40期後期C2リーグで昇級を果たし、前期はC1リーグで戦ったものの、プラスに終えた節は第3節のみ。
残りの4節はすべてマイナスし、最終的には最下位の成績で再び舞い戻ってきた、C2リーグの開幕。
対戦相手は、木村翼・松本祐樹・植木淳宏の3名。
1回戦
起家から順に、松本 木村 伊藤 植木
東1局 西家 ドラ
10巡目で下記のイーシャンテンにツモ
とし、打
でリーチを打った。













一発裏ドラのない競技ルールにおいては、手牌の
がドラなしで暗刻が二種類あった場合には高打点を見込める三暗刻を視野にいれるため、私は即座にリーチを打つことはあまりない。
しかし、最高位戦ルールでは、一発裏ドラがある。
一発裏ドラありのルールでは、この3面張はリーチを打ちたいところ。
先制であれば、なおさらだ。
ドラの
を活用できる者はリーチに対抗してくるだろうが、場に高くないマンズの3面待ちは、十分勝機があるだろう。
ツモって裏ドラを乗せたいところではあったが、親の松本から
が放たれ、ロン。
裏ドラは乗らず、3200のアガリからスタートした。
ツモアガリの前に打たれた感があり、あまり感触はよくない。
東3局 東家
上家の木村から中盤に先制リーチが入る。
あまりまとまった手でもなかったため、受けにまわったのだが、流局してみると
のフリテンリーチであった。
ひたすら真っ直ぐに打っていれば、テンパイは確保できていたのだが … 。
戦うことを回避して親を手放してしまったことが原因とは言えないが … 次局の東4局から、木村の一色劇場が幕を開ける。
東4局 北家 ドラ
それまで勝負手も入らなく耐えている様子の植木が親。
北家であった私に、中盤に下記のテンパイが入る。









ポン


上家の木村が松本から
をチーし、次巡にションパイであったドラの
を打ち出してきた。
私のホンイツテンパイの気配は明らかだったところでの、ドラ打ち。
木村もホンイツのテンパイ、もしくはチンイツか?
2巡後、木村からツモの声。









チー


ツモ
でマンガン。
木村の一色劇場第1幕である。
続いて第2幕は、南1局。
親は、松本。
松本も本手がなかなか入らないのだろうか。
仕掛けを入れ、2フーロの状態。
終盤に木村が長考して打
そして、次巡の
でツモアガる。
アガリ形は、













後々本人に聞いたところでは、
切りの

待ちと迷ったそうだ。
しかし、ストレートにツモ。
南2局は、2局連続アガった木村の親番。
これ以上の加点は厳しい。
テーマは親落とし。
そのテーマと手牌が合致し、500・1000のツモアガりとなり、木村に連荘させることなく自分の親を持ってこられた。
南3局 東家
それまで大きな被害を被っていない私は、なんとかここで少しでも木村に近づきたいところ。
しかし、木村の一色劇場はそう簡単に幕を下ろさない。
木村は、私の余剰牌であった
と
を仕掛け、ツモ
であっさりと役々ホンイツをツモアガった。
確かに
と
は余剰牌ではあったものの、まだ打ち出さなくても良い手格好だったように思う。
木村の嵐に巻き込まれたくないという思いが、自分の手順に焦りを招いたか。
東4局の植木の親番、南1局の松本の親番、そして南3局の私の親番で木村の一色手の嵐が吹き荒れた。
全員の親番でマンガンツモを見せつけられたのである。
もうこのような観劇はしたくないと切に願う。
南4局 1本場
東家 植 木 20400点
南家 松 本 21200点
西家 木 村 52300点
北家 伊 藤 26100点
前局は木村以外の3人テンパイで流局となり、南4局1本場。
上記の点差のため、木村以外の3者は熾烈な2着争いとなるのだが、4着は順位点がマイナス30ポイントと非常に大きいため、ラス回避争いとも言える。
恐らく一番早くにテンパイが入ったのが私だったと思う。
序盤に
と
のシャンポン待ちでテンパイするが、リーチは打たず。
どちらもションパイ。
そして数巡後、親の植木からリーチが入る。
このまま押すか止めるか。
2着争いではあるが、上記にもあるようにラス回避争いであることを重んじれば、止める選択肢は十分にあったのだが … その巡に追いかけてリーチ。
私も植木もアガリ牌を掴まずに終盤に入った。
すると、南家の松本からリーチの声がかかる。
そして、ツモの声。
カン
待ちを引かれ、リーチ・ツモ・タンヤオで1100/2100
私は2着目から3着に落ちることとなった。
結果は4着ではなかったものの、リスクの高い追いかけリーチであったと反省した。
1回戦目の結果
木 村 +51.2
松 本 +7.5
伊 藤 △16.0
植 木 △42.7
2回戦目の結果
木 村 +43.6
松 本 +20.2
植 木 △15.3
伊 藤 △50.5
3回戦目の結果
木 村 +42.6
植 木 +8.5
伊 藤 △13.0
松 本 △39.1
木村に3連勝されて迎えた4回戦
起家から順に、植木 松本 木村 伊藤
木村はまたも加点し、4連勝されそうな勢いであったが、何とか2着目で耐えていた東4局の親 ドラ
序盤に下記のテンパイが入る。
恐らく、その局一番先にテンパイしたのが私だ。













1回戦目の東1局で2暗刻の手を迷うことなくリーチにいった私であったが、この局は、早々に
が場に3枚放たれおり、
待ちで即リーチにいくのはためらわれた。
と
はションパイであり、どちらかが重なるのではないかと考えたが、
引きは尖張牌同士のシャンポンになるため、あまりアガリのイメージは沸かない。
引きはリーチを掛けようと考え、そのままヤミテンに構えた。
すると、数巡後、南家の植木がリーチをかけてきた。
植木は、3巡目、4巡目に
の対子落としをしている。
5巡目にはションパイの
をツモ切り。
3、4巡目に役牌の対子落としをしているということは、ピンフ形の早いイーシャンテンなのかと読んでいた。
1回戦目~3回戦目まで木村に思いのまま操られ、勝負にただただ屈しているのは、私だけではなく植木も同じだ。
植木の気合がこもったリーチ宣言。
おそらく勝負手なのだろう。
植木のリーチ後、一発目に持ってきた牌はドラの
である。
前述したとおり、植木は序盤に
の対子落としをしている。
それを冷静に考えれば、リーチに対して一発だろうと
は打てたはずだ。
はっきりと確認していた対子落とし。
が手の中に100%ないとは言えないが、ほぼないと読むことはできる。
しかし、その時の私は、絶対にここはアガリ切りたいという思いと、植木の勝負手に放銃してはいけないという思いが交錯しており、冷静に自分の手と河に向き合えていなかった。
数巡前の植木の
対子落としが頭から吹っ飛んだのだ。
ただただ、「ドラ」というだけで
を打つことを躊躇してしまったのである。
雀頭であった
に手を掛け、廻ってしまった。
次ツモ
顔面蒼白。
心は相当揺れていたが、冷静を装いながら打
で
単騎に受け直す。













その間、植木のリーチに対し、強い牌を切っていた松本。
ドラの所在はここだ、と思った。
単騎に受けていても、アガリはないだろう。
そう思いながらも、
の対子落としをしてアガリ逃しをした私の心は既に平静ではなかった。
麻雀において、自分の手牌に対する思考、冷静な読みの元の打牌選択、そして勝負の押し引きの判断をするためには、メンタルがどれだけ大事か。
改めて自分の弱さを思い知らされる結果となった。
この後の結末を記述するのも恥ずかしいが、自らの戒めとして記さなければならない。
松本から追いかけリーチが入り、勝機がないことが明白なのにも関わらず、無筋を切り放銃。
が雀頭のピンフのリーチであった。
一度アガリ逃しをしており、さらにドラの
の所在も想定できている中、なぜ
単騎で押すのか。
自分でも意味が分からない。
植木のリーチに対してドラを切るべきなのはもちろん、それができなかったのであれば、松本のリーチ宣言で白旗を挙げるべきであった。
大馬鹿者である。
ここから私は3着に陥落。
アガった松本は復活してさらに南場で木村までまくり、値千金のトップとなった。
4回戦目の結果
木 村 +16.1
松 本 +56.0
植 木 △51.2
伊 藤 △20.9
トータル成績
木 村 +153.5
松 本 +44.6
植 木 △100.7
伊 藤 △100.4
反省しか述べようのない第1節であった。
残り4節、昇級するためには、毎節+50を目標に気持ちを切り替えて臨みたい。
(文 : 伊藤奏子)
