ニュース

第7期最高位戦クラシック・優勝は松ヶ瀬 隆弥プロ!

 

    開局直前の4人。左から宇野、松ヶ瀬、須藤、佐藤

 

佐藤・松ヶ瀬がリードする中で始まった「第7期最高位戦クラシック決勝2日目」。

 

■初日終了時スコア

1佐藤(+35.8p)  2松ヶ瀬(34.8p)  3宇野(▲33.6p)  4須藤(▲37.0p)

 

緊張感に包まれた初戦は、初戦から脱落の可能性もあった宇野・須藤が踏ん張り、二人にとって理想的な宇野・須藤・松ヶ瀬・佐藤という並びで終了。

残り4回戦で松ヶ瀬(+27.1)佐藤(+20.0)宇野(▲16.4)須藤(▲31.7)となり、決勝戦に相応しい死闘の幕開けとなった。

 

その後も四者ギリギリの闘牌が続く中、宇野・須藤がやや優勢に勝負を進め、最終戦開始時には誰にでも優勝の目がある状態になる。

 

■最終戦開始時スコア

1佐藤(+17.9) 2松ヶ瀬(+2.0) 3宇野(▲10.3) 4須藤(▲11.6)

 

迎えた待ったなしの最終戦。

 

出親の宇野がいきなりの勝負手を7巡目に聴牌。2巡後にツモって3900オール!!

一気に並びかける事に成功する。

 

  ツモ    ドラ

 

このまま宇野が連覇へ向けて突き抜けるのか?と思わせるに十分な、この局面でのあまりにも強烈なアガリ。しかし他3人も全く引かず、アガリ合戦の展開へ。

 

一本場       須藤が400・700は500・800

東2局        親松ヶ瀬がダブ東の2900を宇野から。

同一本場      松ヶ瀬が1300は1400オール。

東3局3本場    佐藤が5200は6100を宇野から。

 

宇野は3900オールの貯金をほぼ吐き出してしまい、再び平たくなった東4局。

宇野・松ヶ瀬・佐藤の手がぶつかる。

 

 東4局 親佐藤 ドラ 

 

まず佐藤が6巡目聴牌、ダマに構える。

 

  

 しかしは須藤と持ち持ち。ツモ切りが続く間に松ヶ瀬・宇野が追いついてくる。

 

西家松ヶ瀬は3巡目に  を鳴きソーズに向かい、10巡目にこの形にこぎつけた。

 

  

 

配牌ドラ2の南家宇野も同時に十分形へ。

 

 

次巡、宇野がをツモ切って松ヶ瀬に聴牌が入ると、すぐにを引いて絶好のリーチ!! 

 

渾身の気合が込められたリーチ宣言によって、より一層高まった会場の熱気。

 

「この局が山になる・・」誰もがそう思った次の瞬間、下家松ヶ瀬がを叩きつけた。

 

    ツモ       

 

大きな、大きな2000・4000。終始落ち着いて見えた松ヶ瀬も、このときばかりは興奮を隠せない

様に見えた。

 

山場を制した松ヶ瀬に、他3人が意地と執念で反撃し続けるも実らず、保留のリーチ棒3本が溜まった

南3局。

松ヶ瀬が宇野と須藤の2軒リーチを掻い潜って、この駄目押しの上がり。優勝を決めた。

 

   ロン

 

まだプロ入り3年というキャリアの松ヶ瀬、決勝という舞台で実績のある最高位戦選手3人に囲まれ

ながらも、最後まで堂々と自分の麻雀を打ちぬいた事は立派の一言。決してフロックでは無い見事

な勝利だった。

 

以下、表彰式にて戦いを振り返ってのコメントです。

 

4位 宇野 公介(最高位戦)

 

 

「去年は2日目で大捲りで勝てて、今年も途中まで良い感じだったのですが・・・。

 まあギャラリーは楽しめたんじゃないかなと思います。また来年頑張ります。」

 

 3位 須藤 泰久(最高位戦)

 

 

「勝負所でアガリ切れなかったのが痛かった。弱かったという事だが、昨年に続いて決勝に出れた

事には満足している。また来年戻って来ます。」

 

2位 佐藤 崇(最高位戦)

 

 

「決勝に残っても優勝できない事が続いている中、自分が担当になって立ち上げた思い入れの強い

大会でチャンスが来たが、あと一歩届かなかった。応援してくれた大勢の人の為にもどうしても勝ちたかったので本当に悔しい。応援ありがとうございました。」

 

優勝 松ヶ瀬 隆弥(RMU)

 

 

 

「素直に嬉しいの一言です!RMUを代表しての戦いだと思って精一杯打ちました。RMUに強い

打ち手がまだまだいる、という事を証明出来たのも良かったです。

まだまだ至らない所もあるとは思いますが、この経験を糧に来年連覇出来る様に頑張ります!」

 

 

第7期最高位戦クラシックは松ヶ瀬 隆弥プロ(RMU)の優勝で幕を閉じました。

皆様ありがとうございました!!

決勝2日目の観戦記は、第5期クラシックチャンプの村上淳(最高位戦)が執筆します。お楽しみに!!

 

(文中敬称略)

ニュース トップに戻る