コラム・観戦記

【36期B2リーグ第4節自戦記】齋藤 巧也

第3節の結果に不甲斐なさを感じていた。

1回戦 1着 +65.4
2回戦 4着 △42.6
3回戦 1着 +64.8
4回戦 4着 △61.5

第3節トータル +26.1

第3節終了時トータル +78.2

トップを取った半荘のあとはラスだけは避けなければいけないと思っている。
せっかくの勝利に水を差すことになるからだ。
ポイントが行って来いになるのはあまりにももったいない。
もっと着順に対する意識を強く持たなければいけない。

第3節までにトップを5回取っているがラスが4回ある。
素点で+58.2だが順位点ではわずか+20.0となっている。
着順取りが下手という他ない。
最高位戦ルールの麻雀はトップ取りではなく順位取りの要素が強いのだ。

早く発想を切り替えなければ…。

第4節
1回戦
東家 浅見
南家 依田
西家 齋藤
北家 栗田

東1局
開局早々に手がまとまる。
9巡目 ドラ

 


ピンズが場に高くソウズは安い。
待ちならほぼ上がれそう。
をポンしてすぐにで1300を和了(ホーラ)する。

場に安いソウズにあわせてあがりを取りに行ったが、正直軽いあがりだと思う。
トイトイへの渡りもあるが、門前(メンゼン)でリーチのほうがあがれなくても

価値があったかもしれない。
放銃した側も対してダメージはないだろう。
1局消化した。
ただそれだけのこと。

東4局
親の栗田と西家の依田からリーチが入る。
11巡目に追いつく。
北家 ドラ 

 

 
ソウズは場にかなり高く、3面待ちとはいえかなりリスキーだと感じていた。
しかし、むざむざ
をツモ切りさせるわけにはいかない。
腹をくくってリーチを打った。
すると、数巡後栗田が
をアンカン。
新ドラは

待ちはかなり減ったがまだ勝負になる。
ドラがのりツモる手に力が入ったが、持ってきた牌には目を背けたくなった。
ドラの

栗田からロンの声。
メンタンオモウラの12000だ。
ここまで小場の展開だっただけに、一人大きくビハインドを背負ってしまった。

南3局
9巡目、あとのない親番で先制の聴牌が入る。

 

  ドラ


4p*と6p*が自分の目から2枚ずつ見え
は悪くないと思いリーチを打った。
自分でも焦ったリーチだとは思った。
しかし、それ以上に一刻も早くリーチを打ちたかった。
何としても親番を維持したかったのだ。

しかし、狙いとは裏腹に栗田が押し返してくる。
アンカンした
が新ドラとなりリーチとくる。
こうなるともう生きた心地はしない。
流局後開かれた手牌には待ちの
が暗刻で入っていた。

1回戦は結局ラスのまま終了する。

1回戦トータル
依田  +42.2
栗田  +13.4
浅見   △8.1
齋藤  △47.5

2回戦
東家 依田
南家 齋藤
西家 浅見
北家 栗田

ラスを引いたことでさらに焦りが募った。
落ち着こうとすればするほど顔が火照っていく。
トップを取れば帳消しにできる。
そう思っていた。
完全に頭に血が昇ってしまっていた。

東3局には親番の浅見のリーチに2回連続で5800を打ち上げてしまう。
いずれもイーシャンテンからの放銃で焦りからきた浅はかな打牌だった。

次局に一か八かの国士無双を聴牌するが、脇移動で終了する。
その後は浅見が4000オールをツモり、そのままトップで逃げ切る。

2回戦トータル
浅見  +54.6
栗田  +15.2
依田  △19.2
齋藤  △50.6

3回戦
東家 浅見
南家 齋藤
西家 依田
北家 栗田

2回連続ラス。
ここまでくると連勝でチャラという発想にはなれなかった。
もうラスだけは引きたくない。
そんな気持ちだった。

オーラスまで慎重に打ち進め、なんとか3着で迎える。
ラス目の浅見からリーチが入るが向っていくことはできなかった。
流局を心の底から願ったが、ツモられる。
3連続のラスとなる。

3回戦トータル
栗田  +38.7
依田  +10.4
浅見  △11.5
齋藤  △37.6

4回戦
東家 依田
南家 栗田
西家 齋藤
北家 浅見

前がかるよりは慎重に打ったほうがいい。
慎重に冷静に打牌をしよう。
強くそう思いながら卓についた。

4回戦は我慢の展開が続く。
東2局に栗田が連荘し頭一つ抜け出す。
東3局の親番を迎えるまで自分だけあがりがなかった。

しかし、僥倖の18000をあがることができ、2着に浮上する。
ドラドラ七対子のリーチがハイテイで手詰まった浅見からこぼれたのだ。

そのままの並びでオーラスを迎える。

南4局
東家 浅見 16100
南家 依田 29800
西家 栗田 38900
北家 齋藤 35200

ドラがで6巡目に分岐点。

 

現状点数は足りていないがいくらでも手が変わりそうな形。
の取らずもある。
自分は聴牌をとった。
ソウズの手変りでリーチを打つつもりだった。
をツモった時は依田や浅見の速度感次第で考えようと思っていた。

数巡後をツモる。
浅見は当然来るだろうがまだ聴牌はしていなそう。
依田も手が重い様相だった。
喉から手が出るくらいトップが欲しい。
そう思い
を切りリーチした。

しかし、直後浅見がツモ切った牌に栗田から声がかかる。
タンヤオの1300。

4回戦トータル
栗田  +41.2
齋藤  +14.2
依田  △10.2
浅見  △45.2

4回戦終了時合計
栗田 +108.5
依田  +23.2
浅見  △10.2
齋藤 △121.5

今節は反省点ばかりで実に歯がゆい内容だった。
自戦記を書いている間も悔しさばかりが募る。
自分への戒めとして今節の結果は深く胸に刻みたい。
あと8節ある。
ポイントは随分目減りしてしまったが、戦いは長い。
教訓を生かし上を目指す。

B2リーグ第4節終了時結果
1  浅見 真紀   272.5 
2  依田 暢久   180.5 
3  竹内 朋之   169.0 
4  松田 猛    137.6 
5  井上 慎司   119.2 
6  中嶋 和正   112.1 
7  栗田 寛    106.0 
8  和田 聡子    97.2 
9  坂井 秀隆    46.0 
10 中郡 慧樹    -3.5 
11 土井 裕美子  -17.3 
12 宇野 公介   -20.9 
13 橋本 辰徳   -36.6 
14 宮本 祐子   -42.5 
15 齋藤 巧也   -43.3 
16 河野 直也   -52.6 
17 小山 直樹   -57.5 
18 須藤 泰久   -64.6 
19 川端 美雪   -66.6 
20 斉藤 まゆら  -75.4 
21 野口 みちる -146.8 
22 野口 洋貴  -199.5 
23 熊林 真也  -206.0 
24 松本 浩司  -207.0

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