先日お伝えした通り、昨日「麻雀最強戦2011・女流プロ代表決定戦」が行われ、現女流最高位・現プロクイーンでもある石井あや選手が見事に優勝し、本戦出場を決めました!!
「ニコニコ動画生放送」で中継されたこの戦いは、各団体のタイトルホルダーが集まったとあって、内容的にもスコアでも接戦が続き、最後まで手に汗握る名勝負となりました。
それは来場者・コメント共に90000越えを記録した事が(例年の最強戦本戦決勝が40000台)証明しているでしょう。
惜しくも敗れた清水佳織プロ、和泉由希子プロ(共に連盟)、大崎初音プロ(協会)でしたが、さすがトッププロ!といえる素晴らしい麻雀を見せてくれました。
まだ今年でプロ3年目の石井選手。並はずれた精神力と守備の強さが最大の特徴といえるでしょう。
守備の強さ、といっても単純な物では無く、まず序盤はストレートに進め、中盤に差し掛かる所で手の進行や場況に合わせて最終形を見据えて余分な牌を削ぎ落とし、攻守兼用に進められるスリムな手組を組めるのが素晴らしい所。
この「見切り」の速さと正確なバランスは、攻撃的・守備的のどちらかに偏りがちな女流プロが多い中、突出した輝きを放っているのであります。
1回戦目はその長所が発揮された満貫ツモ上がりを守り切り、微差のトップ。
その東2局。見返す事が出来ないので正確さを欠くと思いますが、ご紹介します。
配牌ドラトイツながらまとまりない手牌で、役牌の重なりとチートイツに狙いを絞り
進めて行く南家の石井選手。
清水プロのリーチ(高めイーぺーコーのメンタンピン、待ち)を受けた10巡目では、
こんな所から次巡を重ね打、更にがアンコになった所で出たポンすると、ドラがアンコになってテンパイ。終盤こんな上がりをモノにする!
ツモ ドラ
リーチの危険牌をツモらず、有効牌ばかり引いた事、ソーズが安牌だった事も幸いしたが、
実は10巡目の手牌は序盤からと前巡引いたしか変わってない。
代わりにあったのは、。悪配牌でチートイに比重があったとはいえ、ドラ2で2巡目に
はなかなか切れない。(手なりで打っているとアガリまではおろかテンパイも困難だった事は言う
までもない。)
ドラ2とはいえ悪配牌に合わせて見切りも早くなっているという事で、ツモがかみ合わなければ躊躇
なくオリを想定していたはず。
短期戦の頭どりの勝負の中、冷静に自分の麻雀を打ちきれる気持ちの強さを含め、石井選手の
麻雀の特徴が良く出た1局でしょう。
ちなみにこのアガリの後、コメント凄い事になってました(笑)
そして2回戦。僥倖のハネマンをツモ上がったあとは1回戦同様の展開。追いすがる3人の重圧にも冷静さを失う事なく、微差のオーラスでも役無しリャンメンをツモ上がって優勝を決めました。
いつものバランスを崩さなかったのが最大の勝因でしょう。本当にカッコ良い勝利でした!!
他にも見所が一杯あったこの戦いはDVD化されるそうなので、是非1度ご覧下さい。
本戦でも活躍出来るように、石井選手に応援よろしくお願い致します!!