トップページにて速報をお伝えした通り、日本プロ麻雀協会主催のオールカマーのタイトル戦
「第8回日本オープン」でAリーグ所属の村上淳選手が優勝しました!!
写真提供 日本プロ麻雀協会
3月28日に行われた決勝は村上選手の他、やはりAリーグ所属の近藤誠一選手、前回覇者の山下健治選手(RMU)、鎌田勝彦選手(フリー)が出場し、半荘5回戦を戦いました。
最高位戦選手が2名残り、当日は最高位戦選手や関係者からも多くの人間が応援に駆けつけましたが、その中からSSC代表の岡山 龍人氏による感動的なレポートをお届けします。
長い長い5半荘目、闘いに自らの手でピリオドを打った。
その瞬間から込み上げる思いを抑えることは出来なかった。
最高位戦日本プロ麻雀協会第22期入会・Aリーガー村上淳。
プロ生活14年目にして初のタイトル奪取。
第8回日本オープン。
点棒をもらうその時から村上は下を向いていた。
目からは溢れ出る涙…
その美しき姿に会場からは大きな拍手が沸き上がった。
「やっと獲れたよ…」
絞り出した言葉…
村上のまさに偽らざる気持ちだったであろう。
観戦に駆け付けた最高位戦の盟友も共に涙した。
我が事のように皆喜んでいた。
村上の誰からも愛される人柄が偲ばれる一幕であった。
ラストになった南4局2本場。
テンパイした時を振り返り
「清原みたいに涙ぐみそうになったよ。」
西武時代、巨人との日本シリーズ、9回2アウトの段階で涙した清原に自らを重ねておどけてみせた。
そう、村上に足りないもの…
それはタイトルであった。
誰からも力は認められていた。
新人王、最高位決定戦準優勝など実績もあった。
ただ奇しくも例えた清原と同じように…
新人王は獲得したものの打率、ホームラン、打点…結局無冠に終わった清原のように…
村上も記憶には残るものの記録には残らない…そんなプロ人生を歩んでいた。
しかし今日村上は遂に日本オープン王者という栄光の座を掴んだ。
村上淳34歳。
まだまだ村上のプロ人生には幾多の栄冠を掴む場が待っているはずだ。
良き盟友、良きライバルと共に切磋琢磨して、これからの最高位戦を背負っていってくれることを願ってやまない。
おめでとう、村上淳。
最後に…
村上と共に今回熾烈な予選を勝ち上がり決勝のステージに進んだ近藤誠一。
最後的には3位ではあったが、一時二番手につけるなど見せ場を作った。
最終半荘も最後まで自身のタイトル奪取を目指して懸命に闘っていた。
最後まであきらめなかった近藤にも大きな拍手を送りたい。
写真提供 日本プロ麻雀協会
♪村上プロの優勝スピーチ♪
やっと獲れました・・・。14年は本当に長かった。
タイトル戦の決勝は五回目だが、自分は今が1番強いと思って臨んだ。
自信は大切だと実感した。
麻雀プロとして生きていく為にはいろいろな要素があるけど、やはり麻雀の「強さ」が
1番大切だと思う。
これからも精進し続けて行きます!!
(敬称略)