全5日間20回戦

第1日(坂本大志)

第2日(平賀聡彦)

第3日(風祭学)

第4日(須山いづみ)

最終日(佐藤崇)



〜第3日〜(風祭学)


8回戦終了時

1.村上 +35.9
2.古久根 +31.3
3.張 +19.0
4.尾崎 -79.1

ここまで我慢の麻雀を強いられている尾崎だが上が団子状態の為、折り返し地点である今回で
何とか上位争いに食い込みたいところだろう。
対局開始の合図まで思い思いのスタイルでコンセントレーションを高めていく選手達。
そして、静かに9回戦が始まった。

〜9回戦〜

東1局0本場 ドラ ウラ 親古久根

起家から、古久根・張・村上・尾崎
起家の古久根が好配牌

ドラは無いものの、十分先手のとれそうな牌姿だ。

南家の張も好配牌だった。

古久根の手が伸び悩む中、と立て続けに有効牌を引いた張が4巡目に切リーチ、
勝負は次巡すぐについた。安牌に窮した尾崎から八がこぼれて裏ドラも乗って5200。


東2局0本場 ドラウラ 親・張

相変わらず張の配牌が良い。

ここから7巡目のリーチまで全てのツモが中張牌・オール手出しである。
ちなみに6巡目にカン聴牌、次巡すぐに引きである。手応えは十分だっただろう。
実は尾崎はこの局5巡目に既に

の聴牌を入れていたのだが、場にが3枚飛んでいた為かダマ聴を選択。
張のリーチに危険牌を連続で引かされて、降りを余儀なくされてしまう。
あくまで、結果論だが尾崎がリーチで押していれば、先に待っていたのは尾崎のツモ上がりだった。
この局は張が流局間際にツモ、ウラも乗って4000オールと最高のスタートを切った。


東2局1本場 親・張
ここまで元気の無かった村上に好配牌、跳満のツモ上がりとなる。


東3局0本場 ドラウラ 親・村上
6巡目普段より一際大きな声で村上からリーチが入る。

しかし8巡目古久根が

にツモ、自分のツモ山にがいた事もかなり好感触だったのだろう、を勢い良く切って
リーチ!私にも古久根のツモ上がり濃厚に見えた。実際一は山に2枚残っていた。
もう一人、二軒リーチに戦える手を育てていた漢がいた。
9巡目までに危険牌を親リーチに押して行って

に仕上げ当然リーチ、しかし宣言牌は無情にもであった。
東場はこの後、村上が古久根とのリーチ合戦も競り勝ち持ち点は以下の通り。

古久根 18900
張 40400
村上 50900 
尾崎 9800

南1局は尾崎が古久根の親リーチをかわしてようやく本日の初上がりを手にする。
0本場 ドラウラ 親・張
張の配牌、

9巡目には、

に仕上げて切りで贅沢リーチ、ここに

を引いた村上が張の河に情報が少なかった事も手伝って打
ウラウラで18000、手痛い放銃となってしまう。
その後も張と村上の打撃戦が続き古久根、尾崎は守勢に立たされてしまう。
村上は40000点以上叩きだしたものの、支出も30000点以上あり終わってみれば
張の圧差で終了した。

9回戦終了時
1.張 +79.0
2.村上 +54.4
3.古久根 +2.2
4.尾崎 -138.6

〜10回戦〜

起家から張・村上・尾崎・古久根
東2局0本場 ドラウラ 親村上
北家の張が東を仕掛けるが、中々思うように手が進まない。
西家の古久根は12巡目に
で聴牌を入れるが、引きを考えてか、
ダマ聴にする。もちろんが張の現物になっており、出上がり2000でも喜んで上がるつもりだろう。
14巡目、が続け様に場に出たところでツモ切りリーチ、一発でを引き満貫の上がりとなる。
東場は古久根の満貫ツモ以外は比較的小場で進んだ。

東場終了時
張 29300
村上 29700
尾崎 24700
古久根 36300

南1局も小場が続き、張の一人聴牌、尾崎の一人聴牌で場が進む。
南2局2本場 ドラウラ 親村上
ようやく尾崎に手が入る。ドラこそ無いものの、リーチ即ツモタンヤオで満貫のツモ上がりで
遂にトップ目に立つ。
南3局0本場 ドラ 親尾崎
尾崎はここでひと上がりものにして少しでも楽にオーラスを迎えたいところだ。
早々に南を仕掛けて連荘モードに入る。
ツモ切りのドラに古久根からポンが入る、
ポン
の大物手である。
イーシャンテンの村上が古久根には通りそうなで張に1000放銃でオーラスを迎える。
オーラスはラス目の村上からリーチが入るが、村上の一人聴牌なら全員着順が変わらない為、
お互いを牽制しつつ流局。
9回戦とはうって変わって、静かな半荘となった。

10回戦終了時
1.張 +67.1
2.古久根 +23.3
3.村上 +18.9
4.尾崎 -103.3

折り返し地点に到達して尾崎の一人沈みは変わらずだが、上位陣も未だ抜け出す者がいない
状態で、予想困難な状況が続く。


〜11回戦〜
起家から村上・張・古久根・尾崎
東1局0本場 ドラウラ 親村上
まず古久根が

のツモり三暗刻でリーチ、次巡村上がすぐに追いつき
でドラを切ってリーチ、

実はこの時南家の張に既に聴牌が入っていた。
で待ちごろの牌を探していたが、
見つからないまま2軒リーチがはいる。
単騎で押すが、あまり感触はよくないだろう。
結局村上が1300オールをツモあがる。

1本場は村上のリーチに対して回っていた張が現物待ちの古久根に手痛い満貫を放銃してしまう。

東2局0本場 ドラウラ 親張
まず尾崎が8巡目、の聴牌にを持ってきて切りリーチ
確かに場況はマンズ待ちは俗に言う鉄板に見える場況だった。
対する古久根、8巡目尾崎のリーチを受け
にツモでとりあえず打
ここから見ていこう。次巡ツモ→打でリャンシャン戻し、ツモ→打(現物ではない)で1シャンテン、
次巡、実に古久根らしい一打が飛び出る、ツモでフリテン(場に2枚2枚でている)待ちで
切りリーチと出る。
結果はすぐに出た。古久根がを一発でツモったのである。
私は思わず唸ってしまった。
尾崎、古久根共に山にいる牌を読み切った1局だった。
実際尾崎のもリーチ後張に1枚、古久根に 1枚と山にごっそり眠っていた。
これぞ正に最高位決定戦であると思い知らされた1局だった。

ここから戦いは更に激しくなって行く。

東3局0本場 ドラ 親古久根
尾崎の配牌、
からマンズの山を掘り当て、4巡目をポンして
 ポン
他家からはまだ、ピンズかマンズかわからない。次巡、ツモで打とする。
すぐにが出て
 ポンポン
の聴牌、 河は
  ()はツモ切り
すぐに村上からが出て満貫の上がりとなる。後述になるが村上は尾崎のの切り順を彼が
この手順を踏むことがある事を知っていたのに、安易な切りだと悔やんでいた。
これも決勝ならでは出来事だったのかもしれない。

東4局0本場 ドラ 親尾崎
今度は村上のファインプレーが飛び出す。
配牌から七対子にするのだが、実に聴牌までマンズはおろか字牌も
一枚も切らずに単騎で聴牌を入れ、待ち頃のを引き入れ打とする。捨て牌は
()()  注()はツモ切り
ここに古久根がマンズの一色を警戒してシャンテン数を落として、で放銃してしまう。
同協会の水巻も後述するが、聴牌後のノータイムツモ切りが素晴らしい、一瞬でも手が止まれば
この面子である、はおろかですら出ない可能性も考えられる。
前局尾崎が一色に見せない手順を見せれば、村上は逆に一色手を匂わせる事で上がりをものにする。
ここにきて、全員が自分の引き出しから武器を出してきた感じがする。

東場終了時
村上 30300
張 16400
古久根 39600
尾崎 33700

南1局は張が古久根のメンタンピンリーチをドラのシャンポンリーチで追いかけ古久根から8000
を上がる。

ここから実に南4局3本場までの5局、全て流局となる。

南4局4本場 ドラウラ 親尾崎 供託4000
ラス目の張からトップ目の尾崎まで点差が5300と供託、4本場で全員上がりトップのオーラスを迎える。
13巡目村上からリーチが入るものの親の尾崎、張はほぼゼンツ、古久根も何とか形テンを取りに行く。
尾崎のツモ牌が村上に流れ、尾崎が村上から7700は8900、供託と村上のリーチ棒あわせて
13900点をものにする。

南4局5本場 ドラウラ 親尾崎
張が8巡目平和聴牌、上がりさえすれば古久根を捲くって2着に浮上する為当然ダマテン。
7巡目にで聴牌、次巡絶好のを引いて、切りリーチ
張がを一発で放銃してウラドラも乗り8000は9500の放銃となり、4着まで落ちてしまう。
トータルを考えれば、ここはラスさえ引かなければよかったような気がするが、張のスタイル的には
当然の勝負だったのだろう。別段気にする様子もなく淡々と点棒を支払っていた。
11回戦終了時
1.古久根 +41.9
2.張 +24.5
3.村上 -3.2
4.尾崎 -57.2

ここに来て尾崎が2連続トップで完全復活の兆し、張はついにトップの座を明け渡してしまう。
古久根に至っては、自身も本調子ではないからなのか、トップに立ったことにさえ気付いていなかった。

〜12回戦〜


起家から尾崎・張・古久根・村上
東ラスまでは静かな立ち上がりだった。
東4局2本場 ドラウラ 親村上
張に抜け出す絶好の配牌が入る。
に第1ツモでを暗刻にする。
その後も順調にと引き、4巡目にカンで聴牌を入れる、8巡目に待望のを引き入れてリーチ、
2巡後のをツモ上がりウラドラも乗って跳満のツモ上がりとなる。

東場終了時
尾崎 24800
張 44600
古久根 22500
村上 28100

南1局は古久根が一通のペンで先制リーチをするものの、尾崎に上がり牌のをカンされて
一人聴牌で流局。

南2局1本場 ドラウラ 親張
尾崎の配牌が若干 いい。

ここにと引き6巡目には、

の大物手のイーシャンテンとなる。
しかしここから有効牌を引かずもたついてる間に、村上から リーチが入る。
そこへをツモってくる、尾崎自身もある程度の牌は行くつもりでいたと思うがは自分で持っている
のワンチャンス、安全ではないが十分勝負できる牌だったのだが、村上に最後のを持たれていて
一発放銃となってしまう。幸い2600は2900の支出で済んだのだが・・・

南3局は張の丁寧な打ち回しからのリーチに他の3人は対応する間もなく、一発で満貫 をツモられてしまう。

オーラスを迎え張は完全に抜け出した形となる。
古久根は満貫ツモで2着に浮上、尾崎は1600点以上の上がりでラスから抜け出せる。
親の村上は二人の動向を気にしながらの打ち方になるだろう。
まず、古久根から5巡目に
 ドラ
のツモってウラ1枚条件で2着浮上リーチが入る。
尾崎も8巡目には危険牌の七を勝負して十分形のイーシャンテンに、

しかし、上がったのは村上だった。古久根からチャンタイーペーコー、7700を出あがりだ。

南4局1本場 ドラウラ 親村上
古久根からまたしてもリーチが飛ぶ、

5200ツモでは尾崎を捲くれない為、一発でなければ9では上がらないつもりのリーチだ。
張は早々に降り気味、尾崎も回しながら1シャンテンを維持していたが、村上からリーチが入ったのを
皮切りに降りに回る。
同巡村上のリーチ棒で1300、2600で3着に上がれる条件になった古久根がをツモあがる。
しかし、ウラドラは乗らず、着順は変わらなかった。
12回戦終了時
1.張 +75.3
2.村上 +12.1
3.古久根 -12.3
4.尾崎 -79.1
残り8回戦を残し、張が頭一つ抜け出した感がある。しかし村上、古久根は多分全く焦っては
いないだろう。尾崎にしても次回の4半荘で好成績を収めれば、十分優勝の可能性はある。
張はここから、決定戦経験者3人に多少なりともマークされる展開になることだろう。
12回戦終わった現段階でも混沌としていて全く予想ができない状態だ。

今言えることはこの麻雀を見逃すわけにはいかないと言うことだけ・・・

文責 風祭学