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【Classic予選1.2.3組最終節レポート!!】

Classic予選1.2.3組第3節が6月13日(水)に開催され、いよいよ本選出場者が決まりました!


今期は本戦人数の増加に伴い、若干通過率があがっており、1組は12名中8名、2組は16名中8名が、3組は24名中10名が本戦進出。1組と2組の1位は準決勝へとジャンプアップします。
通過はもちろん、ポイントがある選手はジャンプアップを狙うでしょうし、順位による昇降級点もあるため、選手はどのポジションでも少しでも上を目指した闘いをすることになります。


それでは、予選最終節のレポートをお送りいたします。

 

 

―――予選1組――――

 

第2節終了時成績
1  石橋 伸洋 29.3
2  土田 浩翔 24.7
3  嶋村 俊幸 20.8
4  須藤 泰久 17.8
5  忍田 幸夫 15.9
6  村上 淳 0.4
7  新津 潔 0.2
8  佐藤 崇 -1.7
9  木原 浩一 -4.9
10  水巻 渉 -6.8
11  有賀 一宏 -36.1
12  須田 良規 -65.6

(上位8名が本戦へ通過)

 


最終節開始時点、9位は木原(協会)。なんとしてもプラスポイントが欲しい。
その木原、トップと200点差の32400で迎えた2回戦南3局。


 ドラ

 

すんなりといけばなかなかアガリが見込めそう、123に変われば打点まで見込める。ここに4巡目四を引いて打白。その白を親の佐藤(崇)がポン。


 ポン


佐藤は30000持ちの3着目。形は少し苦しいか。ターツは足りているし、南やドラを絡めて高打点も望める手牌ではあるが急所が2箇所残りの現状2900の2シャンテン。そしてClassicは親の仕掛けに対しては周囲の対応が本当に厳しい。
対する木原は立て続けにと引いて
 ドラ

 

この十分形に。しかし佐藤の手牌の伸びが尋常ではなかった。
と引いてあっというまに
ポン ドラ

予想だにしない形の親満イーシャンテンに。上家の須田からをチーするとすぐにツモ。4000オールで頭ひとつ抜け出した。
木原は1本場も七対子テンパイで待ち頃の単騎でヤミテンをいれ続けるも流局してオーラス2本場、親は木原。
トップは42000で佐藤。続いて嶋村28600、木原28400の並び。
親の木原はを仕掛けて


ポン ドラ
このイーシャンテン。その差は200点。なんとしてでもアガリが欲しい。ここにを引くと場を見渡し、打
一方の嶋村はというと

 

 

このヤミテンを入れていた。リーチ棒は絶対に出せないため、このままうっかりツモるか役有りの手変わりが好ましい。ラス目の須田も嶋村のをカンチャンで仕掛け、三者が激しくぶつかり合う。
木原が待望のを引きいれ待ちのテンパイを果たすと嶋村もを引きいれ打待ちへ。そのニを須田がカンチャンでチー。嶋村は次巡ツモ切り、何枚か押すが、更にを引いたところでを抜いて降りに回る。結果は流局。

木原が嶋村のをアガリ逃しと捉えるかは微妙なところだが、木原にとっては痛い痛い3着。ノーテン罰符がないため、100点200点の差がなかなかクリアできない、Classicのシビアさが如実に現れた一戦であった。


3回戦も木原の前に佐藤(崇)が立ちはだかる。
佐藤34500、木原33000で迎えた南3局。木原に待ちのピンフのみテンパイが入る。ドラの西は全て見えていたうえ、はそう悪くない。点差を考えオーラスに向けあがった時佐藤をかわせるリーチを打つ手もあるとは思うが、木原はヤミテンを選択。これが効を奏し、土田のリーチを受けた水巻が現物のを打ち1000とリーチ棒でトップ目に立つ。
オーラスは木原が親番。競る二人の配牌はというと


木原 
佐藤 


お互いにまとまった配牌である。お互いに手を進めて12巡目。


木原 
佐藤 


ここで木原は1枚切れのを抱えをツモ切り。次巡からを中抜きし、降りにまわる。
こうなると佐藤があがれるかどうかにかかってくるが、その佐藤。を引き入れのテンパイを果たすが・・・なんとは1打目フリテン。後は山と自分とのツモ勝負となる!結果、女神は佐藤にをもたらした。値千金の400-700。佐藤はこれで連勝。結局この日ポイントを50オーバー稼ぎだし、二位で予選を通過した。
対する木原は残念ながら10位で予選敗退となった。8位との差は6.4ポイント。微差での2度の競り負けが大きく響く形となった。

 

 

木原と同じく協会のAリーグに在籍する須田。その須田はというと2回戦でラスを引き一人マイナス75ポイントのダントツ最下位に。トップでも平均プラス20~25ポイントのClassicルール残り2戦でこのビハインドは厳しい。と思われたが・・・
3回戦親番でのリーチをことごとくツモりあげ、50000点のトップを獲ると続く最終4回戦もトップ。なんと2回で55ポイント叩いて見事な予選通過。よもやの土壇場での凄まじい大逆転を見せてくれた。

 

 

須田が突き抜けた3回戦オーラス。
東家須田47300 南家須藤26200 西家有賀21000 北家村上25500
須田を除く3者はなんとか2着が欲しい。1000点あがれば2着浮上の村上が果敢に仕掛けていく


ポン ドラ

 

ドラドラと素点も十分な仕掛けである。更にを引きを打っていくが・・・ここでなんと親の須田からリーチ。須田はダントツだがポイントが大幅マイナスなので少しでも素点を上乗せしたい。
須田はこのリーチをツモりあげ1000オール。そして運命の一本場。


 ロン 西家ドラ

 

 チー 打

 

あがったのは有賀。宣言牌をチーして放銃してしまったのが村上。2600は2900でツモか直撃なら逆転のリーチドラ1。村上はこれでラスに転落。最終戦ほぼトップ条件となってしまう。


その村上の最終戦はというと、苦しい展開で迎えた南3局26900点持ち最後の親番。
 ドラ

 

ドラの中がトイツで三色含み。打点が見込める本手である。この手をスルー、スルーと腰を据えて打つが、連続で打たれた2枚目のを渋々といった様子でチー。すぐにもポンしてこの形。


 ポンチー ドラ

 

片アガリの5800テンパイ。は1枚切れでそこそこ良さそうではあったのだが・・・が顔を見せる前にを引いてしまう。無念のツモ切り。その後すぐにが続けて河に現れ・・・手番がほぼなくなったところで手じまい。流局親流れということになった。
オーラスは執念の7700をあがって2着になるものの、通過までわずか3300点足らずの敗退。第5期Classic覇者村上淳の闘いは早くもここで終わりを迎えてしまう。

 


前節終了時、「プラスポイントを維持できるように頑張りたい」と語ってくれだ麻将連合忍田も、この日は奮わず3回戦に至っては26900の微差ラス。最終戦も4着でこの日-55.5ポイント。無念の敗退となった。

 

 

1組最終結果

 

1     須藤 泰久     58.6  準決勝へジャンプアップ
2     佐藤 崇       49.9
3     嶋村 俊幸     33.4
4     石橋 伸洋     14.6
5     新津 潔        8.4
6     有賀 一宏      4.3
7     須田 良規    -21.4
8     土田 浩翔    -23.0   ここまで本戦へ通過  
9     村上 淳      -26.3
10     木原 浩一    -29.4
11     水巻 渉     -38.5
12     忍田 幸夫    -39.6

―――予選2組―――

 

第2節終了時成績
1  坂本 大志 80.8
2  近藤 誠一 62.8
3  平賀 聡彦 58.2
4  冨澤 直貴 34.5
5  依田 暢久 34.0
6  土井 泰昭 30.7
7  小林 剛 12.8
8  中嶋 龍太 -3.3
9  佐藤 聖誠 -13.3
10  根本 佳織 -13.7
11  鈴木 たろう -27.3
12  下出 和洋 -29.1
13  須山 いづみ -38.6
14  多井 隆晴 -52.1
15  河野 高志 -55.1
16  阿部 孝則 -82.3

(上位8名が本戦へ通過) 

 


今期は全く奮わない、あと一歩が届かないRMU多井。この日も2回戦・3回戦とも一時はトップ目に立つものの、2戦ともかわされて2着。もう1アガリというところで足踏みさせられる場面が多く見られた。結局最終日は微浮きするものの前節までのマイナスが響き、同じくRMUの阿部・河野と共に予選での敗退となった。


日本プロ麻雀協会鈴木たろうも予選で敗退となってしまう。仕掛けなどで積極的に主導権をとっていく持ち味を発揮した場面は多く見られたものの、1回戦は27000点のラス。3回戦はオーラスの2000オールでまくってトップ目に立ち、更に加点を目指してアグレッシブに押すものの流局。これで-28ポイント。最終戦トップならば通過の目があるかと思われたが、勝負駆けに失敗し箱割れ寸前のラスを引いてしまいここで敗退。

 

多くのタイトルを持つ他団体の選手が次々と敗退していく。


開始時点ではボーダー付近だった麻将連合小林。1回戦ラスを引いてこれ以上のマイナスポイントは避けたい2回戦。
オーラス28000点持ちの3着目。トップ目の親が39900で2着目が32400持ち。2000-3900で同点トップ、2000-4000ならば単独トップとなるが・・・
その小林、1段目に自風のを叩いてこの形。


 ポン
2役混一がほぼ確定しているが、現状はターツ不足なのでから伸びれば・・・という感じか。
ここからと引いてテンパイを果たす。


 ポン
5枚使い、1枚切れで残り2枚の待ち。かなり苦しいが周りも筒子はしぼっており筒子はかなり高い。あたりを引いて待ち替えできるか、あるいは食い伸ばしをいれることが出来れば・・・と思っているとなんと望外のツモは4枚目の。この2000-4000で単独トップを獲り望みを繋げる。
・・・しかし小林の奮闘もここまで。続く3回戦、4回戦と苦しい展開の末4着をひいてしまい、現将王小林もここで敗退となった。

 


3回戦、現發王佐藤(聖)は順調にアガリを重ね東4局には45000オーバーのトップ目に立つ。ここまで順調にポイントを伸ばしており、ここでトップが獲れれば通過はほぼ確定となる。それに待ったをかけたのがB1リーグ所属の冨澤。

親番の冨澤の手元で会場中に響き渡る音が鳴る。二つアンカンをいれ、開いた形は四暗刻。Classicルールでは一撃でほぼ60ポイントをもたらす大きな大きな16000オール。

冨澤は気迫・闘志に溢れた打ち手である。この四暗刻で通過をほぼ確定としても、攻めの手を全く緩めずリーチを打っていく。既に照準は準決勝へジャンプアップの権利がある首位通過に変更か。しかし佐藤、そして永世女流最高位根本も冨澤の気迫に一歩も引かず立ち向かっていく。一時は点棒が70000点にまで届いた冨澤だが、終わってみれば55000点のトップ。16000オールをひかれた佐藤・根本は原点前後まで点棒を戻すことに成功した。


第3期Classic麻将連合下出は、前節67ポイントの負けを喫し、苦しい闘いを強いられることとなった。最終戦開始時点では-27.3ポイントの10位。最低でも浮きの連帯が条件となってくる。
オーラスを迎え下出は北家30300持ちの3着。トップになるにはトップ目からの満貫直撃か跳満ツモが条件。ここでポン・さらにを暗カンしてドラのをツモ。

 

「4000/8000」


北サンアンコトイトイドラサン。条件を満たしたところからの高めツモ。最終結果だけ見てみると実はこの局出上がり満貫でも2着になっておきさえすれば通過は通過だったが、あくまでもトップを狙い手を作っていった下出に女神が微笑んだ。

2組最終結果


1     平賀 聡彦    119.1  準決勝へジャンプアップ
2     坂本 大志     76.8
3     冨澤 直貴     61.9
4     土井 泰昭     58.4
5     中嶋 龍太     39.9
6     佐藤 聖誠     19.0
7     近藤 誠一     18.9
8     下出 和洋      1.0   ここまで本戦進出  
9     根本 佳織    -24.8
10     依田 暢久    -28.6
11     須山 いづみ    -28.8
12     小林 剛     -41.9
13     多井 隆晴    -45.4
14     河野 高志    -68.0
15     鈴木 たろう    -69.6
16     阿部 孝則    -91.9

 

 

 

―――予選3組――――

 

第2節終了時成績
1  平林 佑一郎 149.1
2  菊崎 善幸 75.1
3  佐久間 弘行 61.0
4  村田 光陽 55.0
5  篠原 建治 48.4
6  五十嵐 毅 38.2
7  三ヶ島 幸助 33.1
8  濱 博彰 32.5
9  矢島 亨 31.3
10  山田 昌和 21.1
11  伊達 直樹 13.8
12  沖野 立矢 6.0
13  京杜 なお 2.3
14  山下 健治 -0.8
15  清水 英二 -3.5
16  谷井 茂文 -8.4
17  熊林 真也 -23.9
18  吉田 光太 -26.7
19  石井 一馬 -35.7
20  淵田 壮 -47.6
21  曽木 達志 -49.5
22  茅森 早香 -111.0
23  長南 雅明 -130.6
24  山口 まや -135.2

(上位10名が本戦へ通過)

 


2回戦、南2局5本場。24人中10人通過の3組、11位山田(一般)、12位清水(麻将連合)が鎬を削る。
点棒状況は山田が31300持ちのトップ目、しかし清水も31200持ちの2着目。5本場のため、どんな軽い手でもここをあがっておけば大きなアドバンテージとなる。共にボーダーまではあと少しのため、浮きにまわって順位をあげておきたいところではあるが・・・
先にテンパイを入れたのは清水。


 ドラ


手変わりはほとんどない手ではあるが、ドラが役牌でまだ見えていないこともあって慎重にダマテン。Classicルールはノーテン罰符がないのも大きい。リーチ=失点のClassicルールでアガリの見込みが薄い手を安易にリーチと行くのは得策ではないだろう。

山田はというと


 
このイーシャンテン。比較的安全そうなを持ってくると形を決め打。すぐにを引き入れこちらもダマテン。出アガリが利く分若干山田が有利なめくり合いとなった。あとは巡目との兼ね合いでどちらが降りに回りはじめるか・・・と見ているとツモの声は思わぬところから。


 ツモ ドラ


4000は4500オール。アガったのは一回戦4着で後がなくなった現在16位の沖野。沖野はこのアガリでこの半荘を制すと、続く3回戦もトップ。一気に順位を10位上げて6位での本戦通過となった。


続く局で山田にアガリが出て迎えたオーラス1本場。
親番の清水は28000点、2着の山田は33000、トップの沖野は37800と清水にとってはだいぶ苦しい展開。
山田は早々にダブ南を仕掛け


 ポン ドラ

 

親の清水はというと


 ドラ


なんとか連荘したい清水。あわよくばドラが伸びて1000/2000だが、2着キープでよしの山田。共にイーシャンテンとなったがここで21200持ちラス目の篠原からリーチが入る。
打つわけには行かない山田は降り気味に打つが、清水はを引いてテンパイにこぎつける。リーチか。ダマか。それとも降りか。清水の選択は切りリーチ。しかしこれが篠原のカンに捕まってしまう。メンタンドラ1で5200。ツモ直条件を満たし篠原は3着に。清水は手痛いラスになってしまう。


続く3回戦で清水はトップで挽回し、最終戦に勝負を賭けるのだが、及ばず3着。ボーダーに5.6p届かずの敗退となった。
2着確保となった山田はというと、3回戦・4回戦で微沈みの3着でわずかにポイントを減らすが、最終戦大きくボーダーが下がり8位で通過。昨年度決勝の山田、今年はどこまで勝ちあがれるか。

日本プロ麻雀協会の面々も、代表五十嵐を筆頭に佐久間・矢島・濱と見事4名が本戦へ進出。

RMU谷井も2組で敗退となった多井・阿部・河野の3人の無念を晴らすべくポイントを大きく伸ばし、本戦へと駒を進めた。

101競技連盟からは1.2.3組では唯一のエントリーとなった村田は、展開に恵まれないながら3着3着3着と凌ぐも、最終戦無念のラスを引いてしまい、僅差で本戦進出を逃してしまった。


首位通過は平林。なんと驚愕の210.2ポイント。Classicルール12回でこの数字はまさに脅威。成績を見てみると12回中8回がトップ!3着が3回に2着が1回でラスは無し。素点の合計は12万点もプラスであった。平均すると1半荘で1万点浮いてるわけだから・・・まさに怪物である。この怪物ぶりが本戦でも発揮されるのかどうか。注目したい。

 

 

3組最終結果

1     平林 佑一郎     210.2
2     三ヶ島 幸助      62.9
3     五十嵐 毅      62.5
4     菊崎 善幸      36.1
5     谷井 茂文      35.1
6     沖野 立矢      32.9
7     佐久間 弘行      23.6
8     山田 昌和      16.4
9     矢島 亨       14.6
10     濱 博彰       13.3 ここまで本戦進出  

11     村田 光陽      8.7
12     清水 英二      7.7
13     篠原 建治      5.5
14     吉田 光太     -1.9
15     伊達 直樹     -7.1
16     京杜 なお     -12.0
17     石井 一馬     -16.0
18     山下 健治     -25.2
19     茅森 早香     -50.7
20     熊林 真也     -54.3
21     淵田 壮      -74.9
22     山口 まや     -84.6
23     長南 雅明     -92.9
24     曽木 達志    -118.9

今後のClassic予定ですが、まずは6月16日(土)にClassic予選4組が、1~4組の敗退者もリトライ可能な予選5組が6月24日(日)に行われます。そしていよいよ本戦が今月末、6月30日(土)にはじまります。今回通過した選手はもちろん、惜しくも敗退したあの選手、この選手の復活もあるかもしれません。夏も近づいてきました。今後も熱い熱いClassicから目が離せません!

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