「日本における麻雀棋士銅の確立を目的とし、品格・雀力・知識の3点を兼ね備えた21世紀の
麻雀界を担う若手棋士を発掘すること。」
以上の崇高な目的に沿って「近代麻雀」主催で毎年開催される「野口恭一郎賞」が、8月29、30
日に千葉の麻雀博物館で開催されました!!
プロ連盟、協会、そして最高位戦から推薦および選抜された、将来を嘱望される20代の選手16
名が、正賞の第10回野口賞受賞と、副賞として与えられる「モンド杯」への出場権を賭けて
戦いました。
最高位戦から出場したのは以下の5人。
まずは今期よりAリーガーとなった「石井一馬」選手。
石井一馬
「最速鉄壁」と自身が表す現代流の麻雀で頂点を目指します。
そして先日お伝えした「選抜大会」で優勝した「浅井 裕介」選手。
浅井裕介
C2リーグ所属ながらワンチャンスをものにして出場を決めた浅井選手。
本大会でも一発が期待されます。
男子最後は今期よりB1リーグ所属の「齋藤 敬輔」選手。
齋藤敬輔
石井選手と同じく、実績が評価され
推薦が決まった齋藤選手。実は数多くいる若手の中でも、常に抜群の速さでしっかりと仕事をこなす点も評価が高く、今回の選手責任者を務めました。
2名の女流は新鋭と経験豊富な?選手の組み合わせになりました。
新鋭は「華村 実代子」選手。
華村実代子
同期入会で昨年野口賞を優勝した「浅見 真紀」選手に刺激され
努力を重ね、今期昇級した華村選手。努力の成果を発揮できるれば十分チャンスあります!
もう一人は「桜庭 史恵」選手。
桜庭史恵
DIVAリーグ等で活躍した桜庭選手は、今期の女流リーグでも絶好調。
女流らしからぬ?重厚である意味男勝りな「かっこいい」麻雀を打つ桜庭選手。
男女混合となった今回の野口賞はむしろ望む所でしょう!
さて初日の予選ですが、まず16名で4回戦を戦います。トータル1位は明日の決勝進出決定。
逆に14~16位はここで足きりとなってしまいます。
気合十分で開局を迎えた選手達を襲ったのが、野口賞独特の雰囲気です。
上記の様に品格や知識が問われる(以前は論文や面接もあった)この大会。大会が開始されると、対局中は勿論、合間の休憩中も私語厳禁なっており、更に近代麻雀やモンドの取材も入るとなれば、会場は極限に近い緊張感で包まれます。
その中で当然対局マナーには細心の注意を払いながら闘牌する訳ですから、雀力だけではない
トータルな実力が求められる事になるのであります。
さて4回戦終了時の選手達の結果は・・・齋藤1位!以下桜庭4位、華村9位、浅井11位、石井16位で終わりました。
見事に1位の齋藤選手は明日の決勝進出の権利を獲得!逆に石井選手は残念ながら敗退となってしまいました。Aリーガーといえど、雰囲気に呑まれてしまったのか・・・・。
他の3人はプレーオフ1回戦へ。
ポイントは持ち越され12人中1位がやはり決勝進出が決まります。
足きりは10位~12位。華村、浅井は乗り越えらるか?といった所ですが、残念ながら華村が敗退。
桜庭6位、浅井7位でプレーオフ最終戦へ。
8人となった最終戦。
上位2人が決勝進出という事で、二人共にトップ条件となりましたが、別卓になったのが
救いです。一人でも・・・・の願い通じたのか、桜庭選手が見事にトップを取ってくれました!!!
こうして、16人が4人まで絞られる初日が終了しました。
最高位戦から2人が決勝に残った事は十分な結果ですが、ここまできたら優勝しかないでしょう!
気になる他の2人は、協会Aリーガーの二人、「金 太賢選手」と「綱川 隆晃」選手。
二人とも実績もさることながら、見た目が20代とは思えない程(失礼!)風格あっていかにも
強そう・・・。
いよいよ決勝4回戦ですが、 その結果は・・・金選手がダントツで優勝(おめでとうございす!)
・・・・2位齋藤選手、3位桜庭選手でした。。。。
惜しくも優勝者は最高位戦から出ませんでしたが、5選手全員最高位戦代表として最後まで
立派に闘ってくれました!特に紅一点で決勝に残った桜庭選手の活躍は特筆ものです!!
まだまだ若くてこれからの各選手達は、かけがいの無い経験を積んだ事でより成長するでしょう。
彼らの今後にご期待下さい!!
*斉藤選手による野口賞自戦記を近日アップ予定です。大会の模様は「近代麻雀」や「モンド21」
でも紹介されます。そちらも是非ご覧になって下さい!