9月12日(木)、熱戦が続く第13期女流最高位戦も、準決勝中日を迎えた。
現在16名いる準決勝進出選手の中から、2回戦で4名が、更にもう2回戦で4名の合計8名がこの日で敗退となってしまう。
苛酷なサバイバルレースを勝ち抜くのは果たして誰か!?
開始時点でのスコアはこちら
1 石井 あや 144.1
2 野添 ゆかり 80.6
3 茅森 早香 78.1
4 浅見 真紀 43.6
5 根本 佳織 39.0
6 内間 祐海 14.6
7 櫻田 由樹 6.9
8 京杜 なお 5.6
9 元島 明子 -4.6
10 満井 あゆみ -20.8
11 西嶋 千春 -36.8
12 須山 いづみ -56.2
13 江森 るり子 -61.2
14 宮本 祐子 -64.9
15 いわますみえ -103.7
16 小池 美穂 -110.3
特に下位のいわま選手、小池選手は完全に後がないポイント状況だが果たして・・・?
1回戦・2回戦
1回戦。明・暗が分かれたのは前述したいわま・小池の二人。
小池選手はなんと5万点トップの2連勝!瞬く間に借金を全て返済し、上まで狙える位置へと来た。
対するいわま選手はというと、思うように手も入らず、3着・3着。悔しい敗退となった。
宮本選手も勝負所の1回戦、痛恨のラスを引いてしまいマイナス100ポイント。残留には大トップ条件となったが、力及ばず2着に倒れ、ここで敗退。
1回戦を終えて100ポイントマイナスの宮本選手・いわま選手はほぼ敗退濃厚となったが、残る二つの敗退枠を巡っては熾烈な戦いが繰り広げられた。
9位 根本 佳織 -15.4
10位 西嶋 千春 -19.2
11位 須山 いづみ -21.2
12位 満井あゆみ -56.6 敗退ライン
13位 小池美穂 -59.6
14位 江森るり子 -70.8
満井・小池・江森の3名はプラスが絶対条件。根本・西嶋・須山の3名はラスを引いてしまうと敗退が濃厚。
予選Bリーグを首位通過した江森選手だったが、前がかりになったもののカウンターのラスを引いてしまい、敗退。
そして・・・残る一人は、悪戯な運命の女神に選ばれた。
――13位、内間祐海。
2回戦終了時スコア
1 石井 あや 117.0
2 茅森 早香 70.8
3 櫻田 由樹 63.3
4 京杜 なお 61.8
5 浅見 真紀 60.0
6 野添 ゆかり 43.3
7 元島 明子 16.1
8 根本 佳織 8.3
9 西嶋 千春 0.6
10 小池 美穂 -6.2
11 須山 いづみ -32.0
12 満井 あゆみ -46.7
13 内間 祐海 -59.0 下位4名が敗退
14 宮本 祐子 -94.1
15 江森 るり子 -120.5
16 いわますみえ -128.7
内間選手の2回戦開始時のポイントは+0.7。よほど大きなラスを引かない限りは通過。
この、大きなラスを引かない、という条件は実は大きなプレッシャーとなる。
条件戦の際、「トップを獲らなければならない」「2着までに入らなければならない」という条件と、「ラスを引かなければいい」という条件は大きく異なってくる。押し引きが非常に難しくなるからだ。
いかなトップ選手の中でも、「ラスさえ引かなければ大丈夫」という条件で敗退する選手もままいる。
内間選手にとっては、苦い苦い経験となってしまった。
第13期女流最高位戦準決勝 6回戦敗退
内間 祐海 選手 宮本 祐子 選手 江森 るり子 選手 いわま すみえ 選手
3回戦
前年度決勝進出の野添選手、石井選手、茅森選手の3名。
ここまで常に上位につけてきた3選手だったが、その牙城を崩す選手がついに現れた。
それが京杜なお選手。京杜選手はこの日2・1・1と順調にポイントを伸ばすと、ついに首位の座に立つ。
トップこそ大きくはないものの、マイナスも小さい非常に安定した戦いぶりを見せてくれている。
そして櫻田由樹選手。京杜選手とは逆に、行き腰の良い豪快な打ちっぷりが印象的な選手だ。
初日こそ原点付近に留まったが、この日は2・1・2と70ポイント近く伸ばして大きく上位に近づいた。
また、永世女王・根本佳織選手も大トップでほっと一息。
返って下位争いは予想もつかない展開に。マイナスポイント→敗退という厳しい展開となった。
京杜 なお 選手 櫻田 由樹 選手 根本 佳織 選手
3回戦終了時
1 京杜 なお 99.8
2 野添 ゆかり 82.8
3 石井 あや 74.2
4 櫻田 由樹 74.0
5 茅森 早香 64.7
6 根本 佳織 56.0
7 元島 明子 3.3
8 浅見 真紀 2.3
9 西嶋 千春 -12.8
10 須山 いづみ -15.9
11 満井 あゆみ -30.6
12 小池 美穂 -42.5
そして迎えた本日最終戦。
ここで下位の4名は敗退となってしまう。
マイナスポイントの選手はトップ、悪くともかなり浮いた2着は欲しいところ。
しかしここで、またしても運命の女神の悪戯が選手達を翻弄する。
下位の小池選手・満井選手が大奮起!満井選手は親番で8000オールをツモるなど、7万点越えの大大トップ。
小池選手もこの日の好調を最後まで持続させ、6万点オーバーの大トップ。
このようにポイントのない選手にポイントを持たれると上位の選手は苦しい。ある程度のポイントでは満足出来ず、点棒を持ったところから振り下ろされる攻撃は恐怖である。
この煽りを食ってしまったのはまさかの茅森選手と根本選手。
テンパイが入れば放銃し、ツモり負け、ラスさえ引かなければいい状況でラスから逃れるためにまた放銃を繰り返してしまう悪循環。
気付けば両者とも点棒を借りることとなり、まさかまさかの敗退劇。
安全かと思われていたポイントの女流最高位2名が敗退という波乱の展開となった。
小池 美穂 選手 満井 あゆみ 選手 茅森 早香 選手
最終結果
1 野添 ゆかり 108.7
2 京杜 なお 91.6
3 石井 あや 84.0
4 櫻田 由樹 62.5
5 満井 あゆみ 39.7
6 西嶋 千春 22.6
7 小池 美穂 20.3
8 元島 明子 15.6
9 茅森 早香 -3.6 下位8名が敗退
10 根本 佳織 -11.9
11 浅見 真紀 -25.6
12 須山 いづみ -49.6
13 内間 祐海 -59.0
14 宮本 祐子 -94.1
15 江森 るり子 -120.5
16 いわますみえ -128.7
次節はいよいよ最終節。
花本まな女流最高位に挑戦する3名が決まります!
波乱続きの今期女流リーグ。最終節にもまだまだドラマが待っていそうです・・・
最終節は9月19日(木)正午より、神楽坂ばかんすにて開催されます!
観戦は自由かつ無料ですので、皆様是非ともご来場ください!