春の予選から長くに渡って開催されてきた飯田正人杯第8期最高位戦Classicもいよいよ決勝最終日を迎えました。
最終日開始時点でのポイントは
木原浩一 +15.2p
鈴木たろう +12.7p
佐藤聖誠 -5.5p
川上貴史 -22.4p
と、誰にも優勝の可能性があるポイント状況。
重要となる1回戦。佐藤が有利に局を進めていくが、東4局に木原が2000/3900をツモってトップ目に。このリードを守りきり1回戦は木原が制した。
しかし続く2回戦は鈴木がトップをもぎ取ると、3回戦。
川上が南3局の親番でフリテンの1300オールから連荘して50000点のトップを獲得!
2日目3回戦終了時スコア
木原+28.0
川上+9.8
鈴木+8.5
佐藤-46.3
首位木原を川上、鈴木の2名が猛追撃。
佐藤は2連勝+木原に2ラス+素点も必要とかなり苦しく、実質優勝争いは3名に絞られた。
大きな勝負所を迎えた4回戦。
南1局に佐藤が七対子ドラドラテンパイ。待ちは誰からでも出そうに思える。
これが最後のチャンスとばかりに押すが、ツモ切ったが木原のチンイツ8000に捕まってしまう。
そして南3局。
木原が勝負を決めにタンピン一盃口をリーチ!!これをツモって4000オール。
2日目4回戦終了時スコア
木原+57.8
鈴木+12.9
川上-1.6
佐藤-70.1
現在2位の鈴木の条件は、木原とのトップラス+20900点の素点差。
しかしドラマはまだ待っていた。
東3局1本場、鈴木がカンの三色リーチ。そこへ親の佐藤も追いついてリーチ!
木原はオリに回り、暗刻のに手をかける。
しかしなんとこれに佐藤のロンの声。開かれた手牌にはドラが2枚。
リーチ七対子ドラドラの12000で木原がラス落ち!!会場の空気が一気に変わったのが感じられた。
しかし次局、木原にドラ暗刻のリーチが入り、ハイテイ間際で2000/4000ツモ。
その後は川上、鈴木がリーチを打つものの、その矢が木原に届くことはなかった。
木原浩一 +82.5p
川上貴史 +0.5p
鈴木たろう -6.9p
佐藤聖誠 -77.1p
飯田正人杯第8期最高位戦Classicは日本プロ麻雀協会所属 木原 浩一 プロの優勝で幕を閉じました!
皆様ありがとうございました!!
木原プロは苦節12年目にして初のタイトルとのこと。
こみ上げてくるものを抑えるような姿も見られました。
木原プロ優勝おめでとうございます。
決勝二日目の観戦記は、最高位戦所属の田中巌選手が執筆いたします。お楽しみに!
(文中敬称略)