9月5日(木)第13期女流最高位戦もいよいよ準決勝を迎えました。
準決勝は1日4半荘、全3節を16名で戦います。
第2節の6回戦終了の時点で下位4名が敗退。(16名→12名)
第2節8回戦終了時に更に下位4名が敗退。(12名→8名)
最終第3節の11回戦終了時、上位1名が決勝進出、下位3名が敗退。(8名→4名)
残る4名で最終12回戦を行い、上位2名が決勝へ進出というまさにサバイバルマッチ。
5回戦までは総当たりながら、6回戦以降は毎半荘その時点での順位によって毎回卓組が入れ替わるシステムになっており、下位の選手でも上位選手と同卓で逆転のチャンスが残されています。
そのため、通過のためポイントを多く叩くという戦い方よりは、途中敗退枠に入らぬよう、安定した戦いを求められる部分もあり、戦略が重要となってきます。
この熾烈なサバイバルマッチを勝ち抜き、現女王花本まな女流最高位に挑戦する3名は果たして誰か?
花本 まな 現女流最高位
1回戦
開始前こそ笑顔も見られた選手達ですが、対局が始まると真剣そのもの。
触れれば切れそうなほどの緊張感に包まれた静かな開幕となりました。
好調な立ち上がりを見せたのは元島明子選手。難なく5万点のトップを獲得し、ほっと一息といった所でしょうか。
その煽りを食ってしまったのは宮本祐子選手。予選Aリーグを首位で通過した宮本選手でしたが、この日は1回戦、4回戦と箱近いラスをとってしまい苦しいマイナススタートとなりました。
元島 明子 選手 宮本 祐子 選手 根本 佳織 永世女流最高位
同じく好スタートを切ったのは根本佳織永世女流最高位。5連覇という前人未踏の偉業を成し遂げた絶対女王ですが、失冠後ここ3年ほどは、準決勝には進出するものの決定戦への挑戦を足踏みしています。
今期復権を遂げることは出来るのか!?
1回戦終了時
1 元島 明子 49.5
2 根本 佳織 44.8
3 浅見 真紀 37.2
4 内間 祐海 32.4
5 石井 あや 20.9
6 西嶋 千春 13.0
7 京杜 なお 12.3
8 満井 あゆみ 8.6
9 須山 いづみ -9.7
10 小池 美穂 -10.8
11 野添 ゆかり -13.3
12 茅森 早香 -13.4
13 櫻田 由樹 -35.0
14 いわますみえ -36.9
15 江森 るり子 -40.0
16 宮本 祐子 -59.6
2回戦
昨年度決勝のシードで準決勝から参戦の野添ゆかり選手、石井あや選手、茅森早香選手の3名。
野添 ゆかり 選手 茅森 早香 選手 石井 あや 選手
シード選手は通過選手に比べ、シーズン中の場数の差から、勝負勘の鈍りなどにより苦戦することが多い、などと言われたりもします。
1回戦、3選手は2着・3着・3着とイマイチの立ち上がり。果たして・・・と思ったのも杞憂。
石井選手 7万点の大トップ
野添選手 66000点の大トップ
茅森選手 5万点オーバーのトップ
3者揃って大トップで上位へ。
10期・11期と揃って決定戦に駒を進めているこの3名。勿論実力は攻撃力・守備力・バランスどれをとっても十分すぎるほど。
他選手にとってはどうしても越えねばならぬ大きな壁として立ちはだかることとなるのでしょうか。
この3人に食らいついていかんとするのは浅見真紀選手と須山いづみ選手。
須山 いづみ 選手 浅見 真紀 選手
須山選手は女流名人戦の決勝に2度残っているなど実績もあるベテラン選手。
浅見選手も野口賞獲得や女流モンド杯出場など、経験値に関しては引けをとらぬものがあります。
2回戦終了時点では上位を伺う位置につけながらも、両選手とも続く3回戦では痛恨のラスを引いてしまいます。
明暗分かれたのは最終戦。浅見選手はトップを獲得したものの、須山選手は連続ラスとなってしまい、苦い初日となってしまいました。
2回戦終了時
1 石井 あや 93.6
2 野添 ゆかり 52.7
3 浅見 真紀 45.5
4 茅森 早香 39.0
5 須山 いづみ 38.2
6 根本 佳織 28.1
7 内間 祐海 5.8
8 京杜 なお -2.7
9 元島 明子 -2.7
10 江森 るり子 -27.2
11 櫻田 由樹 -31.6
12 西嶋 千春 -38.0
13 宮本 祐子 -51.6
14 満井 あゆみ -56.5
15 小池 美穂 -56.5
16 いわますみえ -76.1
3回戦
内間 祐海 選手 櫻田 由樹 選手
入会以来毎年女流準決勝へ駒を進めている内間祐海選手。
麻雀自体覚えて日が浅いという若手選手ながら、ここまでの通過率は驚異的。この日も1・3・2と着実にポイントを積み重ねてきました。大崩れしない分ポイントを叩くのがやや苦手に見えるので、決勝を見据え勝負所で前に出ることが出来ればあるいは・・
対照的なのが櫻田由樹選手。
プロボクサーという異色の経歴を持つ櫻田選手だが、1節で200ポイント以上勝ち、翌節200ポイント負けるといった逸話があるほど上下動が激しく、その凄まじい攻めがハマれば非常に脅威的。
京杜 なお 選手 満井 あゆみ 選手
予選Aリーグ最終節、140ポイントを叩き出し大逆転2位で準決勝進出を決めた京杜なお選手。
しかしこの日は、ほんのわずかな差がどうしても埋まらない。1回戦ではわずか200点でトップに届かず、2回戦・3回戦もあと少しが足らない。最終戦その鬱憤を晴らすような5万点トップを獲得しプラスで終えることが出来たので、ここからに期待したい。
また、新人選手の中で唯一準決勝まで勝ちあがった満井あゆみ選手。
かなり緊張も見られ、3回戦まではマイナスを重ねていたものの、最終戦ようやくトップを獲得。
リーグ戦も好調だけに、ここから巻き返していくことも十分期待できるだろう。
3回戦終了時
1 石井 あや 131.4
2 野添 ゆかり 65.5
3 元島 明子 52.3
4 茅森 早香 43.9
5 内間 祐海 24.5
6 櫻田 由樹 22.2
7 根本 佳織 20.8
8 須山 いづみ -5.4
9 宮本 祐子 -7.4
10 浅見 真紀 -10.4
11 京杜 なお -46.0
12 江森 るり子 -48.6
13 西嶋 千春 -54.3
14 満井 あゆみ -63.5
15 いわますみえ -66.7
16 小池 美穂 -98.3
4回戦
冒頭にも述べたが、女流最高位戦準決勝は最短6回戦で途中敗退が発生する。
つまり、下位選手にとっては実質半分が過ぎた訳となる。
小池 美穂 選手 西嶋 千春 選手 江森 るり子 選手 いわま すみえ 選手
小池選手、いわま選手は早くも崖っぷち。100ポイントのマイナスだが、敗退まで残るはあと2回戦。2連勝条件と苦しい条件で2節目に臨むこととなってしまう。
現在敗退ボーダーは江森選手。しかし予選最終節、150ポイントを叩き出している選手だけにまだまだチャンスは残されているだろう。
西嶋選手も苦しいところだったが、最終戦ようやく2着を獲得してまずは一息、といったところか。
4回戦終了時
1 石井 あや 144.1
2 野添 ゆかり 80.6
3 茅森 早香 78.1
4 浅見 真紀 43.6
5 根本 佳織 39.0
6 内間 祐海 14.6
7 櫻田 由樹 6.9
8 京杜 なお 5.6
9 元島 明子 -4.6
10 満井 あゆみ -20.8
11 西嶋 千春 -36.8
12 須山 いづみ -56.2
13 江森 るり子 -61.2
14 宮本 祐子 -64.9
15 いわますみえ -103.7
16 小池 美穂 -110.3
初日を終えてみれば、石井選手、野添選手、茅森選手のシード3名が3つの椅子を占有。
しかし浅見選手、根本選手も良い位置につけており、このまますんなり、ということも無いだろう。
第13期女流最高位戦準決勝、次節で計8名の途中敗退者が出ることとなります。
敗退を逃れ、女王への挑戦権を獲得するのは誰だ!?
次節第2節は9月12日(木)正午より、神楽坂ばかんすにて開催されます!
観戦は自由となっておりますので、皆様是非ともご来場ください!