第4節まで終了し、プラスしている選手が少ない。
今期絶好調の水巻が首位を快走し、1節ごとに100ポイント増えるというミスターパーフェクト状態である。
2位の大柳はAリーグに昇級してから大苦戦していたが、今期は別人のようだ。
2卓 1回戦
起家から平賀、村上、太田、石橋
東場は平賀の4000オールと村上が石橋から8000ロンアガリでリードする展開となった。
この半荘のポイントとなった局は南1の平賀の親番
南1局 ドラ
僅差でトップ争いをしている村上としては何としても
平賀の連荘は阻止したいところである。
村上、4巡目に中をポンして
7巡目には、
のテンパイとなる。
当然のように平賀もまっすぐ攻め、11巡目にリーチ
村上は平賀のリーチの一発目に裏筋のを引かされ長考、
結局撤退となる打を選択、すると太田からリーチの発声。
平賀は一発でをツモアガリし、またも4000オール。
南2局 2本場 ドラ
太田が3巡目にリーチ
をツモアガリ、2000・4000
ここまで出番のない石橋、南3局にリャンメンから仕掛け
ホンイツ2フーロテンパイになるが流局。
オーラスは太田の1人テンパイで終了。
平賀+48.8 太田+8.0 村上△16.9 石橋△41.9
1卓 1回戦
起家から水巻、佐藤、張、大柳
東2局 ドラ
張、4巡目に
から打
10巡目にツモでリーチ、一発ツモの2000・4000
東4局 ドラ
またも張に中盤にテンパイが入る。
自風のポンで高めマンガンのテンパイであるが、終盤にツモで逡巡。
この影響なのか、大柳最終ツモでチートイツをテンパイし
ここでションパイの南を打ち、テンパイを取る。
結局2人テンパイで流局。
オーラスは張と水巻のトップ争い、トップ目の張が自然にアガリを拾い、
抜群の安定度を見せる。
ラスは佐藤、元気がなく前途多難のスタートとなる。
張+45.8 水巻+14.6 大柳△16.8 佐藤△43.6
3卓 1回戦
起家から金子、冨澤、上野、近藤
開局から金子がエンジン全開、30分程連荘が続く。
主導権を取った金子コレクション。
東1局 ドラ
リーチ 流局
東1局2本場 ドラ
リーチ 流局
さらに次局、メンピン一発ツモドラの4000オール
南3局、近藤の先制リーチに追い掛けた冨澤が近藤から8000。
終始、金子ペースでの半荘だった。
金子+62.1 冨澤+13.1 上野△23.7 近藤△51.5
2卓 2回戦
起家から石橋、平賀、太田、村上
東1局から石橋の4000オールで始まり、次局は村上のホンイツ仕掛けを
うまく回し石橋の一人テンパイ。
南1局 ドラ
平賀の11巡目リーチ
に対して村上もテンパイ
こちらはヤミテン
結局、平賀がをツモ 700・1300
南2局は平賀から太田に3900、南3局に親の太田にタンピンドラ2のヤミテン
が入るのだが、平賀がノーテンから無筋をツモ番のないところで打つ。
結局は流局になったものの平賀の変調が感じられる局となった。
それでも平賀は南3局に村上から2000を直撃しラス抜け。
石橋+46.9 太田+17.2 平賀△19.5 村上△44.6
1卓 2回戦
起家から佐藤、張、大柳、水巻
今期絶好調の水巻、東3局にリーチの大柳を追い掛け一発で打ち取り2600。
東4局 ドラ
またも大柳が先制リーチ、水巻は対抗し12巡目ヤミテン
これは前巡に大柳がをツモ切っているためである。
様子を見ていた水巻は16巡目にツモ切りリーチを敢行。
迷いの無い素早い選択が水巻の充実ぶりを感じさせる。
しかし、張が無筋を押し700・1300のアガリ。
オーラスに大柳から佐藤へ8000
2着になった佐藤であるが、ここまでの展開は実に厳しい
ものであった。
水巻+37.8 佐藤+9.9 張△11.8 大柳△35.9
3卓 2回戦
起家から冨澤、金子、近藤、上野
東1局に近藤の2000・4000、さらに次局は3000・6000と
早くも独走状態になる。
近藤以外の3人が接戦になり、終始近藤ペースで進む。
ポイントになったのは南3局。
ドラ
まずは冨澤が11巡目にテンパイ
14巡目に金子がリーチ
から
打の待ち
金子は中盤にを手出ししているので、待ちはかなりの危険筋である。
冨澤がすぐにを引かされるが、マチカエしタンキを選択。
苦しくなった冨澤、最終ツモでを引き長考。
このも金子には無筋で、ドラまたぎのうえ確固たる安全牌がないのである。
冨澤は結局打を選択し、金子に3900を放銃しラスに転落。
オーラスは金子の一人テンパイで金子が2着に浮上。
近藤+59.7 金子+3.7 上野△20.1 冨澤△43.3
2卓 3回戦
起家から太田、平賀、石橋、村上
東4局に平賀から村上に2900
村上と太田のトップ争いでオーラスを迎える。
得点状況は太田+16.8 村上+8.6 平賀△10.4 石橋△15.0
南4局 ドラ
石橋が1巡目から積極的にをアンカンし、新ドラがになった
ため一気に緊迫した状況となった。
石橋、アンカン直後の手牌は
7巡目には、をポンし から打
場況からは最も有利な選択になっているが、次巡を引かされテンパイを逃す。
連荘したい村上であるが、石橋への放銃は致命的で手牌の進行も遅いため
受けに回る。
終盤、石橋はを引きテンパイし倍満まであるが流局。
太田+45.8 村上+17.6 平賀△21.4 石橋△42.0
1卓 3回戦
起家から張、水巻、大柳、佐藤
この半荘もオーラス水巻がトップ目、ラスの大柳に8000放銃も
トップで終わる。
水巻+36.0 佐藤+14.8 張△12.5 大柳△38.3
3卓 3回戦
起家から近藤、金子、冨澤、上野
南2局ドラ
ダンラスの上野が自風のとをポンしホンイツトイトイのテンパイ
を鳴かせた親の金子
からをツモ切りで12000放銃となる。
南3局に冨澤がをポン、ドラドラのイーシャンテン仕掛けをアガリ切り2600オール
ようやく冨澤が復調してきた。
南4局 1本場 供託×2 ドラ
3着目の金子が2巡目にをポンし、イーシャンテン
4巡目にはツモ、9巡目にはツモでテンパイ。
2着目の近藤から5200を直撃し、金子が2着に。
冨澤+37.9 金子+15.3 近藤△10.6 上野△42.6
2卓 4回戦
起家から太田、石橋、村上、平賀
東2局に平賀から石橋に7700
南2局に村上がドラタンキのチートイツをリーチでツモアガリ3000・6000
オーラスも村上がポンテンのホンイツをアガリ1300・2600
全体的には太田が安定した内容で勝ち頭となる。
村上+45.5 石橋+13.4 太田△9.8 平賀△49.1
1卓 4回戦
起家から張、大柳、水巻、佐藤
南1局 ドラ
親の張が8巡目にリーチ
接戦になっているだけにツモりたいところであるが、流局。
南2局 ドラ
珍しく水巻が少考してリーチ
ヤミテンにする選択もあるが、難しいところ。
こちらも流局。
南3局 ドラ
張が役牌を仕掛けテンパイを入れていたところを、ラス目の大柳が13巡目にリーチ
これにより張は瞬間テンパイを崩した瞬間に大柳にロン牌を打たれる。
難を逃れた大柳、をツモアガリ3000・6000
ラス目から一気にトップ目に。
南4局 1本場 ドラ
各自の持ち点は 張△8.1 大柳+8.8 水巻△1.3 佐藤+0.6
前局、張のリーチを受けたものの佐藤は1500をアガリ連荘
親番の佐藤5巡目にカンをチーしイーシャンテン
しかし、張が9巡目にをアンカンして佐藤に危機が訪れる。
ワンズへのくっつきテンパイを目指しての仕掛けが一気に苦しくなった。
トップ目の大柳も2フーロで対抗している、さらに水巻からリーチがかかる。
この時、佐藤は
安全牌はなく、テンパイも難しい。
長考の末、打で水巻に8000放銃。
佐藤は大柳のクイタン仕掛けに差し込むかを考えていたが、結果は最悪となる。
首位の水巻、一人勝ちでまたも100ポイント以上を加算
大柳+38.8 水巻+17.0 佐藤△17.7 張△38.1、
3卓 4回戦
起家から近藤、冨澤、上野、金子
南3局を迎え、トップ目の冨澤に上野が接近し下記の持ち点となる。
冨澤+7.8 上野+6.5 金子△8.2 近藤△6.1
前局のオヤで上野は近藤から5800を直撃し連荘となる。
冨澤もこの半荘はベストをつくし、復調している。
南3局 1本場 ドラ
オヤの上野から7巡目にリーチがかかる。
これを受けた冨澤も9巡目
ここに上野に無筋のツモで大長考。
場況を見ると、共に良いのでアガリは見込める。
近藤と金子はオリているように見える。
さあ、押すのかそれとも受けるのか? 冨澤の選択は後者で打。
私は冨澤が長考していたとき、「ここまでの自分を信じて押せ押すんだ」と
念力を送っていた。
次巡ツモで天を仰ぐ冨澤、そして上野はすぐにをツモ切る。
結局、近藤が上野にオリ打ち2900。
冨澤、攻めていればアガリ切れていた。
オーラスは全員ノーテンで終局し上野のトップ。
全体的には金子の安定度が際立っていた。
上野+37.2 冨澤+16.9 金子△13.9 近藤△40.2
レポーター 三ヶ島幸助