然手詰まりに
ならない様にしたいものです。
 
・オリ 
オリの鉄則は「先にリーチ者だけの安全牌を切り、3人に通る、通りそうな牌は後から切る」
という事です。
例えば
 
 
 
こんなリーチを受け、オリ決定な時に手牌の安全牌が とあるとします。
この内、 は3人への共通安全牌、は2人、はリーチ者だけの安全牌です。
一発目で切る牌はのどちらかにします。安易にと切って他からリーチ!と来た時に安全牌に窮するというケースが最悪となってしまうからです。
 
その後もリーチ者がツモ切った牌(現物になったばかりの牌)が手牌にある場合、その牌から捨てていき、なるべく共通安牌を後から捨てましょう。そうすれば、途中でリーチ者の現物ダマテンを果たした他家にも対応出来ます。(座巡にもよりますが)
 
「なるべく通ったばかりの牌を切る」これもオリの鉄則です。
 
・手詰まり
 
安牌をある程度抱えていたものの、危険牌ばかりツモってしまい、安全牌が無くなってしまう。
 
誰でも時に手詰ってしまうケースがあります。
こういう時はなるべく安全度の高い牌を探しましょう、というお話をしました。
単純にスジやワンチャンスの他、三色やイッツーなどの2ハン役にあたる可能性が無い牌を探しましょう、と。
リーチ+2ハン役にあたると打点ありますからね。「ドラまたぎの牌で打つとドラ1確定なので打たない」と同じ理屈です。
 
実はもう一つ、お話していなかった大事な事があるのです!!
 
それはいわゆる「後スジ」(リーチ後に通った牌のスジ)の信頼度です。 
簡単に言うと・・・
 「2,8よりも4,5,6の方が安全度が高い」という法則です!
 
その理由は 
・2,8は数牌で1,9の次に使いづらく、出アガリが見込める。また6,7,8と持っているところに 5
  を持ってくると、8の方を切るというケースもあります。
 
 ・逆に4,5、6は使われているケースが多いと誰しも考える為、カンチャンでリーチにいきづらい、という心理
が働く。
 
という事です。 
 5が通った時の2,8に対して、4,5,6が後スジになるって事は4の場合「1,7が切れている」というように「中スジ」になっています。 
「 困った時の後スジは2,8のより4,5,6の中スジ」と覚えておきましょう。
 
ついでにスジで言うと、「端牌がドラの時の2,3はむしろ危険スジ」です。お分かりになってるとは思いますが
念のため。
 
ドラが の時、が切れてるからっておいそれとは切れないという事です。
特に競技ルールだと重要ですので、記しました。
 
 
■まとめ
もうお分かりの事が多かったと思いますが、おさらいしてみました。今から新しい技術を身に付けるより、
良いバランスで打てるようになってきているので、明らかなミスをしないように、振り込んでもめげずに強い気持ちを持って打つことが大切です。
 
 

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