ニュース

【37期リーグ戦閉幕!昇級者発表!!】

――10月14日、C2リーグ最終節。

32名中6名が昇級、11名が降級となるという厳しい戦いは最終半荘までもつれ込む大激戦となった。

最終節開始時点、昇級ポジションにいた4位野口洋貴選手、6位海老沢稔選手らは最終節なんと100ポイントの敗北。手が届きそうな昇級を逃し涙を飲んだ。

 

このC2リーグをもて、今期37期のリーグ戦は全て終了いたしました。

全てのリーグで最終節に大きなドラマが待っていた今期のリーグ戦。歓喜に泣いた選手も、悔しさで涙した選手もいました。半年余長きに渡って開催した今期のリーグ戦を、簡単に振り返ってみたいと思います。

 

 

☆B1リーグ☆

 

最高位戦の頂点である『最高位』。そこへ至る道は唯一Aリーグにしか存在しない。

最高峰リーグであるAリーグへ登りつめるのも、また相当に困難な道程である。

 

新井啓文

26期後期入会。33期よりB1リーグ入りし、B1リーグ5年目を迎えた。

麻雀教室の講師として働く傍ら、最高位戦でも理事としてペアマッチの運営などに尽力している。

麻雀に関しても非常に勉強熱心で、プロテストでは満点を取ったことがあるという。

 

齋藤啓輔

32期後期入会。35期のB2リーグを圧勝して昇級。B1リーグは2年目。28歳でB1リーグの最年少選手。

野口賞の出場経験などもあり、若手のホープ。

 

この2名は序盤こそスタートは遅かったものの、折り返しとなる6節では二人ともに300ポイントオーバーとなり、熾烈な首位争いを繰り広げていた。 両者一歩も譲らずポイントを伸ばそうと躍起になる中、密かに足を溜めていた選手がいた。

 

中嶋和正

33期前期入会。ネット麻雀出身で、主戦場であったネット麻雀でも好成績をたたき出していた猛者。仕掛けを多用して先手を取っていき、淡々とした押し引きや打ち筋でリーグ戦でも結果を残している。

中嶋選手は新井・齋藤の首位争いを横目にひたひたとその陰を進んでいた。

そして新井選手がついに崩れた第8節、いよいよ2位に躍り出るとそこからはマイナスすることなくポイントを伸ばし、終わってみれば大差、圧勝で昇級を決めた。実に8節連続節トータルプラスポイントというずば抜けた安定感であった。

 

残り1枠となったAリーグへの椅子。舞台は最終戦へと移る。

開始時点で2位齋藤と3位新井の差は113.5ポイント。大きくはあるがなんという巡り合わせか最終節この二人は同卓。直接対決ならば、あるいは、、、 開幕から齋藤はラス、続く2回戦もラスとポイントを大きく減らしてしまう。新井もトップを獲るまでは行かなかったのだがポイント差は着実に縮まってゆく。そして運命の最終戦。

2位齋藤と3位新井の差はまだ53.9ポイントもある。ほぼトップラス条件だがこの条件を新井がクリア!見事昇級を決めた。新井の目には涙が浮かぶ。そして、惜しくも昇級を逃した齋藤もまた・・・来年の活躍に期待したい。

 

1位昇級 中嶋和正

『後半戦はずっといい位置にいたので、昇級できてほっとしてます。でも、今年の結果は通過点だと思ってますので、喜びを爆発させるのは来年にとっておきます。』

 

 

2位昇級 新井啓文

 

 

『11年目にして初のAリーグ入りとなりました。
プロになってからの目標を通過点に変えることができ、素直に嬉しいです。
昇級決定から一週間ほどたちますが、たくさんの方々にお祝いの言葉をいただいています。
この場を借りて、
「ありがとうございます。」

 

さて来期。
Aリーグは牌譜が残ります。なわち自分の麻雀が一年分残せる。
これは最上位リーグだけの特権であり、プロとして大変光栄なこと。
ですが変に意識せずこれまで通りたくさんアガって振り込むものは振り込んで、趣のある牌譜を作りたいですね。
また相手も金子さんをはじめ、入会当初からお世話になっている村上さん、水巻さん、山口さんほか錚錚たる顔ぶれ。
別次元の麻雀を戦えることでしょう。
ここで勝ったらどんだけ気持ちいいんだろうか。
来年春の開幕が楽しみ!
皆様ぜひ観戦にいらしてください!』
 

B1リーグ最終結果はこちら

 

 

 

☆B2リーグ☆

 

リーグ開始から上位に立ち、終始リーグを引っ張って行ったのは

 

三ヶ島幸助

32期前期入会。入会年こそ古くはないが、それ以前から101競技連盟に所属し活動していた実績を持つ。第13期八翔位をはじめ数々のタイトルを獲得、競技麻雀界を戦いぬいてきた猛者である。

驚愕の事実を述べさせていただければ、三ヶ島は第1節1回戦から最終節最終戦まで、一度も昇級ポジションどころか、トータル4位以下に落ちなかった。マイナスポイントもわずか2節、次元の違う安定ぶりで首位昇級を果たした。当人はオカルト・あるいはアナログと呼ばれるスタイルを頑なに貫いているが、その読みの高さや手作り・押し引きの正確さはずば抜けて光っていた。

 

相島翔

32期後期入会。35期にB2リーグへ昇格するもののわずか1年で降級。苦汁を舐めたがしっかりと1年で復帰してきた。実力も周囲に一目置かれており、アベレージの高い打ち手である。

4節~7節まで毎節100ポイント以上を叩き出し一躍首位に躍り出たが、そこから失速。10節では三ヶ島との直接対決で負けを喫し危険信号も点ったが見事持ち直し昇級を決めた。

 

 

中村英樹・河野直也の2選手は、第10節終了時点で400ポイント持っており、三ヶ島とともに昇級濃厚と目されていた。昇級を狙う人間のターゲットはその時点では暫定4位・300ポイントほどの相島であった。しかしこの2名が11節、共に大崩れしてしまう。奇しくも河野は三ヶ島と、中村は相島との上位対決であった。

それでも最終節、中村・河野ともに5位と130ポイント差でかなり有利な状況で迎えることはできた。

 

このように書いてしまえば読んでいる方にも結果は想像がつくだろうか。

ポイントを守るのは簡単なようで難しい。残り回数が少なくとも、いや少ない方がだろうか。

 

1回戦、河野は痛恨のラスを引いてしまう。暫定5位の小山がトップでこの時点で差はたったの38ポイントになってしまう。2回戦も点棒のない3着。しかし下位も伸び悩み、最終戦、暫定5位竹内との差は32ポイント。1着順プラス12000点差までならぎりぎり耐える。ラスを引いてもほぼセーフの相島がラスを引き、河野は30700点の2着で終える。万事は尽くした。あとは竹内が42600のトップ以下ならば・・・

 

竹内の点数は54900で文句無しのトップ。見事最終節100ポイント伸ばし、昇級枠に滑り込んだ。同卓の須藤が160ポイントオーバー勝ちと荒れ狂う中の勝利は実に見事である。

 

そしてもう1卓。中村英樹は暫定6位、紺谷との戦いでまさかの連続箱ラス。しかもうち1回は紺谷に10万点トップを獲られてのものである。中村は3回戦までで150ポイント負け。対する紺谷は1,2回戦こそ平凡なスコアであったが3回線の10万点トップで一気に浮上。

 

180ポイントあったはずの差がひっくり返されて逆に80ポイント紺谷が上回った最終戦。

なんとかトップが欲しい中村、ラス目で迎えたオーラス、

 

 

このテンパイにこぎつける。満貫出和了で2着だが、ツモって裏ドラを載せればトップ。佐野の追いかけリーチを受け、倍満出和了でもトップ条件になった。そこで佐野から出る

中村はなんとこれを見逃し!別卓の状況も考え、最善を尽くすためあくまでもトップにこだわった。結果はツモることができず流局。B1までとんとん拍子であがるも壁に当たり、B2へと降級してきた中村。昇級こそならなかったが、 最後の最後まで諦めず、自身の納得の行く最善を追い求めた姿は素晴らしい。

 

 

1位昇級 三ヶ島幸助

 

 

『今回の勝因は3つあります。
若干のスピードアップと手数の増加、そしてもう1つはデジタル理論よりもアナログ理論を徹底的に重視したことにあります。
また、団体問わず各選手たちとの特訓セットを実施しC1、B2を連続昇級、クラシック昇級となりました。
誰にも真似できない究極のマージャンで魅せれるよう精進します。』

 

2位昇級 相島翔

『最大450を越えたポイントを200近く減らしながらも昇級することが出来、安堵の気持ちでいっぱいです。
B1リーグは16人中2人昇級という狭き門であり、戦いはますます厳しくなりますが、Aリーグ目指して頑張ります。』

 

3位昇級 紺谷博

『4年前、B2リーグで大敗したので、今期が始まった時の目標は残留でした。

十節終わってトータルプラス36ポイントで昇級は難しくなりました。しかし最後まであきらめずに頑張った結果、十一節・最終節で逆転昇級することができました。一年間を通して丁寧に打てることが出来たと思います。B1リーグに上がるまで11年かかりましたが、これからもさらに上を目指して精進したいと思います。 』

 

4位昇級 竹内朋之

『10節・11節と終盤の2節で100ポイント近く負けてしまい、さすがに昇級はかなり厳しいと思いましたが展開に恵まれ僅差で昇級することが出来ました。
来期はAリーグ昇級を目指して頑張りたいと思います。』

 

B2リーグ最終結果はこちら

 

 

 

☆C1リーグ☆

 

20名中3名昇級、7名降級と前期に比べかなり厳しい後期C1リーグ。昇級はしたいが降級しては元も子もない。残留を狙いつつ、隙あらば昇級に懸ける戦い方になってくるだろうか。

最終節を迎えて、上位のポイントは

1 宇野 公介    339.9
2 有賀 一宏    226.0
3 竹内 暁彦    212.9
4 小川 大和    144.9
5 石﨑 光雄    82.2 

 

こう。降級ボーダーが-50ポイント程度と思われるため、この辺りの選手は昇級だけを照準に戦うこととなる。

 

昨年は悲願の初タイトル獲得なるも、リーグ戦ではまさかの降級を食らい臍を噛んだ宇野。今年のClassicは決勝進出するも惜しくも逃す。しかしながらリーグ戦での戦いぶりが非常に充実しており、見ている者にどこか安心感すら与えるほどの安定ぶりだった。最終節も同卓宮本が130ポイント叩く中でマイナスをわずか0.5ポイントに抑え堂々の首位昇級を果たした。

 

対してその宮本・宇野と同卓し、地獄を見たのが有賀であった。

有賀は31期後期入会。無冠ながら最高位戦Classicでは1組に在籍、野口賞にも出場するなどその実力は高く評価されている。

しかしことリーグ戦となると結果がついてこない。あと一歩、あと少しが勝ちきれない。見えない壁があるかのように、ふとつまづいてしまう。

4着、2着、4着と大幅にポイントを減らし後が無くなった最終戦。しかし東1局、東3局に宮本に12000、18000と連続放銃。箱を割ってしまい有賀のBリーグへの夢は今年も潰えてしまった。

 

最終戦有賀とのトップラス条件をクリアした宮本だったが、その時点で若干安堵してしまったのだろうか、そこで少し手を緩めてしまったように見えた。勝負はまだ、終わっていないというのに。

 

別卓では、石﨑が鬼気迫るアガリを連発していた。条件は厳しい。天にも届かぬばかりの点棒と、更に有賀のラスが絶対条件である。それでも石﨑は最後までその闘志を崩さなかった。ダントツトップ目で迎えたオーラスも、役牌をスルーしあくまでも高みを目指した。その結果が、結んだ。

 

1位昇級 宇野公介

 

 

2位昇級 竹内暁彦

 

3位昇級 石﨑光雄

『この度、10年ぶりにB2復帰することになりました。
前回、B2に在籍していた時には何も出来ず1年で降級してしまいましたので、今回は何とか傷跡くらいは残したいと思っております。
差し当たっての目標は、残留以上の成績を残すことです。
最後に、こんな私の競技活動を応援して下さった皆様に感謝の言葉を…
本当にありがとうございました。
諦めずにやり続けて、本当に良かったと思います。』

 

最終スコアはこちら

 

 

 

☆C2リーグ☆

 

マイナスする者とプラスする者がくっきりと分かれ、特に昇級を懸けた上位陣のポイントは最終節を迎え非常に混沌とした戦況となった。

そんな中、最終節大きくポイントを伸ばし昇級を決めたのが中出選手と下山選手。

特に中出選手は最終戦、トップ条件を見事クリアして昇級を決めたため嬉しさもひとしおか。

 

逆に海老沢選手は中出選手の勝ちを丸々被ってしまい、マイナス130ポイント。昇級ボーダーから一気にあわや降級というところまで落とされてしまった。海老沢、中出は共に前期C3からの昇級組。中出選手は見事昇級を決めたが、その他の新人選手達はC2の洗礼を浴びる、という訳ではないかもしれないが奮うことができなかった。

前期昇級した10名中5名が再びC3リーグに降級、昇級したのは中出選手一人、というのはなんだか情けない。

再びC3リーグの波に揉まれ、一回り大きくなって再び上を目指してもらいたいものだ。

 

そんなC3昇級組で、悔しい思いをしたのが大森選手。

最終戦トップ条件で迎えたオーラス、満貫ツモ条件を我慢して丁寧に作り上げてのトップ。しかし、別卓中出選手、田中選手のトップにより惜しくも昇級を阻まれた。来期の戦いに期待したい。

 

1位昇級 吉村昌敏

 

 

2位昇級 浅見真紀

 

3位昇級 下山進一

 

4位昇級 柿木賢太郎

 

5位昇級 中出宏明

 

6位昇級 田中巌

 

最終スコアはこちら

 

 

☆C3リーグ☆

 

会員数の増加に伴い、年々人数が増えているC3リーグ。今期は8卓での開催となった。

多くの新人選手が切磋琢磨し、上位リーグを目指している。

昇級人数は10人と多く、C2リーグとの入れ替えが頻繁に行われる反面、C3開設から1年余、C3から入会した選手の中でC1リーグ到達者は今期昇級した下山進一選手が未だ唯一である。 今期昇級した新人選手達には是非これから頑張って強くなり、上のリーグに昇っていって欲しい。

 

 

1位昇級  永峯 龍二

 

 

『今期は自分らしい攻めの麻雀を打てました。入会してから様々な経験をさせて頂き、目標である雀荘立ち上げに向けて、良い一歩を踏み出せたと考えています。次のC2リーグでも自分の納得のできる麻雀を打てるように頑張ります。』

 

2位昇級  阿部 康平   

 

3位昇級  栗田 恭宏

 

4位昇級  藤原 威生 

 

5位昇級  本多 大将 

 

6位昇級  坂本 宗瞳 

 

7位昇級  元島 明子

 

8位昇級  川上 貴史

 

9位昇級  本島 芳明

 

10位昇級  菊崎 善幸     

 

 

 

37期リーグもついに最高位決定戦を残すだけとなった。

全ての選手が夢見、目標とする最高位。

10/24(水)11:00、頂点を極める闘いの幕が上がる。

 

ニュース トップに戻る