今期リーグ戦もいよいよ佳境となる第9節。
開始時ポイントは+206.5で、現状2位。
今節の同卓者は以下3名、ここまで首位を走る中嶋との直接対決となった。
中嶋 +257.6 (1位)
浅野 +123.1 (6位)
篠原 △244.8 (14位)
<1回戦>
中嶋を3着、浅野をラスにした上でトップを取る。
これで、トータルトップに躍り出る。
<2回戦>
ここでも好調が持続し、中嶋をラスにしてトップ。さらにポイント差を広げる。
<3回戦>
東2局、当面の敵である中嶋に満貫(リーチ、ピンフ、裏2)を放銃。
これが致命傷となり、△2.6ポイントのラス。トップまで7.4ポイントの大接戦だった。
順位点が1万点、3万点である最高位戦ルールでこのラスは非常に痛い。
<4回戦>
この半荘も前回の流れを引き継いでか、南2局まで良いところなくジリ貧の断ラスに追い込まれていた。
しかし、南3局に奇跡が起こる。
配牌ゼロ枚だったドラのを立て続けに引いて暗刻になる。
7巡目にの両面チーテンを取り、カンのテンパイ。
ラス目の7巡目両面チーなので、かなり警戒されそうだが、幸いなことにこの時点では4枚切れており、必ずしも本手が入っているようには見えなかったと思われる。
そのためか、トップ争いをしていて既に仕掛けていた中嶋からがこぼれる。
依然としてラス目だが、オーラスに望みをつなげた。
南4局0本場、親の篠原からリーチが入るも何とか形テン取りに成功し、2人テンパイ。
南4局1本場 供託1000点 ドラ
3着目の中嶋とは7400点差、2着目で親の篠原とは13400点差
10巡目に以下の形となった。
とは生牌で、が1枚切れ
点数状況を考えると、選択肢は以下が頭に浮かんだ
①切りリーチ
②切りリーチ
③切りダマ
私はこの中から③切りダマを選択した。
①切りリーチでもならトップ目以外からなら出上がりできるかもしれないが、残り1枚の牌と心中する勇気が無かったし、だったら仮に中嶋から直撃しても裏ドラ条件になってしまう。
また、②切りリーチをすると、ほぼ出上がりができなくなるという思いから、5200でも良いから素点を加算する可能性を高めたかったのと、中嶋からの直撃での3着浮上を狙って切りダマにした。
そうこうしているうちに中嶋からリーチが入る。
は中嶋の現物でもスジでもなく、他家から切られることは想定しづらいので、ツモ切りリーチをしようかどうかとほんの一瞬考えたが、すぐにをツモった。
ツモ
中嶋のリーチ棒に供託を合わせて望外の2着に浮上して4回戦終了。
結局この日+53.3となりトータルトップに躍り出ることが出来た。
―36期B1リーグ第9節終了時結果
1 山口 まや 259.8
2 清原 大 189.3
3 山内 雄史 186.3
4 中嶋 龍太 181.8
5 浅野 剛 166.0
6 坂本 大志 113.6
7 谷口 竜 75.4
8 嶋村 俊幸 25.7
9 新井 啓文 -5.7
10 冨澤 直貴 -34.9
11 浅埜 一朗 -86.3
12 武中 真 -136.9
13 齋藤 敬輔 -152.5
14 篠原 健治 -265.2
15 いわま すみえ -266.3
16 中村 英樹 -311.1
今期で、4年目を迎えるB1リーグ。
残り3節、非常に良いポジションにつけています。
Aリーグで戦う為に昇級枠の2人になりたい。
出来れば『新人王』になって…。
最後になりましたが、自戦記を書くにあたって機会を作ってくれた武中選手をはじめ、ご協力頂いたすべての人に感謝します。
文責:山口 まや(文中敬称略)