「カズマ1ポイント差だってさ。惜しかったね・・・。」
いつものエレベーターにのる。いつもの挨拶をする。
いつもと違うたくさんの人がいる、そうここはAリーグの対局会場である。
去年1ポイント差であがれなかった私であったが、Aリーグで2人の休場が出
たので繰り上がりでチャンスを得たのだ。
採譜で何度も見たその鉄壁ともいえるディフェンス、高い打点。自分の力が試
せると思うとワクワクした。
=第1節B卓1回戦=
東家 太田安紀
南家 佐藤崇
西家 石井一馬(自分)
北家 張敏賢
開局・・。自分はとりあえず2巡目に親の切った
をポンしてこの形











ドラ
トイトイ、ホンイツ、チンイツ、遠いが打点は見込める仕掛けだ。
なによりどんな対応をしてくるか見たいのもあった。
それからマンズが伸びて10巡目には












の形。
佐藤も自分の仕掛けが遠いのは分かっていただろうが、さすがに染め手には絞る
のか、偶然余らなかったのか・・・。
ただマンズが河に放たれない事は事実であった。
そんな中、張がリーチ。
降りる間もなく一発ツモ!!












ツモ
ドラ
裏
倍満である。
東4局まで落ち着いた点棒の移動が続き南1局へ
<南1局>
自分の配牌












ドラ
この配牌が3巡後には













のリーチになるというツキっぷり。
時間はかかったものの親の太田から8000をあがり、かなり楽な展開になる。
<南2局>
東家 佐藤 28200
南家 自分 34400
西家 張 43400
北家 太田 14000
是が非でも佐藤の親は穏便に流したいところである。
そんな4巡目である
自分の手牌












ツモ
ドラ
全てが消える
ツモ・・・。しかし判断はノータイムだった。
リーチ後2巡での7ツモの500-1000
値千金だった。
<南3局1本場供託1000点>
張逆転のシナリオも垣間見えてきている。
ここの親番で供託をかっさらうあがりをしたいところである。
またもや配牌にめぐまれ、おそらく先制であろうテンパイをいれる










ドラ
遅らせればホンイツにいけたのだが、ここはアガリ率重視で供託の点棒狙い。
しかしこの面子で思い通りが続くはずがなかった。
8巡目に佐藤が声高らかにリーチ!!
一発で張からロン!!!












ロン
ドラ
裏
河には1巡前に純チャン決め打ちの
が放たれていた・・・。
そのまま着は変わらずトップ佐藤 2着自分 3着張 4着太田で終わった。
東パツ倍満をあがり3着に終わった張は煮え切らない感じ、ことごとく競り合い
に負けていた太田も不完全燃焼といった感じであった
=2回戦=
<東1局> 東家 太田
南家 張
西家 石井(自分)
北家 佐藤
またもや配牌に恵まれた自分が先制を打つ












ドラ
しかし佐藤がノータイムで
を押し、太田も
をチーして無筋。
暗雲が立ち込めた。
決着は早かった。同巡張の切った自分の現物である
でロン。
佐藤の手牌












ロン
無筋の
を切っての現張りである。
そのとき太田の手牌はというと、 











現張りの12000であった・・・。
<東2局>
佐藤の先制9巡目リーチ












ドラ
そのとき自分の手牌











現物、筋0のドラドラということもあり、いらない無筋をひとつ押したところでテンパイ










全ツッパの覚悟であった。
結果は流局。
しかも全員テンパイであった。
おりているようでも手は崩さないのがAリーガー。
収入を期待していたが、あてがはずれてしまった。
その後大きな動きはなく
<南2局>
張の先制親リーチ
同巡自分の手牌












ツモ
ドラ
愚形ではあるが5200テンパイ。ノータイムで
切りリーチをセレクト。
ロン!
張の手牌












ロン
ドラ
裏
痛恨の7700である。
沈んでいた太田より沈みラス目に。
<南2局1本場>
東家 張 46200
南家 石井(自分)19200
西家 佐藤 34100
北家 太田 20500
自分の配牌












ドラ
マンズの染めが早く、且つ打点も見込めると思い、
と仕掛けて行く。
10巡目でテンパイ










そのときにはすでに全員がまわっており、場にマンズが放たれることはなかった。
自分としても突っ込んでこられると放銃の危険があるので、少し安心していた。
あとは引くか引かないか、である。
しかし流局・・・。
張と自分の二人テンパイで太田を僅差だがまくり3着に浮上。
十分すぎる1500点収入であった。
続く2本場は自分に軽い手がはいり、太田から1000は1600をあがる。










ロン
ドラ
<南3局>
自分は親だったが太田からリーチがはいり、流局狙いのべたおり。
狙い通り流局。
<南4局>
狙いは3着確定であるが、脇に3900以上の放銃でラスなので、オリは早めという
意識だ。
佐藤は親で2着なので張をまくりにリーチを愚形でもかけてくるだろう。
太田は3900以上ならダマテンで3着を狙いにくるだろう。
序盤自分が仕掛け始めるが、
張が
と仕掛け、ドラである
も早々に払っており、
も見えていない。
ホンイツの可能性も否めないのでここで手仕舞い。
張に自力でツモってもらおう。
張が静かに牌を手元に手繰り寄せる。










ツモ
ドラ
このあがりで5万点近いトップの張、佐藤は2着ながらついさっきトップをとっ
ている。
自分は2着3着でほぼプラマイ0、太田だけは不ヅキに見舞われ2ラスとなっ
ていた。
=3回戦=
東家 太田
南家 張
西家 自分
北家 佐藤
序盤から流局することなく、アガリが続く。
起家の太田が2600オール、続いて南家の張がメンホンの5200は5500
を自分から。
自分も負けじと3900を張からあがっていた。
均衡が崩れたのは南2局1本場であった。
6巡目
自分の手牌













ドラ
テンパイチャンスは
だがドラが出て行く2600の愚形も含みである。
789の三色もあるので
切りをセレクト。
次巡ツモ
、
切りリーチ。












ドラ
枚数ではカン
が上だが待ち的に
と
のシャボでもいいかなとおもっていた。
2巡後、僥倖のツモ、裏1でハネ満のツモあがりとなり、ひとり頭の抜けるあが
りとなった。
南3局では佐藤が先制リーチをうつものの流局・・。












ドラ
ハイテイでツモってきた
はリーチの宣言牌であった。
オーラス
早々にマンガンが必要な張が
ポンで場が引き締まる。
自分も6巡目にあがりトップのテンパイを入れる。












ドラ
をひいて絶好のリャンメンに変化。
しかし
を切ると、
張がロン!!











張はこの8000で3着浮上、自分は振りトップであった。佐藤は2着、太田は
またもやラスとなっていた。
=4回戦=
東家 張
南家 自分
西家 佐藤
北家 太田
長かった第1節もこれで最後である。
この半荘は佐藤のリーチが多かった。
ほとんど先制でリーチをいれられてしまった。
しかし自分もフーロで追いつき、競り合いは自分に分があった。
リー棒込みで低打点ではあるが、着実に点棒を積み重ね、気づいたときには4万
を超えていた。
逆に佐藤はリーチは打てるものの、流局、リーチ後放縦で苦しい展開であった。
南2局である。
今まで静かに失点を最小でカバーしていた太田がリーチ
を一発ツモ!河に
があるのでカンチャンか。。と思って見てみると












ツモ
ドラ
裏
それまでひとり頭の抜けていた自分に迫るあがりであった。
南3局 親は佐藤
ここでも佐藤はリーチの連発であった。
が、ツモれない、あがれない。
挙句、自分にかわされてしまう。











ツモ
ドラ
オーラス
佐藤は打って変わって仕掛けていた。
というのもラスが張で佐藤と僅差、2着浮上の条件もハネ満ツモと厳しい条件に
なっていたからだ。
それは、佐藤の2フーロ目であった。
自分の
を
でチーし、その抜いた
の3つ右側から
を抜いて打牌にしていた。
佐藤の河には
が放たれている。
お察しのとおり自分の読みも



から
チーの
待ちへの変化というのは言うまでも無かった。
そのときの自分の手牌











ドラ
テンパイしていたのだ。
ただ
を切ればトップ確定で失点も1000である。(佐藤は序盤に
を切って
いる)
B1リーグで1000点たりずに昇級できなかったときのことが脳裏によぎった。
1000点の重さは誰よりも実感できているはずだ、だがトップなら切るべきだ。
・・・切らなかった。自分のテンパイを優先した。というよりもこの
差込が無
駄な放銃に思えたのだ。
すぐに
がトイメンからでる。
ポンして打
とした。
トップが確定した・・・。
さっきのが無駄な放銃でこれが無駄な放銃でない、屁理屈みたいだが自分の中で
納得していた。
最終的に
石井+74.7
佐藤+46
張 -17.1
太田-103.6
と上出来すぎる結果となっていた。
これからどうなっていくかわからない。
しかし自分の思うように、思うがままに麻雀を打っていきたいと思います。
Aリーグ 石井一馬
