先日10月6日に第38期最高位戦のクライマックスである、「第38期最高位決定戦」が
開幕した。
左から 佐藤・近藤・村上・新井の各選手。
初日に絶好調だったのが初出場の新井選手。今期Aリーグでの快進撃も仕切り直しのスタ
ート、初の大舞台という事で緊張するかと思われたが、初戦にトップを取るとあれよあれよと言う間に3連勝。
圧巻は3回戦、東パツに満貫放銃してラス目スタートとなるが、南場の親でトップ目佐藤から9600を直撃するとその後も点数を伸ばし終わってみれば5万点オーバーのトップ。最後は近藤にトップを譲るも1112でプラス155.8と絶好のスタート、新井のための決定戦になってしまうのではとさえ思わせた。
一方、悪夢の1日となってしまったのが佐藤選手。1回戦で追いかけリーチに一発で三色の高めを掴み18000放銃すると、2回戦はリーチ一発目に地獄単騎の發で放銃し裏ものってまたも18000。その後も持ち味の強気の攻めが裏目に出てしまい、終わってみれば自身ワーストのマイナス174.3。3年連続の決定戦出場となるが早くも苦しい立場に立たされてしまった。
他の二人も明暗がはっきり分かれた。
現最高位近藤選手は新井台風が吹き荒れるなか、要所要所で勝負手をあがりきり2着キープ。最後は大トップをとってプラス111.1。首位の後ろの番手の位置にピタリとつけた。
村上選手は我慢の1日。ほとんど手が入らず、数少ないチャンスをなんとかあがりに結びつけるも、結局最後はまくられ連に絡めない。3343でマイナス93.6と厳しいスタートとなった。
■初日結果
新井 啓文 155.8
近藤 誠一 111.1
村上 淳 ▲93.6
佐藤 聖誠 ▲174.3
■対局者コメント
現在1位:新井選手
「初めての決定戦でしたが、初戦の東1局で上がれた事で緊張も解け普段通りに打てました。
今日は自分でもびっくりな位出来過ぎな結果だったので、次節にまとめてマイナスという事があり
ませんように・・・。まあ最後の最後まで攻めます!」
2位:近藤最高位
「今年一年は最高位として挑戦者を待つ立場だった。リーグ戦に出てない分多少の不安はあったが、何よりも今日の戦いが待ち遠しかった。今日は新井選手の出来が良いなか、自分もプラスのまとめられて上出来だった。次節以降もポイントは気にせず頑張ります。」
3位:村上選手
「今回で5回目の決定戦(この中では最多)になりますが、勝ちたいのはもちろん、負けるにしても自分らしい良い麻雀が打ちたいという気持ちも強いです。今日は耐え続けた一日でした。
あと16回、体調を万全に整えて頑張ります」
4位:佐藤選手
「今年で3年連続の決定戦ですが、今年は特に他人のポイントや自分との差は意識せず、純粋にポイントを伸ばすのを第一にすると決めて臨みました。初日は大きくマイナスしてしまいましたが、2日目
以降でとりあえずマイナスを2桁にすることから始めます」
初日の時点で、上から下までが330.1P差と稀にみる縦長の展開の幕開けとなったが、そこは攻撃タイプがぶつかる今回の決定戦、まだまだ何が起こるかわからない。
特に第2節は、マイナスの二人が覚悟を持って挑んでくるだけに斬り合い必至!!
また今年は3節4節5節はニコニコ生放送でネット中継されるため、第2節は生観戦できる最後のチャンスとなってます。
10月13日は是非とも正午から神楽坂ばかんすへ。たくさんの観戦の皆さまを
お待ちしております!