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【女流最高位戦・準決勝進出者決定!!】

 

夏の風物詩といえば。

夜空に大輪の花を咲かせる花火。一瞬で煌めき、儚くも消えてしまっても人々の心に鮮烈なイメージを感動を与える。

最高位戦も一年に一度きり、女流リーグという花火を上げる。

女流リーグのみ出場する選手も増えている中、美しき花火たちが一同に会しては火花を散らす。

色も形も違う様々な花火が咲いては散ってゆく夏。

技術で言えば一流選手と比べたら未熟な選手もいるだろう。

しかし彼女たちの放つ煌めきは、観戦する多くの人々の心を捕らえてやまない。

 

 

第12期女流リーグ予選もいよいよ最終日。

全4回戦中3回戦を終えて、ポイントは下記の通りになった。

 

 

■女流Aリーグ (上位9名が準決勝進出)

3回戦終了時スコア

 

1 根本 佳織    213.7
2 日向 藍子    206.0
3 内間 祐海    144.1
4 吉川 愛莉    115.9
5 谷崎 舞華    38.9
6 渡辺 洋香    -5.3
7 浅見 真紀    -12.5
8 池下 真里子    -14.3
9 京杜 なお    -23.3
10 北島 朋子    -28.0
11 花本 まな    -46.4
12 いわますみえ    -90.2
13 和田 聡子    -95.5
14 山口 まや    -147.0
15 鳥越 智恵子    -152.8
途中休場 久慈 麻里那

 

久慈選手が一身上の都合により途中休場となったため、この時点・3回戦終了で上位3名が勝ち抜け。

根本選手・日向選手・内間選手は終始安定した戦いぶりを見せ準決勝進出を決めた。

残る12名のうち上位6名が準決勝進出。ポイント差が詰まった最終戦のため最後の最後までどうなるかわからない展開となった。

 

◎最終戦

■1卓 ()内は最終戦開始時点のポイント

 北島朋子(-28.0) 谷崎舞華(38.9) いわますみえ(-90.2) 鳥越智恵子(-152.8)

 

谷崎選手が圧巻の69100点トップ。ポイントを伸ばすしかない3者を相手にのびのびとした打牌で見事通過を決めた。ポイント的に2着以上は欲しかったボーダー下の北島選手は苦しい3着。あとは 別卓の結果を祈るばかり。

谷崎+69.1 いわま+4.1 北島-19.2 鳥越-54.0

 

■2卓

渡辺洋香(-5.3) 和田聡子(-95.5) 京杜なお(-23.3) 花本まな(-46.4)

 

現在通過ボーダーの京杜選手が見事トップ。和田選手を除く3者の直対でのポイントが非常に重要となったが、花本選手が2着に滑り込み。渡辺選手は素点さえ大きく削られなければ3着でもよし、といったポイントだったが攻め気が出てしまい痛恨のラス。

京杜+47.8 花本+22.9 和田-16.4 渡辺-54.3

 

■3卓

池下真里子(-14.3) 山口まや(-147.0) 吉川愛莉(115.9) 浅見真紀(-12.5)

 

吉川選手はほぼ何があっても通過は確定。山口選手は10万点以上のトップが必要となってくるので、現実的には池下選手と浅見選手の一騎打ち。しかしこの勝負どころで池下選手が大爆発。8000オールなどで手にした点棒実に72200点。堂々の通過を決めた。なんとか嵐を凌ぎ切りたい浅見選手だったが、痛恨のラスを引いてしまう。

池下+72.2 山口1.4 吉川-20.1 浅見-53.5

 

最終スコア

1 根本 佳織    213.7
2 日向 藍子    206.0
3 内間 祐海    144.1
4 谷崎 舞華    108.0
5 吉川 愛莉    95.8
6 池下 真里子    57.9
7 京杜 なお    24.5
8 花本 まな    -23.5
9 北島 朋子    -47.2
(以上の9名が準決勝進出)
10 渡辺 洋香    -59.6
11 浅見 真紀    -66.0
12 いわますみえ    -86.1
13 和田 聡子    -111.9
14 山口 まや    -145.6
15 鳥越 智恵子    -206.8
16 久慈 麻里那    途中休場

 

北島選手は最終戦3着でヒヤリとしたもののギリギリのところで準決勝進出。ラスを引かなければ大丈夫というところで最終戦ラスを引いてしまった渡辺選手・浅見選手が無念の敗退となった。プレッシャーもあっただろうが、やはり最終戦には魔物が潜んでいた。

 

 首位通過!根本佳織永世女流最高位        2位通過の日向藍子

 

 ■予選Bリーグ (上位5名が準決勝進出) 

3回戦終了時スコア

 

1 桐生 美也子    172.1
2 西嶋 千春    162.4
3 元島 明子    150.5
4 涼崎 いづみ    131.8
5 櫻田 由樹    98.0
6 宇佐美 うみ    96.4
7 川端 美雪    48.4
8 佐藤 かづみ    44.1
9 華村 実代子    40.0
10 近藤 加那子    9.4
11 宮本 祐子    2.8
12 中里 春奈    -94.3
13 細谷 映里子    -115.5
14 小池 美穂    -124.0
15 須山 いづみ    -134.2
16 小林 千紗    -208.5
17 金澤 みわ    -285.4

Bリーグは5人打ちがあるため、最終5回戦がある桐生・西嶋・元島・細谷の4選手は残り2回、その他の選手は残り1回となる。

 

◎4回戦

■1卓

涼崎いづみ(131.8) 櫻田由樹(98.0) 宇佐美うみ(96.4) 西嶋千春(162.4)

 

上位陣4名の壮絶な戦いとなった1卓。ポイントは持っているもののBリーグの通過人数は5名。現状維持では、ましてやポイントを減らすようでは残れない可能性が出てくる。そんな全員の思惑もあってかそこまで大きく点棒が動くことはない慎重な半荘となった。そして、微差でのラスを引いてしまったのが宇佐美選手。これで宇佐美だけが脱落の可能性が大きくなってしまった。

櫻田37.8 西嶋12.2 涼崎-14.8 宇佐美-36.2

 

■2卓

金澤みわ(-285.4) 華村実代子(40.0) 中里春奈(-94.3) 小林千紗(-208.5)

 

うってかわってこちらは皆が通過には難しいポイント状況。ほぼ唯一目があるのが華村選手だったが、その華村選手はというとラス・・・トータルでもマイナスになってしまった。

中里52.5 金澤7.3 小林-14.4 華村-45.4

 

■3卓

川端美雪(48.4)    細谷映里子(-115.5)    近藤加那子(9.4)    小池美穂(-124.0)

 

川端選手はトップを取ってなんとか別卓次第にしたいが3着に終わってしまう。唯一5回戦が残されておりまだ諦めていない細谷選手が小さめながらも気合のトップをもぎ取り、 最終戦に望みを託した。

細谷45.9 近藤23.5 川端-15.9 小池-55.5

 

■4卓

佐藤かづみ(44.1) 須山いづみ(-134.2)    元島明子(150.5)   宮本祐子 (2.8)

 

今日は調子がよく既に70ポイント以上勝っている宮本。この日の勢いのままに最終戦も見事トップで最終日の勝ち頭に躍り出た。しかしトータルでは届かず・・・この日の出来がもう少し前に入っていればと悔やまれる。最終戦があるので残り2回の元島選手。ポイントを多くもっているため落ち着いて凌げば大丈夫だが、一人沈みのラスを引いてしまう。最終戦にむけいやなムードが漂ってきた。

宮本+48.8 佐藤+10.9 須山-9.7 元島 -50.0

 

4回戦終了時成績

1 西嶋 千春    174.6 
2 桐生 美也子    172.1 
3 櫻田 由樹    135.8 
4 涼崎 いづみ    117.0 
5 元島 明子    100.5 
6 宇佐美 うみ    60.2 
7 佐藤 かづみ    55.0 
8 宮本 祐子    51.6 
9 近藤 加那子    32.9 
10 川端 美雪    32.5 
11 華村 実代子    -5.4 
12 中里 春奈    -41.8 
13 細谷 映里子    -69.6 
14 須山 いづみ    -143.9 
15 小池 美穂    -179.5 
16 小林 千紗    -222.9 
17 金沢 みわ    -278.1 

 

残すは西嶋・桐生・元島・細谷の4名による最終戦。

現在ボーダーの元島選手は20300点のラスまでなら通過。 桐生選手・西嶋選手はほぼ何をしても通過、細谷選手も最低10万点のトップが必要となるのでそう激しい展開にはならず、静かな最終戦を迎えるものだと思っていた。

しかし波乱は起きてしまう。細谷選手は全力を尽くし54300のトップを取るのだが、西嶋・桐生両選手は点棒を大きく減らすことはなく、元島選手がなんと箱ワレ寸前のラス。。。

 

■最終結果

1 桐生 美也子    193.5
2 西嶋 千春    157.8
3 櫻田 由樹    135.8
4 涼崎 いづみ    117.0
5 宇佐美 うみ    60.2
(以上、5名が準決勝へ進出)
6 佐藤 かづみ    55.0
7 宮本 祐子    51.6
8 元島 明子    41.6
9 近藤 加那子    32.9
10 川端 美雪    32.5
11 華村 実代子    -5.4
12 細谷 映里子    -15.3
13 中里 春奈    -41.8
14 須山 いづみ    -143.9
15 小池 美穂    -179.5
16 小林 千紗    -222.9
17 金沢 みわ    -278.1

 

150ポイントあったところからわずか2戦で110ポイントも失ってしまった元島選手。終了後元島選手の目には涙が浮かぶ。悔しさ、ふがいなさ、諸々の感情が溢れてしまったのだろう。この悔しさをバネにして、来期また女流の舞台にあがり、今度こそ花咲かせてくれることを願う。

 

 

◎準決勝進出者

 

根本 佳織    日向 藍子    内間 祐海   谷崎 舞華  吉川 愛莉   池下 真里子   京杜 なお  花本 まな 北島 朋子  桐生 美也子   西嶋 千春   櫻田 由樹    涼崎 いづみ  宇佐美 うみ

 

以上の14名に、前年度決勝進出の野添ゆかり選手、石井あや選手の2名を加えた16名で3節12回戦の準決勝リーグが行われる。 年々若手選手の活躍が目立ちはじめてきた女流リーグ。現女流最高位茅森早香選手に挑戦するのは果たして誰か!?

 

女流リーグ準決勝初日は9/20(木)正午より、神楽坂ばかんすにて開催です。

晩夏に煌めく女流選手たちの大花火、是非ともご覧ください。

 

・準決勝        1日目     9月20日(木)
             2日目    10月04日(木)
           3日目    10月18日(木)
(ベスト8)
          全て正午開始

           

・決勝          10月28日(日)14時開始・11月4日(日) ニコニコ動画にて完全中継

              

 

 ※準決勝は全16人。3日間ポイント持ち越しで行われる(2日目に半分足切り)

会場は神楽坂「ばかんす」

 

 

 

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