8月27日 神田ゴースタアネックス店において第15期女流最高位戦Aリーグ、Bリーグの第4節(最終節)が行われ準決勝進出選手が確定いたしました。
第15期女流最高位戦 準決勝進出(全16名)
◇第14期女流最高位決定戦 出場者シード
宮本祐子
野添ゆかり
小池美穂
◇第15期女流最高位戦Aリーグ(通過順)
池下真里子
浅見真紀
西嶋千春
大澤ふみな
茅森早香
相楽美佳
江森るり子
根本佳織
◇第15期女流最高位戦Bリーグ(通過順)
涼崎いづみ
櫻田由樹
渡辺洋香
日向藍子
近藤真理子
◇今後の日程
準決勝
1日目 9月3日(木)
2日目 9月10日(木)
3日目 9月17日(木)
※準決勝は3日間ポイント持ち越しで行われる(2日目に半分が敗退)
決勝
9月27日(日)
10月4日(日)
◇会場
準決勝
神楽坂「ばかんす」 (Tel.03-3268-5577)
※準決勝までは全て観戦自由となっております。 会場地図はこちら
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女流Aリーグ最終節最終4回戦ダイジェスト
予選リーグ全16回戦の最終戦という位置づけながら、卓組が成績順に組まれることもあり
条件戦の要素も盛り込まれる。必然的に注目はボーダー付近の選手の直接対決となる。
まずはボーダーを挟む現状8位の相楽選手と現状9位根本永世女流最高位の直接対決。
最終戦開始前の両選手ポイント差は18.4。これすなわち「1着順差以内」である。
準決勝進出にはターゲットの着順を上回ることが近道。もちろん別卓の影響もあるので
着順を上回ることに固執し過ぎて、低得点で争うわけにもいかない。
起家から根本(9位△9.1p)-西嶋(1位206.8p)-相楽(8位9.3p)-満井(△263.8p)の並び
「慎重にリスクを回避しつつ打つ」。筆者が立場を置き換えるとそんな気持ちになりそうだが、超攻撃型の根本、相楽が同卓している状況でそんな展開にならないことに気づかされるまで時間はかからない。
なんと開局から3局連続で相楽のアガり。
東1局: 2,600(東家根本→西家相楽)
東2局: 300/500(南家相楽ツモ)
東3局: 1000オール(東家相楽ツモ)
打点は高くないものの、小気味よいアガりで相楽が優位に立つ。その後対局が更に熱を帯びたのが東4局1本場
南家根本が2副露
ドラのは場に切れている。それを受けて西家西嶋のリーチ。さらに北家相楽のリーチ。このリーチは場に安いとは言えない嵌。 そしてポイント状況的には厳しいものの本手の東家満井が待ちで更に追いかけリーチ(高目タンピン一盃口)。意地と意地がぶつかり合うこの局を制したのは根本。
チー ポン ツモ
とんでもなく価値の高い400/700は500/800。
そして次局、南入親番を迎えた根本のリーチ宣言は2巡目。
このリーチに飛び込んでしまったのは南家西嶋。
ロン
永世女流最高位がギリギリの局面でアガリを重ねる。
最終南4局 南家根本367- 北家相楽364
アガった方がトップ(高確率で準決勝進出)となる運命の1局
11巡目の根本のリーチに対して2副露の相楽。両者ともに「覚悟を決めた」感があった。
これを制したのは相楽。辺をツモりゲームセット。根本は別卓の結果待ちとなった。
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ボーダー付近の攻防がもう1卓。現状7位いわま(14.5p)と10位中里(△15.4p)。いわまとしては連対してプラスでこの1戦を終えたいところ。中里の当面の標的はいわまとなるのであろう。
東1局から大きく動く。
東家中里が
ロン ドラ
南家須山から12,000点の出和了。
このポイント差に焦りを感じたのか、いわまの勝負打牌がことごとく他家に掴まってしまう。
特に今シーズン好調の池下のダマテン、仕掛けはこの最終戦でも冴えをみせ、加点を続け、南1局には悠然とトップ目に立つ。
いわまは一時箱下まで点棒を減らす展開で、南4局親番では6,000オールをツモって意地を見せるものの・・・最後はトップ目の池下にかわされ無念の4着で終了。2位で終えた中里も別卓次第となった。