去る2月19日に行われた「第20期發王戦決勝」は石橋現發王位・最高位、佐藤崇、佐藤聖誠の最高位戦Aリーガー、第15期發王位の竹内孝之プロ(日本プロ麻雀協会)という決勝にふさわしいメンツが出揃い、半荘6回戦に渡り激闘が繰り広げられました。
既報通り、佐藤聖誠選手が激戦を制し優勝しましたが、激闘の模様は近日アップされる観戦記で
ご覧頂くとして、今回は見事栄冠を手にした佐藤聖誠新發王位からとれたてのインタビューをお送りしたいと思います。
第20期發王位佐藤選手(左)と新津代表(右)
・決勝前の心境は?、戦略などは考えましたか?
可能な限りリラックスして挑もうと思っていました。
勝気な性格なので、勝ちたいという欲をなるべく捨てて行けば良い精神状態で闘えると思っていました。
・勝った瞬間の心境は?
正直、全然実感がなくて夢みたいでした。
自分が勝ってよかったのかなぁ?くらいです。
・ズバリ勝因となった局はありましたか?
4回戦にトータル2着目の竹内プロから二-五萬の高め三色を直撃して優勝を意識しました。
でも5回戦で逆に竹内プロにチャンタ三色の嵌⑧筒に放銃して、「あぁ、やっぱりダメかなぁ」って思っていました。
勝因があるとすれば6回戦の南1局、同巡3軒リーチで嵌八萬を一発ツモした局でしょうか。
うまく打てたとかそういうことではなくて、麻雀の神様に選んでもらえたのかな?という感じです。
・全体をふりかえって
私にとって初めての決勝となった昨年の最高位決定戦で、前發王位でもある石橋最高位に完敗を喫しました。
その石橋最高位を倒して勝ち取った發王位、周りから見れば最高位決定戦の雪辱を果たした形になったのかもしれません。
しかし、私自身は「石橋最高位に勝った!」とはどうしても思えないんですね。上記のとおり、今回限りで神様に選んでもらったような気持ちなのです。
やはり最高位決定戦の借りは最高位決定戦でしか返せないのかもしれませんが、今回は石橋最高位に一矢報いることができて本当に嬉しいです。
来期の最高位決定戦で完全に雪辱を果たすために、来期の最高位戦リーグも頑張りたいと思います!!
・今後に向けて一言お願いします
決勝が終わって今、『發王位』というタイトルの重みを感じています。
重みを感じるということは自分がまだその域に達していない証拠だと思うので、この重圧に負けないよう精進し、『發王位』の名に相応しい打ち手になれたらと思います!!
文中にあるように、昨季の決定戦の借りをすぐに返す形になった佐藤發王位。
これからも佐藤選手の更なる活躍をご期待ください!