去る2009年12月13日（日）、横浜シルバーにて「第7期アマ最高位戦」の
本戦＆決定戦が行われました。
「アマ最高位戦」は最高位戦が主催する、アマチュアのみが出場出来る
アマチュアＮＯ１を決めるタイトル戦です。
第7期を迎えた今期は、福井、東京、横浜の3都市4会場で予選が開催され
180名余りの出場者を集め、大いに盛り上がりました。

 

この日の本戦は、各予選から勝ち上がった19名に第6期アマ最高位の
「西村　健志さん」を加えた計20名で戦います。
予選をクリアして本戦に出場するのもなかなか厳しい所ですが、出場者の中には

第1期アマ最高位の「寺本　喜一さん」や、各大会で実績を残し、一昨年、昨年と

最強位戦本戦にも出場した「芝　美穂子」さんなど、アマ最高位にふさわしい強豪達が集いました。

 

 

本戦＆決定戦のシステムは、半荘4回戦を戦いトータル上位8名が準決勝へ進出。
ポイント持ち越しで準決勝1回戦を戦い、上位4名がやはりポイント持ち越しの
決勝へと駒を進め、決定戦1回戦を戦いアマ最高位が決まります。

 

いよいよ本戦開始！厳しい予選を勝ち上がった実力者らしく、皆さん堂々と
牌を操る姿が印象的です。そして激戦の末見事に決勝へと駒を進めたのは・・・。

 

加藤　浩義さん（横浜代表）　　１３３．８ｐ
木村　　誠さん（横浜代表）　　１２３．９ｐ
有田　幸司さん（東京代表）　　１２０．６ｐ
穴沢　晃一さん（横浜代表）　　　６４．９ｐ

 

の４選手。大接戦の加藤選手、木村選手、有田選手はトップを取れば優勝！
穴沢選手は最低でも大トップを取る必要があります。

 

集中と緊張に包まれた、決勝独特の雰囲気で始まった最終決戦。
東場は重たい空気で小場で進みますが、南場に入った所でトータル2位の木村
さんが鳴きチンイツをツモり一歩リード。更に続く親番でアマ最高位をグッと引き寄せる
６０００オールが炸裂！！
他の3選手も最後の力を振り絞って必死に木村選手を
追いかけるものの、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった木村選手がオーラスも
自ら和了り決着を付け、見事第7期アマ最高位に輝きました！！
（決定戦の詳しい内容は近日観戦記がＵＰされますのでご覧下さい）

 

最終結果

木村　　誠さん（横浜代表）　　１８１．７ｐ

 

有田　幸司さん（東京代表）　　１３３．１ｐ

隣はプレゼンターを努めた張プロ。（以下同）　

加藤　浩義さん（横浜代表）　　１１８．５ｐ

 

穴沢　晃一さん（横浜代表）　　　１４．９ｐ　

木村選手の採譜をしていた私、Ｃ１リーグ大関　忍が優勝間もない木村選手に聞いてみました。

 

「まずはおめでとうございます！」
『ありがとうございます。３度目の出場でしたが本当に嬉しいです』

 

最高位戦の坂本大志プロに誘われたのがきっかけで出場したというアマ最高位戦。
その坂本プロも木村選手の努力についてこう語った
“出場し続けるというのも一つの努力だと思います”

 

「優勝できた一番のポイントはどこだと思いますか？」
『４回戦で和了れた大三元だと思います。ポイント持ち越しなので』

 

「決勝戦の南一局でのチンイツは見事でしたね」
『９を第一打目に切っていたので少しは警戒が薄いかと思い一気に寄せました』

 

詳しくは観戦記でお見え目するであろう決勝のワンシーン。
タンヤオのみ1300点のテンパイをとるも幾度となくテンパイくずし
ワンフーロのチンイツをツモりあげたのだった。

 

「その後の6000オールで優勝を決めた感じになりましたが？」
『あれは結果良かったけど東のトイツ落としをした時に迷いがあって』
「他にも切る牌の候補がありましたね」
『東もポンできるようにピンズを落とすのも考えました』

 

結果が良かったとしても、その手組への疑問と反省を繰り返してきた事が彼を強くしたのだろう。

 

ここで逆に質問を受けた。

 

『ラス前の放銃は行き過ぎでしたかね…』
「たしかに…ファン牌のドラを切っていたとはいえ、親番が残る二着目の南家からのリーチでしたからね・・。

オリても良かったかもしれませんね」
『うーん…対面のオヤの方に連荘されるよりはと思いまっすぐでした』

 

結果はリーチピンフの2000点。
強気の選択が運も味方につけた木村選手はオーラス、果敢に攻め自力で和了り優勝を決めた。

 

この日の為に準備して来た事はありますか？の問いに

 

「坂本プロを見習って毎週大盛りのつけ麺を食べてました（笑）」

 

笑顔でこう語る木村選手。歓喜と興奮と安堵、そして達成感に溢れた、本当に輝かしい笑顔だった。
第7期アマ最高位は木村　誠さん！本当におめでとうございます！！

 

私も今年は毎週、つけ麺大盛りを食べてみようと思う…。