いよいよ佳境に突入して来た發王戦。
既に速報にて決勝戦進出者をお伝えしているが、先週13、14日に行われた4回戦~準決勝の模様
を簡単にご報告するとしよう。
13日の4,5回戦(ここから半荘3回勝負)を勝ち抜けるのは僅か14人。
各団体のトップシード選手、最高位戦Aリーガーも出場してくる熾烈な争いを潜り抜けた選手と、準準決勝シードの現發王位水巻渉、現最高位飯田正人を合わせた準準決勝進出者はへ以下の通りでした。
1卓/阿賀寿直(協会)・水巻渉・宇野公介・土井泰昭(協会)
2卓/猿川真寿(連盟)・飯田正人・佐藤聖誠・宮城拓二(一般)
3卓/和田聡子・上野龍一・平賀聡彦・三宅浩一(招待)
4卓/河野高志(RMU)・増田隆一(連盟)・石渡正志(連盟)・山内雅史
ここまで来るとさすがにどの卓も濃い面子が揃い、レベルの高い激戦になる事必死です。
唯一一般予選から勝ち上がった宮城さんに注目が集まるが・・・。
結果の前にこれぞ条件戦!の痺れる局面を3卓からご紹介しよう。
2回戦終了時のスコア。
三宅 △58.5 和田 +12.0 平賀 +24.2 上野 +22.3
順位ウマが10-30付くため、3人は着順差勝負の言わば三つ巴状態で始まった最終戦。
オーラスを迎えた得点状況は・・・・・。
三宅 14600 和田 32800 平賀 35700 上野 36900
親の上野は和田に1300・2600以上のツモ和了をされると、親カブリで100点差の3着に落ち、トータルでも捲くられてしまう。一人ノーテンでも和田との着順が変わらない為オリやすいが、展開次第では押し引きの判断が難しくなる事もあるだろう。
和田に必要なのは700・1300以上のツモ和了、3200以上の出和了。
平賀は和田とのテンパイ・ノーテンで入れ替わってしまう為、最低でも絶対にテンパイを入れなければならない。
こういった痺れる条件で最終局がスタートし、更にその局の進行状況によっては条件が変わって行く・・・・。例えば平賀が役ナシリャンメンで張り、勝負を決めるリーチを打てば、和田は何でもアガれ良くなる。
こんな濃密な一局にしばしば遭遇するのが發王戦~条件戦の魅力なのである。
そしてこの局の行方は・・・・・。
終盤、和田に念願のテンパイが入るが、更なる選択が迫られる。
ドラ
河にはが1枚切れ、が2枚枚切れ。
ダマでもツモれば何でもOK。
シャボに受ければ上がり枚数は2枚。テンパネ2000点なので平賀からの出上がりOK。
カンに受ければイーぺーコーが付くので出上がり3200。これも2枚で誰からでもOK。
枚数の多いに取ると出上がり1600。平賀からならOK。
という状況で、和田の選択は打 。確定3200のテンパイに受けた。
終盤で、既にテンパイ気配の平賀・・・上野から(条件のない三宅氏からでも)こぼれる可能性は
かなり低くほぼ直撃かツモ条件、ならば枚数の多い切りに取るかと思われたが、に勝負
をかけた。和田、平賀共にツモ切りの一打一打に気持ちがこもる!!
迎えた和田の最終ヅモ・・・そこにいたのは無情にもで決着が付いた。
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激闘が繰り広げられた準準決勝も終了。そして準決勝は以下の結果で終わった。
水巻 +30・5
上野 +20・6
飯田 -13.3
河野 -37.8
土井 +48・6
宮城 +44.4
平賀 -44.2
増田 ―48.8
という訳で、ついに決勝進出者決定!!決勝に向けて一言頂いた。
水巻渉 「いつも通り自分の麻雀を打つだけです。」
上野龍一 「頑張ります。人の麻雀をマネします(笑)」
土井泰昭(協会) 「優勝するだけ。ブランクもあり久しぶりにスピーチしたいなぁ。」
宮城拓二(一般) 「サラリーマンの威信にかけて頑張ります!!」
水巻の連覇はなるか?昨年のクラシック決勝で敗れた上野は發王戦でリベンジなるか?
3年のブランクから決勝進出を決めた大ベテラン土井の復活か?
色々とテーマがあって楽しみな決勝であるが、何といっても大注目は一般予選からここまで登りつめた宮城さん!!!
一般予選からの決勝進出は18年の歴史の中2回目の大快挙!!
1~準決勝まで、7回の勝ち上りは本当に凄い。他のメンバーは、水巻(準準決勝から)、上野(4回戦)、土井(3回戦)であるからして、自然に宮城さんの応援をしてしまいそうだ。
決勝は
2月21日(日) 神楽坂「ばかんす」にて半荘6回戦。11時よりスタート。観戦無料。
速報を随時お届けします。お楽しみに!!