コラム・観戦記

【36期B2リーグ第3節自戦記】竹内 朋之

5月15日の日曜日、36期最高位戦B2リーグの第3節が行われた。
 
 
2節を終えた時点で+70.6の6位と結果は悪くない。
 
しかし、内容としてはもう少しどうにかなっていたのではとも思う。
 
放銃はあまりないのだが、あがりもあまりない。
 
周りに過剰に対応し過ぎているような気もする。
 
 
もう少し自分のあがりを増やせるようにしようと思いながら対局に臨んだ。
 
 
1回戦
起家から松田・宇野・竹内・野口
 
東1局は宇野の一人聴牌。
その後も大きな点棒の動きはない。
 
自分の手牌はある程度の打点は見えるのだが形がよくない。
速度でも他の3人の方が速く結局対応を強いられる。
 
どこかで手が入ってくれればと思いながら南入。
その1巡目。
 
親の松田から立直の声がかかる。
 
程無くして松田がツモ、ダブル立直ツモ白ドラ1の4000オール、これで一人抜け出した。
 
 
その後は再び誰も大きくあがることもなく、自分の親番で連荘を目指すもあっさり流れオーラスとなる。
 
未だノーホーラの私は23000点持ちのラス目だが3900点出あがりで3着が、

1300/2600ツモで2着までになれる点差。
 
一人40000点を超えているトップ目の松田を捲くろうというのは虫が良すぎるし、

2着まで上がれば十分だろう。
 
しかしもらった配牌は3900どころかあがりも遠そうな手牌、

1枚あるドラのが重なることを期待して打ち進めるが終盤に親の野口が

三色ドラ2の高目のをツモ。
 
これで2着を目指すのも厳しくなり再び3900位の打点が欲しいなと思いながら取る配牌は

またあがりに遠く、松田の一人聴牌で1回戦目は終了した。
 
第3節1回戦
松田 +40.9
野口 +19.3
宇野 -18.2
竹内 -42.0
 
 
2回戦
竹内・野口・松田・宇野
 
1回戦目と起家の位置が変わっただけで全く同じ席、

今節初めて先制カンで立直で流局1人聴牌。
 
東2局に宇野が1300/2600、東4局には野口が宇野から5200出あがりと

1回戦よりかは点棒の動きがありながら南入して親番。
 
聴牌で連荘の1本場、ドラが
で筒子のタンヤオ面子で一面子と塔子(ターツ)。

 

 から小考して打
その後筒子面子が埋まり打
で立直、宇野からであがり裏1で

5800は6100でトップ目に立つ。
 
その後親では加点出来ず、南2局に高目平和三色の聴牌の打

1500点を放銃もラス前にメンピンのあがりでトップ目でオーラスとなる。
 
ラス親の2着目の宇野との点差は4800、3着の野口と9600点差で

ラス目の松田とは9800点差。
 
現状トップ目とはいえ3着も4着も満貫ツモ条件。
5200放銃で3着まで落ちるので放銃リスクを回避するのが一番いいと思いつつもあがりに向かう。
 
だが松田からの立直を受け撤退、なんとか安全牌を抜きながら流局を願うも

終盤についにツモられてしまう。
 
ドラドラの満貫で2着で2回戦は終了。
 
第三節2回戦
松田 +35.0
竹内 +13.8
宇野 -13.0
野口 -35.8
 
3回戦
宇野・竹内・野口・松田
 
東2局に親で高目一通の平和立直、東4局にも高目一通の立直をかけるもどちらも流局、

400/700を一回ツモるも他家のあがりとノーテンで点棒を減らしオーラス。
 
2回戦も誰にもトップが見えるオーラスだったが3回戦目のオーラスはさらに僅差のものとなっていた。
 
トップ目の宇野が31400点、2着目の野口が31200点、3着の松田が28500点で27900点持ちの私がラス目となっていた。
 
ドラが
で1本場、供託と積場で2600点をあがればトップになれる。
 
宇野と野口はあがりトップ、ラス親の松田は軽くあがっても次局以降も再び同じような状況になるが、みな是が非でもあがりたいオーラス。
 
配牌でドラが1枚あったので立直ドラ1を目指す。
 
宇野・野口に仕掛けが入るがどうせ現状ラス目、

もしあがることが出来れば一気にトップまで突き抜ける。
 
不要牌は無筋でも切りながらようやく聴牌。

 

 
後は運を天に任せて、となる前にすぐに下家の野口がツモ。
 
400/800で野口のトップでこの半荘は終了。
 
第三節3回戦
野口 +35.1
宇野 +10.9
松田 -12.4
竹内 -33.6
 
4回戦
野口・宇野・松田・竹内
 
ここまでの半荘3回で4着2着4着ときて本日のマイナスが61.8となっている。
12節のリーグ戦、あまり一日の結果だけ考えてもしょうがないとは思う。
 
それでも一日で80だの100だの負ければげんなりする。
そしてこの日もあがりも放銃もそこまであるわけでもなく進んでいる。
 
最後くらいはという訳でもなかったが。
 
東2局に先制聴牌が入り平和のみだが
の立直を出あがり、

続く東3局にも好配牌が来る。
 
自力で萬子に寄せて

 

 ドラ


 
が出たら迷わずポン聴に取ろうと思っていたら

上家からが出てでチー、

の聴牌がすぐに下家から出て8000点のあがり。
 
このリードを守ったままとまではいかないが5300点浮きのトップ目でオーラス。
 
2着の宇野と2100点差、松田・野口とは5200直か満貫ツモ差とほぼ2回戦目のオーラスと同じような条件だったがここは野口と僅差の松田が3着を確定させなんとかトップで終わることが出来た。
 
第三節4回戦
竹内 +35.3
宇野 +13.2
松田 -12.8
野口 -35.7
 
4回戦目のトップで第三節は-26.5で終わったが、開始前に思っていたことは全く実現出来なかった。
 
まあ、あがりを増やしたいと思ったところで増やせるものなら誰も苦労しないが。
無駄な失点をしないのは当然良いのだが、やはりあっさり降りすぎていることが多い。
 
これは単純に他者の手牌に対する読みの精度が低い故だが、

24人中4人の昇級枠を考えるとこのままでは難しい気もする。
 
まだ四分の一が終わっただけで先は長い、

十二節終了時昇級4人の中の一人に入っていられるようこれから精進して行きたいと思う。
 
(文中 敬称略)
 
 

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