2019年、明けましておめでとうございます。
いきなりですが「明けましておめでとうございます。」って何ですかね?
記念日は、人間が後発的にラベル付けしただけのものであり、本質的に何らかの意味を成すものではありません。つまり「明けたこと」と「めでたいこと」の間には、なんら繋がりは無いと言えます。正月側としても、毎年感謝されていることに困惑しているに違いありません。ということで本年以降の日本においては、ハロウィーン・クリスマス・バレンタイあたりの行事も論理性が不足するものとして廃止しましょう。
どうも、最高位戦の孤独男こと阿部柊太朗です。
こういう屁理屈ばかり言っているから孤独なのかもしれません。
さて、今年もこのシーズンがやってまいりました。
新春恒例の最高位戦ペアマッチ。
本年も非常に多くの方にご参加いただきました。ありがとうございます。
ペアのいない阿部柊太朗が当日の様子をレポートします。よろしくお願いします
◆ペアマッチってなによ?
「いや、そもそもペアマッチってなんだよ。」という方が、万が一にもいらっしゃいますと、この時点でブラウザバックされてしまいますので説明します。
毎年恒例、年明けに開催される最高位戦のお祭り的大会。業界内のプロのみならず、業界外の著名人の方もゲストとしてお迎えして、みんなでワイワイ麻雀しようぞという感じのやつみたいなあれです。
今回ご参加いただきました著名プロ・著名人の皆様をご紹介します。(順不同)
セガ・インタラクティブ | 高畑大輔様 |
映画プロデューサー | 川上泰弘様 |
TVプロデューサー | 門澤清太様 |
MOND TV プロデューサー | 上島大右様 |
アナウンサー | 小林未沙様 |
アナウンサー | 松本佳世様 |
声優 | 小山剛志様 |
将棋棋士 | 伊藤真吾五段 |
将棋棋士 | 阿久津主税八段 |
将棋棋士 | 瀬川昌司六段 |
囲碁棋士 | 河野光樹八段 |
オセロ名人 | 坂口和大様 |
漫画家 | 片山まさゆき様 |
漫画家 | 来賀友志様 |
漫画家 | こしばてつや様 |
漫画家 | 志名坂高次様 |
漫画家 | 須本壮一様 |
俳優 | 佐藤聖也様 |
麻雀最強戦実行委員長 | 金本晃様 |
近代麻雀編集長 | 星野信夫様 |
タレント | 椿彩菜様 |
タレント | 篠原冴美様 |
パチスロライター | ポロリ様 |
パチスロライター | 嵐様 |
パチスロライター | チャーミー中元様 |
日本プロ麻雀協会 | 金太賢プロ |
日本プロ麻雀協会 | 逢川恵夢プロ |
日本プロ麻雀協会 | 松本吉弘プロ |
日本プロ麻雀協会 | 朝倉ゆかりプロ |
麻将連合μ | 武則輝海プロ |
麻将連合μ | 梅村日奈子プロ |
麻将連合μ | 石原真人プロ |
RMU | 多井隆晴プロ |
RMU | 里中花奈プロ |
そしてなんといってもペアマッチの醍醐味はコスプレ。
当会所属の運営スタッフも各々のコスプレでお出迎え。
※当会の男性スタッフも多数参加しておりましたが、需要の都合上、掲載を見送る形となりました。
さらに、一般の参加者の皆様も気合の入ったコスプレを披露して会場を盛り上げてくださいました。
ちなみにペアマッチでは、素晴らしいコスプレを披露してくださった方に「ベストドレッサー賞」が授与されます。下の写真の中に受賞された方が写っています。最後に発表しますので、予想してみてください。
◆開会式
本年度の司会は鈴木優選手・塚田美紀選手のコンビです。
何やら準備してきたネタを見せてくれるようです。ちょっと耳を傾けてみましょう。
鈴木「新年という事で、麻雀謎かけで一発盛り上げたいのですが。」
塚田「スベらないで下さいね。」
鈴木「配牌を見てションボリとかけまして、日本人の心とときます。」
塚田「そのココロは?」
鈴木「オ・モ・テ・ナ・シ。表、無し」
フォンフォンフォン…(会場全体が静まり返り、換気扇の音のみが響く)
鈴木「い、今のは練習です!もう1回リベンジさせて下さい!」
塚田「次こそお願いしますよ。」
鈴木「アガッたのにションボリとかけまして、私のような誠実な人間とときます。」
塚田「そのココロは?」
鈴木「ウ・ラ・モ・ナ・シ。裏も、無し。」
シーン…(あまりの静けさに換気扇さえも稼働を止め、無音の世界へ)
鈴木「以上をもちまして最高位戦ペアマッチを閉会させて頂きます。」
好判断だと思います。
◆開始宣言
試合開始の合図は、最強戦のMCでおなじみの小山剛志さんです。
小山さん「最高位戦ペアマッチ2019、1回戦、闘牌のスタートです!!」
力強い声のあまり「あれ?ここは最強戦のスタジオか?」と錯覚しました。マジで。
◆1回戦
片山まさゆき先生による、読みの一手をご紹介。
南2局 東家 ドラ 9,400点持ち
チー ツモ
北家にチーの仕掛けが入っています。
ドラが危険なのは承知。後がない片山先生は北を切って前に出ます。
すると北家はをポンして打。
次巡、片山先生、ツモ。
これは通る根拠がなく、ドラポンも入った後。一旦打として狭く受けます。
すると次巡、北家がを手出しします。
これを見た片山先生、一度は止めたを押しました。
北家の→手出しにより、単騎テンパイを除いて、この瞬間はテンパイしていない可能性が高いという見事な読みです。
切るなら今しかないという判断でしょう。
チー ツモ
相手の手牌を読み切り、価値ある500オールで連荘に成功。
さすがの鋭さを見せてくれました。
◆2回戦
???「ローーーーーーーーン!!」
とある卓から聞き覚えのある元気な声が聞こえてきました。
さては…と覗きに行くと案の定。
RMU代表の多井隆晴プロでした。
多井「1,300は1,600ぅぅぅーー!よいしょーーーーー!ごっつあんでーーーーす!!」
3件リーチを安手で制しご満悦の多井プロ。
その後も
多井「ツモ!2,000・4,000!あれ?まだ積み終わってないの?」
目にも止まらぬ速さでマンガンをアガったため、自動卓の山のセットが追いついていません。
多井「ごめんね~。早すぎたね~。最速最強だからね。僕は。」
マシンガントークにも追いついていけません。
◆3回戦
おや、この背中は?
U-NEXT Ppirateの監督、折戸健三さんです。
ドラ
良い手だなーと眺めていると、13巡目――
折戸「チー」
チー
ど、ドライすぎる形式テンパイ!さすがパイレーツの監督!
折戸「普段から選手たちに厳しく教え込まれていますので…。」
監督にも受け継がれるパイレーツの血脈。
受け継がれると言えば、こちらは赤坂ドリブンズ監督の越山剛さん。
おや?この捻りを加えた独特のリーチモーションは…
園田賢選手だ!
受け継がれるドリブンズの血脈。
こちらはセガサミーフェニックス監督の高畑大輔さん。
このピンと伸びた美しい背筋と言えば…
魚谷侑未プロ(日本プロ麻雀連盟)だ!
Mリーグの選手と監督。その繋がりを感じずにはいられませんでした。
◆4回戦
???「るぅぅいいいーーーーち(日本語訳:リーチ)」
この明るく快活な声の主は…
Mリーグのインタビュアーでおなじみの松本佳世さんです。
発声といい表情といい、さぞ自信のあるリーチなのでしょう。
河を覗いてみると――
リーチ
いやアガリ逃しとるやないかい!!
その後の別の局でも
他家「リーチ」
リーチ
まつかよ「なるほど!読み切った!」
いや何をだよ!!
◆閉会式・表彰式
当日は数多くの表彰がありましたが、ここではいくつかを抜粋してご紹介します。
まずは冒頭でも申し上げました、ベストドレッサー賞の発表です。
本年度のベストドレッサー賞はセー〇―ムーンの衣装に身をまとった、山下さん守屋さんペアでした!
塚田「朝出ていくとき、奥様に変な目で見られませんでしたか?」
山下さん「むしろ喜んでくれました。」
塚田「良い奥様を持ちましたね。」
お二人には多井隆晴プロより提供していただきましたディズニーリゾートペアチケットが贈呈されます。
後日、お二人で仲良く夢の国に行ったそうです。何を着て行ったのでしょうね?
ちなみにレポーターの阿部的ベストドレッサー賞は
第26期發王位の石野豊さんによる医者のコスプレです。
リアリティがすぎる。
続いては個人優勝です。
個人で193.2ptを叩き、栄えある個人優勝を手にしたのは…
RMU所属、白田みおプロでした。
なんと4回戦を4連勝!
さかえ様より提供していただきました、エスプレッソマシンが贈呈されます。
塚田「今のお気持ちをお聞かせください。」
白田「できれば先日の發王戦予選で勝ちたかったです。」
塚田「贅沢は言わないように。」
白田プロ、おめでとうございます。
最後にペア総合優勝です。
ペアで最もポイントを稼いだのは….
白田みおプロ&瀬川昌司六段です!
おめでとうございます!
瀬川六段「白田さんの足を引っ張らなくてよかったです。」
瀬川昌司六段は日本将棋連盟所属のプロ棋士なのですが、実はかなり特殊な経歴を経てプロ入りをされています。
26歳ですべてを失った男に訪れた「つながりの奇跡」棋士・瀬川晶司のリベンジの記録
一度は年齢制限により奨励会を退会し、プロ入りの道を諦めたものの、人と人との繋がりで奇跡のプロ入りを果たしました。
また、その半生を「泣き虫しょったんの奇跡」として書籍化・映画化もされています。こちらも是非ご覧ください。
白田プロ「今年も瀬川さんに誘ってもらって、ようやく結果が出て嬉しいです。これからもよろしくお願いします。」
お二人にはさかえ福井店様より提供いただきました越前ガニが贈呈されます。
うらやまぴー。
◆おわりに
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
本年度は参加されなかった方も、来年は是非参加を検討されてみてはいかがでしょうか?
最後にレポーターとして会場に居合わせた、わたくしから一言だけ感想を述べさせていただきます。
「出たかった!!!」
これを見ている最高位戦の偉い人、来年は何らかのあれで阿部柊太朗をよろしくお願いします。
あ、その前にペアを探さないと――
<FIN>
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